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搾取されている人間がどんどん太っていく重大な理由とは?
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2014年5月13日 Darkness - ダークネス
かつての支配階級は、太っていることが理想だとされていた。また高貴な女性というのは、太った女性であった。太っているというのは思う存分食べられるということであり、威厳があるということを示していたのだ。
貧困階級は、痩せていた。太りたいと思っても、食べ物を買うカネもなく、飢えていなくても食料は十分ではなかったので、ほとんどが痩せていた。痩せているのは威厳がないものとされていた。
ところが、現代社会は逆になっている。価値観が180度変わってしまったのだ。
支配階級は、痩せてスマートでいることが理想だとされている。また痩せた女性が持てはやされている。もちろん、理想なのでそうでない人も多いが、意識としてはしっかりとジムで汗を流して引き締まった健康な身体を手に入れるというのが目標になっている。
だから、現代社会の支配階級はかつてのように太った人は激減しているし、体重は管理するものであるという意識が徹底してきた。女性もまた、愛され続けるために痩せることにとても敏感になっている。
■いったい、現代社会に何が起きているのか
支配階級の意識が180度変わったと同時に、貧困階級の現実も180度変わってしまっている。現代の貧困階級は、絶対貧困に堕ちるギリギリまでは、ぶくぶく太っていく。
貧困階級がみんな痩せているというのはかつての話で、今は貧困階級であればあるほど「太っていく」のである。その肥満も「少し太っている」ようなレベルを超えて、壮絶なまでの肥満になってしまっている人も多い。
もちろん、貧困階級であってもその貧困の姿は一様ではないので、100%の貧困者が太っているというわけではない。しかし、「貧困者が太っている」という、かつてはなかった現象が現代社会では当たり前になっている。
こういった現象はアメリカで顕著になっているのだが、同じ光景はすべての先進国で生まれているのだ。日本でも貧困者がみんなガリガリに痩せているというわけではないことを無意識に悟るようになっている。
ところで、貧困階級というのは、昔から「搾取」される層であるというのは変わりない。
搾取されるというのは、文字通り持っているものを「搾り取られる」ことを指す。では搾り取られているのに、なぜ太っていくのか。これを不思議に思う人もいるかもしれない。
もう貧困階級は搾取されていないのか。搾取のない「美しい世界」が出現しているのだろうか。
「奴らを見よ。ぶくぶく太っているではないか。もう貧乏でも食える世の中になっているのだ。搾取はなくなったんだ」
しかし、実際はそうではないと本能的に悟っている人も多い。太っていることが貧困の象徴になっているということに気付き始めた人が増えている。
いったい、現代社会に何が起きているのか。
■搾取の「対象」が、今と昔とでは変わった
昔は貧困階層が雇われて田畑を耕して、支配階層がそれを「搾り取る=搾取する」という姿が一般的だった。
日本の江戸時代でも農民が耕したものを武士が最終的に搾り取っていた。ヨーロッパでも王族が同じことをしていた。どこの世界でも支配階層が独占しようとしていたのは、「食料」だったのだ。
すなわち、搾取の対象は「食料」だったと言える。
しかし、時代は変わった。現代の支配階層は別に「食料」を倉に溜めるのが重要なのではなくなった。銀行に「大金」を貯めるのが重要になっている。
貧困階層からなけなしのカネをどんどん搾り取って、自分たちの口座に放り込ませるのが現代社会の新たな搾取になっているのである。
すなわち、搾取の対象はカネになった。
貧困階層からは、ありとあらゆる名目を付けてカネを毟り取るのが支配階層の目的となり、そのために貧困階層に目に見えない何重もの仕掛けがなされている。
最終的に、何が行われているのかというと、彼らが働いて稼いだカネを「すべて消費させて取り上げる」という仕掛けが徹底的に敷かれているのである。
とにかく、徹底的に消費させるように仕向けている。
現代社会は広告社会になっているが、広告の目的は要らないモノを買わせるという「強制消費」にある。
資本主義社会で重要なのはモノではなくカネである。それならば、多くの人は重要なカネを手放すのは愚かだと思って当然なのだが、貧困層であればあるほどカネよりもモノにこだわっている。
■重要なカネを手放して、ジャンクを手に入れる
資本主義では口座の残高が重要であるのに、貧困層になればなるほど残高よりも新製品に心を躍らせる。重要なカネを手放して、どうでもいい製品を手に入れるのである。
これを奇妙と思えないほど多くの人は洗脳されているのだが、実際これは奇妙な現象である。なぜ重要なカネを、いとも簡単に手放してしまうのだろうか。
それは、広告によって、強制消費されるように洗脳が効いているからでもある。
すぐに壊れるモノ、すぐに古くなるモノを大量宣伝で押しつけられている。大して役に立つとも重要だとも思えないどうでもいいモノにカネを使うように広告は執拗かつ粘着的に叫び続けている。
人々は所有欲を極限まで刺激され、それを手に入れずにはおられない強制消費マシーンに育て上げられていく。
消費するためにはカネという資本主義社会で最も重要な象徴を失うのだが、重要なものを失ったと気付かせないほど、朝から晩まで消費させられていくのである。
これは食べ物ひとつにしてもそうだ。支配階層にとって理想的なのは、貧困階層が朝から晩まで食べて食べて食べまくってどんどんカネを使うことである。
ブロイラーのように食べさせて、カネを支払わせる。身体が風船のように膨れあがるまで食べさせて、どんどん彼らの持っているカネを搾り取る。
テレビやゲームやインターネットの前に座らせ、ジャンクフードという単価の安いエサのようなものを食べさせ、歯止めなく食べさせる。
■資本主義社会のブロイラーにされている
粗悪なエサのようなものであっても、カネを支払う必要がある。しかし、消費に慣らされていて、もう人々はカネのことを考える余裕もなく食べ続ける。
まさに、資本主義社会のブロイラーである。
究極的に、人々は資本主義社会のブロイラーになっていく。ジャンクを食べさせられて、カネを次から次へと毟り取られていくのである。
なぜ、貧困者が身動きできないほど太っていくのか。なぜ、そこまでして食べなければならないのか。
食品会社が大量の宣伝と大量の砂糖や添加物で人々を中毒にしているのは間違いない。
しかし、もっと深いところを言うと、人々を極限まで食べさせて、極限までカネを搾り取るのが、支配階層の究極的な目的になっているからである。
ジャンクフードを提供しているのは、言うまでもなく巨大な多国籍企業である。これらの企業は株式を発行しており、その株式を支配階級はしっかりと握っている。
貧困者がジャンクフードを口に放り込むたびに、カネは食品会社に流れ込み、その食品会社を支配している株主に配当が流れ込んで来ることになる。
早い話が、貧困層は持っているカネをすべて吐き出させられるために、ブロイラーのように食べさせられているのである。
だから、貧困層は資本主義社会のブロイラーと化して、気が狂うほど食べさせられ、人間ではない何か別の生物のように太らされていくのだ。
これが貧困階層が太っていく現代のからくりである。あなたは、どうだろう。資本主義社会のブロイラーにされていないだろうか?
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