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就活生に現金支給まで…企業の内定辞退対策“アノ手コノ手”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/150371
2014年5月22日 日刊ゲンダイ
超売り手市場/(C)日刊ゲンダイ
学生は面接すればするほど小遣いが増える
内々定者に他社の面接を受けさせないため、遠隔地のホテルや島へ連れていく。来春卒の新卒就職は学生側の超売り手市場で、バブル期のような「拘束旅行」の噂も絶えない。企業の人事担当者は「内定辞退の続出が今から怖い」と嘆く。就活生の親は、今年だけはひと安心だ。
長らく続いた買い手市場はどこへやら。リクルートによると、2015年3月卒の大卒・院卒求人倍率は1.61倍。求人者数は昨年比で13.9万人も増え、建設業界に限れば5.61倍と、バブル世代もビックリの超売り手市場になっている。
約20年前にバブル期の就活を経験した信託銀行の人事担当者(46)がこう言う。
「あの頃の一部企業は、内定者を豪華客船などに乗せて隔離したもの。それでも他社の面接を受けたい友人は、拘束旅行先の旅館のトイレから脱走したほどでした。今年の就活に限れば、その雰囲気に近いものがあります」
ドワンゴのように、採用試験を2525円の有料にする強気な企業もあるが、一方で就活に参加するだけで“現金”を支給するケースもある。就職支援会社「キャリアデザインセンター」は、「キックオフイベント」と呼ばれるセミナーに参加し、面談を受けた地方学生全員に1万円を支給。1週間以上首都圏で就活する学生には、さらに1万円をプラスしている。同社担当者が言う。
「今月23日に京都で就職相談会を実施しますが、ほかにも福岡や仙台などで行い、最大2万円を支給しております」
人材難は、首都圏の中小企業ほど顕著で、何とか地方学生の関心を引きたいようだ。
また、厚木市で今月28日に開催される「マイナビ就職セミナー」では、参加者に1000円のクオカードをプレゼント。ホクトは、会社説明会参加者に自社のキノコを配ったという。
■就活生交流サイトで飛び交う噂
就活学生のネットの交流サイトでは、「A企業は交通費を3万円くれた」「Bはプレゼントの質が悪い」といった“品定め”のコメントが多数。就活すればするほど、小遣いが増えていく。
当然、売り手市場では複数企業から内々定をもらった学生が多く、これから「内定辞退」をしてくる可能性も考えられる。ある某大手企業は、その対策でスパ施設「ラクーア」で懇親会を行うなど、学生のつなぎ留めに必死らしい。大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が補足する。
「ガイアックスは、内定辞退発見機能を強化したSNSサービスを開始して、企業から注目を集めています。内々定学生の熱意を投稿数の増減や提出物の状況などさまざまな角度から検知し、その学生が他社に乗り換えるかどうか分かるそうです。こんなサービスを企業が必要とするほど、今年は完全な売り手市場になっています」
氷河期世代にとっては目が点だが、就活生を持つ親はバンザイの心境だろう。
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