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心理学が解明! 成金の99%が乗り越えられない「壁」とは
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140530-00012610-president-bus_all
プレジデント 5月30日(金)8時45分配信
打ち上げ花火のように一瞬華やかに見えても、すぐに消え去っていく成金たち。彼らの生態と没落していくその理由を探る。
「銀座のクラブで成金は早くて3カ月、もっても半年から1年で消えます」と心理カウンセラーの塚越友子さん。そんな成金の没落原因を塚越さんは、次のように分析する(図)。
「マズローは人間が行動を起こす理由として、まず『欠乏動機』をあげました。人間の欲求は5つの層からなるピラミッドを形成していて、底辺は生理的欲求。そこから上部の安全欲求、親和欲求、承認欲求へと、自分が満たされていないものを追い求めます。これが欠乏動機です。そして最後に頂点の自己実現へ向かいます。成金は他者との関わりを持つ親和欲求までは容易に満たせますが、『他者から価値ある存在と認められたい』という4番目の承認欲求で壁にぶつかる。そこでお金をつかって無理に自分を大きく見せようとして、ダメになっていくのです」
成金の人たちが見るからに金持ちそうな高級ブランドの服装を好むのも、「身体像境界」という理論で説明がつく。自分についているイメージが身体像で、外界との境界線が身体像境界。その身体像境界が大きくなるほど、自信を持って周囲の人と接することができる。成金は人に認められていないという劣等感が常につきまとい、高級ブランドの服を身にまとうことで身体像境界を大きくしようとしているのだ。
「もっとわかりやすくいうと、成金は『美味しいものが食べたい』『いい家に住みたい』など満ち足りない欲求を解消するため、懸命に自分の事業を拡大しながら欲求のピラミッドを駆け上がっていきます。でも、ふと周囲を見渡すと、自分が本当に認められてはいないことに気がつく。そこで『お金も余っていることだし、こんなにお金をつかえる身分になったことをわからせてやろう』という気持ちが芽生えてきます。その結果、自分自身の目標を見失い、事業自体もピークアウトを迎えてしまうことが多いようなのです」
■足ることを知れば、真のリッチへの道が
しかし、本当の金持ちにせよ、その財を築き上げる過程では、承認欲求が満たされずに葛藤した段階があったはず。どのように彼らは脱したのか。塚越さんがマズローの「自己実現」をキーワードにしながら説明する。
「承認欲求が満たされずにもがき苦しむ人のなかに、『もういいや』と成金生活に終止符を打てる人が出てきます。『足ることを知る』わけです。すると利他的な心が生まれ、社会のために自分の能力を何か役立てたいと考え始めます。それが自己実現であり、事業のさらなる飛躍にもつながっていきます。『足るを知る者は富む』の通りなのです」
確かに、鉄鋼王のカーネギーをはじめ世界のスーパーリッチは多大な慈善事業を行っている。が、何も天を仰ぎ見るような偉人ばかりではない。ジャーナリストの山田順さんは、ITバブル以降に誕生した資産何十億円、何百億円の“ニューリッチ”のなかで、ライブドアの堀江貴文さんと村上ファンドの村上世彰さんの生きざまの違いに着目する。
「堀江さんは選挙に出馬したり、自分の金銭哲学に関する本を書いてきました。ライブドア事件の禊(みそぎ)が済んでからは宇宙事業への意欲を見せていますが、それらは自己顕示欲から出ているのでしょう。一方、『ものいう株主』だった村上さんは06年にシンガポールに移り、インサイダー事件で起訴された後はほとんど活動していない。彼の目的は日本の資本主義に風穴を開けることで、ある程度実現できたとの思いがあるのでしょう。07年にはNPOに寄付を行う中間支援団体の理事に就任し、約20億円も拠出しています」
これからも時代の変遷とともに、さまざまなタイプの社会貢献を目指すお金持ちが生まれてくるのだろう。
埼玉・川口で金属スクラップ販売の「磯貝商店」を営む磯貝清明さん(http://president.jp/articles/-/12443)は応援してくれている母親や妹、仕事仲間にいつか恩返ししたいと、本業に勤しむ毎日だ。すでに罰金は払い終わり、1億6000万円あった所得税も5000万円を切った。「2年以内には完済したい。『神は乗り越えられる試練しか与えない』といいますよね。絶対に乗り越えてみせます」と語る磯貝さんは、自らの失敗を通して足ることを知った人なのだ。第二の人生を迎え、どんな自己実現を果たすのか、この目で見てみたい。
伊藤博之=文
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