中国のシャドーバンキングは４４０兆円規模、銀行資産の約２割を占める―中国社会科学院
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140514-00000040-xinhua-cn
XINHUA.JP 5月14日(水)22時44分配信

中国社会科学院金融研究所がこのほど公表した「中国金融監管報告（２０１４）」で、中国のシャドーバンキングの規模が約２７兆元（約４４３兆円）に達し、銀行業全体の資産の１９％を占めている現状が明らかになった。５月１３日、広州日報が伝えた。

報告は「シャドーバンキングの成長には一定の合理性と革新性があるものの、中国の金融システムの弊害を象徴する存在でもある」と指摘している。

国務院発展研究中心金融所の張承恵所長は「現在は中国経済が高度成長から安定成長に移行する過程にあり、金融システムも改革の段階に入っているが、それに伴うリスクも高まっている」と述べた。張所長は、シャドーバンキングとインターネット金融の爆発的な普及の背景に、中国の金融管理システムの硬直性や、サービス効率の悪さがあるとみている。

中信建投証券の黄文涛チーフマクロアナリストは、「シャドーバンキングの成長と金利市場化は密接な関係がある。ノンバンクは金利市場化の産物とも言える」と指摘。シャドーバンキングとの競争によって、銀行の預金コストも上がっており、それに連動する形で投資回収率や債券コストも上昇しているという。

（編集翻訳　浦上早苗）

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