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売り上げ目標5年で500億円 「ソニー不動産」の勝算は?
http://gendai.net/articles/view/news/149772
2014年4月25日 日刊ゲンダイ
起死回生になるか?(平井一夫社長)/(C)日刊ゲンダイ
起死回生の策か、士族の商法となるのか。経営再建中のソニーが24日、不動産事業参入を発表した。今月、全額出資で「ソニー不動産」を設立。8月1日から営業を始めるという。
個人向けの売買仲介と、法人向けコンサルティングなどを行い、3年後の株式公開と、5年後の売上高500億円を目指す。
「弊社がITを駆使して低コストの仲介サービスを提供する“ネット専業不動産”を始めるような報道がありますが、少しニュアンスが違います。既存の不動産仲介会社のように通常のオフィスを構え、個人向けの仲介と法人向けコンサルを手掛ける予定です」(ソニー広報)
どうやら三井、住友といった老舗の不動産仲介会社に真っ向勝負を挑むつもりらしい。
ソニーは不振を極めるエレクトロニクス事業の赤字穴埋めのために、不動産や保有株を切り売りしてきた。ついに売るものがなくなり、創業地の品川・御殿山地区にある旧本社ビルまで売却するハメになった。さすがにタコが自分の足を食うような経営を続けていくわけにはいかないと判断したのだろう。4月1日付で平井一夫社長が直轄する「新規事業創出部」を設置。その第1弾が不動産事業で、ソニー銀行を軌道に乗せた実績を持つ十時裕樹業務執行役員にかじ取りを託した。
■負け込んだギャンブラーみたい
では、新たな船出を迎える「ソニー不動産」に勝算はあるのか。
「東京五輪開催に向けた土地バブルを見越して不動産業に参入するのでしょう。しかし、そうだとしたら発想が安易すぎるし、勝ち目の低いギャンブルに挑むようなものです。不動産業は内装、資材調達、販売など業者間のネットワークがものをいうため、どうしても老舗が有利になる。例えば、愛知県に強力な販売網があるトヨタホームでさえ、創業10年で売上高800億円がやっとです。ソニーが掲げる5年で500億円という目標がいかに厳しいか分かるはずです」(経済ジャーナリストの井上学氏)
しかも、ソニーは「新規事業」をうたいながら旧弊にとらわれている可能性があるという。
「ソニーには昔から“新規事業を立ち上げる際の売り上げ目標は年間100億円以上”という内規がある。今こそ医療機器とか、エレキ技術を生かせるような新規事業を、年間数億円程度の売り上げでもいいから進めるべきなのに、内規に縛られて身動きが取れないのでしょう」(井上学氏)
一発逆転を狙ってハイリターンを狙う大バクチ。負けが込んだギャンブラーみたいだ。
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