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遺影サービス、なぜにわかに人気?高まる「自分らしい葬儀」へのニーズ、多様なメニューが続々
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140506-00010000-bjournal-bus_all
Business Journal 5月6日(火)3時0分配信
高齢化や核家族化、不況などの影響により、参列者の少ない小規模な葬儀が増えている。
日本消費者協会が1月に実施した「第10回 葬儀についてのアンケート調査」によると、葬儀費用の全国平均額は188万9000円と、2010年の前回調査から11万円減少した。参列した葬儀の印象については、「形式的になりすぎている」と答えた人が5割近くにのぼる。
また、親族だけで行う「家族葬(密葬)」が増えており、東京都内では葬儀全体の約5割を占めるという。「豪勢な葬儀を行おうにも、年齢が上がるにつれて参列者は少なくなる。葬儀の意味合いが、故人が世間に向けてお別れをするという対外的かつ儀式的なものから、遺族が故人とお別れをするための“遺族のためのもの”に変わってきた。さらに、終活ブームにより、生前に葬儀の準備を考える人が増えたこともあり、ご本人が遺族と悔いのないお別れ会をしようと、オリジナルの演出を希望する傾向が強まっている」(東京の葬儀事業者)。
「人生の終わりのための活動」として、生前に自分の墓や葬儀の準備をしたり、相続について計画を立てるなど、終活に関する書籍も数多く出版されており、自分らしい人生の終わり方を模索する動きは広がり続けている。
そうした中、“自分らしい葬儀”の演出の一つとして、にわかに注目を集めているのが遺影サービスだ。遺影は参列者の印象に残りやすいため、元気なうちに生前遺影を撮りたいというニーズが増えている。遺影写真といっても、撮影の雰囲気に湿っぽさは感じられない。ヘアメイクを付け、カメラマンと和気あいあいと話しながら、モデルさながらに「奇跡の1枚」を狙う人もいるほどだ。還暦や古希などの節目が撮影のきっかけとなることもあるという。
遺影専門スタジオ「素顔館」(東京都中野区)では、「お気に入りの場所で撮影したい」「病気を患っているので、病院や施設から出られない」といった声に応え、出張撮影も行っている。撮影料金は5000円で、これに出張料として東京23区内なら5000円と交通費が加算される。
●潜在的なニーズは高い遺影サービス
遺影用の写真を生前に作成して保管してもらえるサービスもある。その名も「遺影ポスト」だ。手掛けるのは葉月写真工芸社(大阪市住吉区)で、料金は画像加工や額代を入れて1万2000円。撮影した写真のうちから1枚を選び、背景の変更や修正を施し、額やリボンも決めておく。その後は、万が一の時まで保管されるという仕組みだ。
遺影の飾り方にも変化が起こっている。先祖代々の遺影が鴨居にズラリと並ぶ家は、今やすっかり減ってしまった。特に、マンションや老人ホームで暮らす人などは、遺影の置き場所がなくなっているのが実情だ。
そうした現代の住宅事情を踏まえ、葬儀用・自宅用と遺影を2つ用意するケースが増えており、自宅用にはレザー調のフレームに入った見開きタイプや、ミニ骨壷も収納できるタイプなどが販売されている。いずれも洋間に置いても違和感のない洗練されたデザインと、飾り棚やサイドボードなどの空きスペースに飾れるコンパクトさが特長だ。一方、葬儀時には遺影を大型の液晶モニタに映し出し、音楽とともに背景に四季の動画が流れるなど、デジタル技術によって効果的な演出を行うサービスも登場してきた。
経済産業省が12年4月に発表した調査によれば、遺影について「生前に準備すべきと感じるが、準備していない」と回答した人は46.8%で、「準備すべきと感じない」(22.9%)、「わからない、考えたことがない」(25.6%)を大きく上回った。
進んで遺影写真を撮る人はまださほど多くはないようだが、潜在的なニーズは高いといえる。「古い写真を葬儀に使ってほしくない」という人は、元気なうちに納得のいく1枚を準備しておくといいのではないだろうか。
千葉優子/ライター
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