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マルコメ「女子の感覚」が生んだ20億円超のヒット〈AERA〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140505-00000002-sasahi-ind
AERA 2014年5月5日―12日合併号より抜粋
安倍政権が「女性の活用」を成長戦略に掲げるなど、社会における女性への期待度が高まっている。企業では女性が役員に就任するケースも出てきているが、一方で昇進だけがチャンスをつかむことではない。
念願の商品を世に出し、ヒットさせるという夢をかなえたのは、味噌で有名なマルコメの松井久仁子さん(29)だ。入社以来、糀(こうじ)を使った新商品を売り出したいという野望があった。大学時代に遺伝子工学を専攻していた「リケジョ」。理系的視点から見ても、糀の栄養価は自然志向の消費者に支持されること間違いなし、と確信していた。
入社2年目でマーケティング担当だったとき、とにかく糀商品を出したいと会議で提案した。塩糀ブームが到来する前だったが、その熱意が伝わって女性2人だけのプロジェクトが立ち上がった。
「当初は全く期待されていない弱小プロジェクト。糀は砂糖に代わる甘味料になるという熱い思いだけがありました」
商品企画や開発の経験がない2人は行き詰まった。プロジェクトが大きく前へ進んだのは、その経験がある先輩女性がチームに加わってからだ。ここに“女子ならではの強み”がある。旧来の男性的な考え方なら、セクション主義や手柄を横取りされるのが嫌という理由で、人に頼ることができなかったかもしれない。松井さんは言う。
「新商品を出すという目的を達成することがすべて。別の誰かが主導することでプロジェクトがうまくいくなら、それでいいと思いました」
その先輩を中心に、糀をジャムという形で商品化すること、一つの商品だけでなく「プラス糀」という商品群として新ブランドを立ち上げることなどが決まっていった。
松井さんはこだわりに関しては譲らなかった。新商品を味見した社内の男性社員に「味にパンチが足りない」と言われることもあったが、まろやかな糀の味にこそニーズがあるという「女子の感覚」を貫いた。
こうして発売にこぎつけた新商品は、12年度の売り上げ20億円超の大ヒット。狙い通り健康志向の女性たちの味覚をとらえた。
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