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国に運賃値上げさせない仮処分 認める決定
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140523/k10014688611000.html
5月23日 21時40分 NHK
国が決めた金額よりも安い運賃で営業している関西のタクシー会社などが、運賃の値上げを国が命じないよう仮処分を申し立てたことについて、大阪地方裁判所は「国が決めた運賃がタクシー事業者の利益を考慮しているとはうかがえない」と判断し、会社側の訴えを認める決定を出しました。
京都や大阪などでタクシー事業を展開する「MKグループ」の4社などは、中型タクシーの初乗り運賃について、国が先月導入した「公定幅」と呼ばれる金額よりも安く設定して営業しています。
これに対し、近畿運輸局は勧告に従わないとして運賃の変更命令を出すことを検討していますが、会社側はこうした命令を出させないよう、裁判所に仮処分を申し立てていました。
23日の決定で、大阪地方裁判所の田中健治裁判長は「国が決めた運賃が事業者の利益を具体的に考慮して決められたとはうかがえない」と判断し、会社側の訴えを認めました。
そして同じ内容で訴えている正式な裁判で判決が出てから60日後までは、命令を出さないよう運輸局に命じました。
エムケイ株式会社の青木信明社長が会見し、「タクシー運賃を統制するという発想自体が古いと訴えてきた。今後とも、お客様目線で事業経営をしていきたい」と話していました。
一方、近畿運輸局は「内容を十分検討して対応したい」としています。
規制強化されたタクシー運賃
タクシーの運賃を巡っては、ことし4月から新たな制度が始まり、業界の過当な競争を防ぎ、運転手の労働条件を確保することなどを目的に運賃の規制が強化されました。
これまでは一定の運賃の幅を下回っていても国が個別に審査を行い、採算が取れることなどが確認されれば、認められてきました。
これが、4月からは「公定幅」と呼ばれる国が定める一定の金額の幅を下回る運賃は認められなくなり、公定幅を下回る運賃で営業した場合には、是正を求める勧告や命令、それに行政処分などが下されることになりました。
これに関西を中心としたタクシー事業者が反発し、公定幅を下回る運賃で4月以降も営業を続ける事業者が相次ぎました。
このため、国土交通省近畿運輸局は先月、7つのタクシー会社など23の事業者に対し、是正を求める勧告を出し、22日まで弁明の機会を設け、勧告に応じない事業者には運賃の変更を求める命令を出すことを検討していました。
タクシー会社の反発広がる
国土交通省によりますと、タクシー運賃の規制強化を巡っては、ほかにも4社が同じような仮処分を申し立てているということです。
このうち、2社は大阪、ほかの2社は福岡で、いずれも国が先月導入した「公定幅運賃」より安いということです。
また、仮処分を申し立てていないものの、国が決めた金額より安い運賃で営業している会社は、さらに、北海道、岩手、愛知、徳島に合わせて4社あるということです。国土交通省自動車局の瓦林康人旅客課長は、「詳細を把握している段階で現時点ではコメントできない」と話しています。
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