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職場の「ジェネレーションZ」を知る3つのキーワード
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/150336
2014年5月26日 日刊ゲンダイ
熱意は少なめ/(C)日刊ゲンダイ
「ジェネレーションZ」という言葉をご存じだろうか? 国によって年齢の定義は若干異なるが、日本では85〜92年のバブル期に生まれた22歳から29歳の世代を指す。生まれながらにしてインターネットと触れ合ってきたデジタル人間で、物静かなのが特徴だ。
挨拶もするし、指示にもきちんと応じる。しかし、どこか熱意が足りないような気がする。上司の自分に〈その仕事を進める上でどういうことに気をつけるべきですか?〉と何でも質問してくるが、決して向上心からとは思えず、理解に苦しむ。人事ジャーナリストの栗原昇氏がこう言う。
「Z世代が何でも気軽に質問するのは、決してあなたを慕っているのではありません。ネット検索に慣れ、質問すれば返答をもらえるのが当たり前だと思っているからです。面倒くさいですが、彼らにとってはそれが普通なのです」
■草食系で保守的な若者たちの正体は?
両親は新人類(60〜68年生まれ)と呼ばれた世代とほぼ重なる。その子供たちのZ世代には、3つの大きな特徴があるという。それは、「困窮した生活を送ってきた」「片親に育てられた」「養父(母)と暮らした経験がある」の3つだ。これらを知っているだけでも、今後の付き合いの参考になるかもしれない。前出の栗原氏がこう解説する。
「現在の大学生の過半数は、奨学金を受給しながら大学生活を送っています。これは、親権者の収入がリストラなどで安定しないことを意味しています。また、ある大学教授に聞いたところ、おおよそ今の学生の3人に1人は〈シングル家庭〉育ちだそうです。さらに、4人に1人は〈ステップ親〉を持っている。つまり、親の再婚相手に育てられているのです」
栗原氏の説明では、彼らは片親の影響で「朝は母親に起こしてもらう」という環境にも恵まれず、身の回りのことは自分で行う習性がある。さらに家庭的に恵まれなかったので、家族という単位には懐疑的。“草食系”と呼ばれる生き方も、この生い立ちが影響しているという。一方、転職を繰り返す父の背中を見て育ったため、安定と終身雇用に強い憧れを持つ。
そんなZ世代の保守的な傾向は、調査対象がほぼ重なる「若者の考え方についての調査」(内閣府=11年)を見てもわかる。
仕事を選ぶ理由で〈とても大切〉と答えた割合が最も高かったのは、「安定していて長く続けられる」の56.5%。「自分の好きなことができる」(47.7%)、「収入が多い」(46.6%)がこれに続いた。
なんとも消極的に見えるが、ワケありの生い立ちを考えると、少し手を差し伸べたくなる。
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