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泥仕合まで…消費税増税が招いた風俗業界の「仁義なき戦い」
http://gendai.net/articles/view/newsx/150092
2014年5月10日 日刊ゲンダイ
今夜もさまざまなドラマが…／（Ｃ）日刊ゲンダイ
消費税が８％に引き上げられて１カ月あまり。戦々恐々としているのが風俗業界だ。風俗界はきちんと届け出をし税金を払っている店より、無届けで税金の徴収から逃れている“もぐり”の店のほうが多いといわれる。「両者がいがみ合っているのです」とは風俗ライターの蛯名泰造氏だ。
「税金を払っている優良店のほとんどが客が減るのを恐れて値上げをしていません。増税分は店が自腹を切るしかないのです。彼らは税金を払わないもぐり業者が気に食わない。そこで一般客を装って警察に電話し、“○○店では本番をさせている”“△△店は脱税している”というチクリが始まっています。これは９７年に消費税が５％になったときにも起きた現象です」
アルバイトを使って、ネット上の風俗情報サイトにウソの書き込みをさせている店もある。同じエリアのもぐりの店を名指しで「１５分も早上がりされた」「店の女の子に性病をうつされた」と攻撃するのだ。「女の子に本番していいと言われて挿入したら、店の奥からヤクザが出てきて、罰金１００万円払えと脅された」という書き込みもある。アルバイトの中にはギャラの月額が２５万円の人もいるとか。
一方、ウソを書かれたほうも店長とスタッフが書き込みをして応酬しているというから、まさに泥仕合。
「広告を出しても客が来ないため、代理店の担当者を怒鳴りつける店長が増えました。消費税分を稼ぐために月に１回、金持ち客をホテルのスイートルームに集めて『ＶＩＰ会』を開催している業者もいる。客は２万円を払って参加。女の子は総動員です。酒を飲みながら世間話をするのが目的ですが、客は催してくると、追加料金１万円で手コキをしてもらったりする。客を２０人集めて売り上げ４０万円。そのうち２０万円が女の子のギャラや経費。残った２０万円で増税分を補填するのです」（蛯名泰造氏）
涙ぐましい努力。安倍首相はこの窮状をどう受け止める？
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