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相場の噂話
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52596121.html
2014年05月31日 在野のアナリスト
IMFが日本の消費税率を最低15%にしないと、財政再建できない、と声明をだしました。財務省の息がかかるIMFだけに、見事に財務省の意をくんでいます。一方で、国際協力銀行の総裁が、懇談会で「米FRBがテーパリングがすすむ中、日銀がまったく異なる方向に政策をきることは、歪みを与える」と発言し、市場の緩和期待に釘をさしています。国際協力銀行は日本政府と一体の特殊銀行であるため、政府、日銀も追加の金融緩和は難しい、という認識に立ったようです。
5月の株式市場は、小幅ながらプラスで終えました。先週の22日から楽観ムードが漂い、切り返していますが、あくまで噂ベースですが、悪い話もあります。最近、米国で著名投資家やヘッジファンドのマネージャーから、「安倍首相はアジアで1番危険」という発言が相次ぎます。昨年、安倍ノミクスに期待したときとは手のひらを返すようですが、逆に期待の大きかった分、失望からの発言ともされます。しかしもっと意味深長な、戦略的な発言だという噂があります。
最近の切り返し、米系のTOPIX先物買いが顕著です。昨日も日経平均は下落していますが、TOPIXはプラスで終えるなど、とにかくTOPIX型は買いです。売りポジションの解消、という見方が一般的ですが、ここで売りポジションを軽くしておくことで、将来に大きな売り崩しを狙っているのではないか? というのです。つまりそのための「安倍=危険」発言であり、不安心理を現実化させることにより、大きく売りにより下げようとしている。そのタイミングが問題とされます。
これは成長戦略の発表タイミングともかかわります。発表前までに、大きく崩れるなら催促相場であり、発表で買い直される可能性もある。仮に失望の内容であっても、織り込み済みになるためです。しかしこれが、発表後に崩れるようだと、それは日本からの逃避であり、際限がなくなる可能性が高い。どちらに照準をしぼっているかは不明ですが、ここまで売りポジションを解消したことで、6月相場にむけて、メジャーSQ後の自由度がかなり高まった、といえるのです。
最近、安倍政権のPKO活動(Price Keeping Operation:相場操縦)が、市場では公然と語られるようになりました。嘘か真か、公邸には相場を示すモニタが置かれている、などの話もあり、株価連動内閣とも呼ばれます。これだけ相場を気にしていると、相場が下がれば支持率に直結します。そんな中で、海外の投資家から連呼される「安倍=危険」発言は、気が気でないところ。しかも、買いポジションを増やしているわけではない、今回の相場上昇は、昨年とはまったく違う様相といえ、それがさらに不安にさせます。北朝鮮との拉致事件の調査合意も、北朝鮮が2日目の交渉で軟化した、という記事もあれば、逆に日本側が折れた、という話もあり。成果を焦り、市場下落に焦る安倍政権では、後者の話がでてくるのも強ち噂だけでない、というところなのでしょう。
しかも、北朝鮮との接近に対して、妙に米国や諸外国の反応を気にする態度も、安倍氏の弱さを示します。アジアでもっとも危険なはずの北朝鮮と、親密になるということが、安倍=危険、という認識をさらに高めるのかもしれません。安倍ノリスクが現実味をおびるとき、相場の反応がさらにそれを補完することになり、すでに夏のような陽気ですが、背筋を寒くすることにもなりそうですね。
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