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日銀の追加緩和策の後退で一時的円高へ!?
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39161
2014年05月04日(日) 真壁 昭夫「通貨とファイナンスで読む世界経済」 現代ビジネス
足元のわが国の金融市場で、株価が不安定な展開になっていることに加えて、為替市場でドルの上値が重くなっている。その背景には、日銀の追加緩和策に対する期待が後退していることがある。
日銀の黒田総裁は「状況の変化によっては、躊躇なく追加策を実施する」と公言してるものの、物価上昇目標の達成には自信を持っていることもあり、当面、追加の金融緩和策の実施は考えていない。
そうした日銀のスタンスを反映して、市場関係者の中でも追加策に対する期待がかなり後退している。経済専門家の一部には、「今年中の追加策実施はないだろう」との見方も台頭しているようだ。
■消費税率引き上げの反動減は予想範囲内
日本銀行が追加緩和策についてやや消極的になっている理由の一つに、「反動減による落ち込みが予想の範囲内に落ち着きそうだ」との感触があるとみられる。4月以降の消費動向をみると、高額商品などでは大きな落ち込みがみられる。
一方、価格帯の低い食品などでは販売動向は堅調な見解を示している。一部のスーパーなどでは、落ち込みを抑える企業努力の影響もあり、売り上げはむしろ前月対比で上昇しているところもあるようだ。
また、ファミレスなどの分野では、“プチ贅沢”の流れを受けて客単価が上昇しる店舗もある。反動減から回復までの期間についても、夏場までには回復すると見る経営者が多い。そうした状況を考えると、日銀としても急いで追加策を考える必要は薄れる。
■デフレギャップに対する日銀の見方
もう一つ日銀が強気になれる点は、日銀自身、供給能力と需要の差=デフレギャップがほとんどゼロ近辺まで縮小しているとみていることだ。デフレギャップが殆どゼロになると、需要が増えることが直接、物価上昇につながる可能性が高まる。
日銀がそうした見方をしていることもあり、黒田総裁は物価目標の達成に自信を深めていると考えられる。日銀の認識の大きな変化がない限り、理論上、追加緩和策の必要性は高まらない。
米国の金融市場に目を転じても、足元の長期金利はむしろ下がり気味だ。米国の金利が上がらず、日銀の金融緩和策の期待も後退すると、ドルの上値はこれから一段と重くなることが考えられる。中国問題などによっては、一時的に円高に進む可能性を頭に入れておく必要がありそうだ。
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