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世の中は富裕層だけで成り立っているわけではない、
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2014-05-27 19:25:4 いかりや爆氏の毒独日記
NHK 4/22(火)放送のクローズアップ現代は、
「“独立”する富裕層 〜アメリカ 深まる社会の分断〜」と題して、次のように述べている。
””今、アメリカの自治体で、異変が起きている。「州」の下の行政区分である「郡」から“独立”するCITY=「市」が相次いでいるのだ。独立運動の中心は高級住宅地に住む富裕層。
その動機は「所得の再分配」に対する不満と「効率の悪い政府」への反発だ・・・””
””富裕層は税金が貧困層のためばかりに使われていると反発。みずからが住む地区を周囲と切り離し、新たな自治体を作る動きを強めています。””
要するに、高い税金を払っているのに、それに見合うサービスを受けていないというのが富裕層の言い分である。
しかし、仮に富裕層だけの独立したコミュニティを構築したとしても、その富裕層社会を支えるために新たな下層に属する人を作り出すだけのことになる。もしそうではなく、お互いに平等な理想社会だとすれば、それは彼らの最も嫌う共産主義型の社会になるしかない。それは最早、競争を至上とする弱肉強食型の新自由主義の社会でもなければ、市場原理主義に基く社会でもなくなる。
生活インフラ、例えば、電気、水道、ガスなどを造りだす現場で働いている労働者は富裕層ではなく低所得者、或いは工事現場で働く労働者や農場主に使われて農作物を作る作業員もそうである。
見方によっては、富裕層は貧者から搾取しているからこそ富裕者たり得るのである。彼ら富裕層はそういう自覚が欠落しているのである。そして自分たちの税金だけが高いと不満をいう。
資本主義経済社会では、貧富の或る程度の格差を否定することはできない、だが問題は中間層をなくして格差を拡大してしまうことにある。
前回の日記で次のようなことを述べた。
>1996年〜2013年の間に、世帯あたりの年間収入を大きく減らし(貧乏化が進む)ながらも、片方で個人金融資産は約1284兆円→1645兆円に増えている(貧富の格差は拡大)。
厚労省の国民生活基礎調査によれば、1994年をピークに日本人の世帯当たりの年収は減り続けてきた。名目GDPの推移も同様な結果を示しています。不況なのだから、不景気なのだから、収入が減少するのは仕方がないと誰もが思うだろう、ところが、富裕層の所得だけが何故増えるのか、どこか社会の仕組みがおかしいと思わないか。
日本の場合、1995年以降の経済不況(デフレ)の原因は、世帯あたりの収入が激減したことが需要不足→デフレを起こしたことは明らかである。その上にアベノミクスはグローバリゼーション礼賛(国際間競争激化)、消費税増税圧力をかけるのだから、景気回復は見込めない。但し、不況であるにも関わらず円安が進行すれば、物価が上がり続けるスタグフレーションの恐れ充分である。
1995年以降の日本の長いデフレ不況の原因は、別の見方をすれば円高不況であった。この間に日本は、約700兆円の借金を増やしたが名目GDPの上昇はなかった。700兆円の半分は日本の富裕層へ、残りの半分はアメリカへ献上されたものと思われる。
今後は、円安方向へ進むかもしくは、大幅なカワセ変動がないとすれば、アメリカへの上納金は難しいと思う。
今後グローバリゼーションの進化は、多分、世界的なデフレ不況が広がるものと思う。
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