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100円のハンバーガーでも増量可能。レシートの各表示の横には「オオメ(多め)」の文字が書かれている
マックが“裏メニュー”希望に対応するようになったワケ
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140508-00029745-playboyz-bus_all
週プレNEWS 5月8日(木)6時0分配信
ネット上で今、こんな情報が飛び交っている。
「4月から日本マクドナルドが、ケチャップやピクルスなどの増量サービスを無料で始めた」
過去、同社の店舗では、例えば「ハンバーガーを、オニオン抜きで」など、引き算のオーダーには無料で応じていた。しかし足し算の注文に関しては、客がいくらその分の代金を多めに支払うと言っても、頑として受けつけてこなかったのだ。
それが無料で増量? もしホントなら、どのメニューの何を増やせるのか? 真偽を確かめるべく、日本マクドナルドホールディングスの広報に聞いた。
「お客さまのお好みに合わせてよりおいしく召し上がっていただくために、当社では今年の4月1日から、ピクルス、オニオン、ケチャップ、マスタード、そしてタルタルソースなどのソース類について、ご要望があれば無料で2倍に増量しております。特に期限は設けず、今後はずっとこのサービスをご提供していきます」
ただし、こうしたリクエストに応じられるのは、ハンバーガーやビッグマックなどレギュラーメニューのみで、期間限定メニューは不可。そしてパティ、ベーコン、チーズ、レタスなどの増量はできないとのこと。
今、日本で展開するファストフードチェーンの中で有料無料含め具材の増量に応じてくれるのは、ハンバーガー系ならロッテリアとバーガーキング、サンドイッチ系ではサブウェイ、カフェ系ではドトールコーヒー(ホットドッグのソーセージを追加できる)がある。そうした先行組に加えてマクドナルドまでが細かな要望を叶(かな)えてくれるようになったのは、もちろん歓迎すべきこと。だがなぜ同社は、ここへきて突然の路線変更をしたのだろう? フードアナリストの重盛高雄氏が言う。
「背景には、このところのマクドナルドの業績低迷、そして同社がポジティブな話題を世間に提供できていない点があるとみます。そこで昨年8月に就任したカサノバ社長兼CEOが、打開策として『マクドナルドはお客さまの声に耳を傾けます』という姿勢を打ち出してきたのでしょう」
ならばどうして、店内でも公式サイトでも、まったくその告知をしないのだろう。せっかく同社史上初のサービスを始めたのだから、派手にPRしてもよさそうなものなのに。
「昨年1月に展開した、注文後60秒以内に商品提供できなければハンバーガー無料券がもらえるキャンペーンでの、悪夢があるからでしょう」(前出・重盛氏)
あのキャンペーン期間中、時間に追われ続けた店舗スタッフは相当な混乱と疲弊に見舞われ、具材の入れ忘れなど商品クオリティも下がってしまったのだった。
「増量対応をいきなり派手にうたってしまうと、面白がった人たちが続々と変則的なオーダーをして、再び混乱が起こりかねません。とりあえず導入当初はネット上に情報をこっそり流して、コアなファンが試す程度にコントロールし、現場に慣れさせているところなのでしょう。そしてお客さんからの反応やスタッフの態勢が整うのを探りつつ、しかるべきときにオフィシャルなサービスとして発表するのでは」(重盛氏)
そうなると、細かいカスタマイズでは先輩のロッテリアやバーガーキングも黙っちゃいない。
「3社が同じ土俵に並んだだけに、これまで以上にお客さんに喜んでいただけるメニューやサービス、戦略を、それぞれに打ち出してくると予想されます。消費者にとっては、うれしい競争が始まりそうですよ」(重盛氏)
あっと驚くような激ウマの新バーガーが、今年は続々と出てくるかも!
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