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日本の財政の行き詰まり:アベノミクスはいいことは何も無し、
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/e/fa9b0080106876b60f39b6df36863380
2014-04-25 19:23:09 いかりや爆氏の毒独日記
先ず今回も、日本の財政関係資料 (財務省 平成26年2月)から、
「3.わが国財政を家計にたとえたら」に次のような記載がある。
わが国を、月収30万円の家計にたとえると、一ヶ月当たり23万円の借金をして、毎月の家計をなりたたせていることになり、5143万円強のローンを抱えていることになります。
1世帯月収 30万円(年収 360万円)
必要経費53万円 不足分=借金23万円
こうした借金が累積して、年度末には・・・ローン残高5143万円
なぜ5143万円になるのか?財務省は具体的な根拠を示していないが、そのまま信じるとすれば、
人口問題研究所資料(H25.2.28)によれば、2013年の日本の総人口1億2724.7万人、世帯当たり2.37人で一般世帯総数を5250万3千世帯と推定している。
従って、日本全体の借金残高は、
5143万円 X 5250.3万世帯=2700兆円 の借金残高になる。
4/9の日記で、国全体の借金残高は約4千兆円と推定した。しかし、負債ばかりではなく債権もあることを考慮すれば、国の純債務は2700兆円程度が妥当なところかもしれない。
だが、それでも巨額な借金であることに変わりない。しかも、償還期限のきたものは、新たな借金を重ねて返済財源にしているのだから、さらに増え続ける。
例えば、H25年度は国全体の国債費(国の借金の利払いや返済)は83.7兆円、H26年度の場合は91.4兆円である。
財務省はPB(プライマリーバランス)均衡時には、「債務残高は利払い費分だけ増加します」と言っている。だが、現状の超低金利状態でさえ、国債費の利払いはその4割以上を占めている。半端な金額ではない。
日本人の貧困化が進み生活保護受給者が過去最高を更新し続けている。OECDの先進国のなかで、相対的貧困率は第2位(アメリカが第1位)である(日経ビジネス、2013,5,29)。
安倍政権は消費税をアップしたり、年金支給額を削減したり、医療費をアップしたり、あの手この手を使って庶民イジメをするだけではない、それで国の借金が軽減されるならまだしも、借金は依然として増え続けるのである。
その増え続ける国の借金分の行く先は、富める者を更に富まし、貧富の格差拡大に拍車をかけていることを具体的に示しておこう。
日本人の貧乏化現象が進む中にあって、一方で日本人の個人金融資産は2008年に1457.9兆円が→2013年には1598.1兆円に増加している(野村資本市場研究所)、この5年間で140兆円も増加したことになる。2008〜2012の5年間の普通国債の平均利率は1.3%であり、金融資産増加分の7割(98兆円)を国債の利払いで稼いだものと思われる。
庶民いじめのアベノミクスは、富める者をますます富まし格差は拡大はするし、いいことは何もなし。
蛇足:安倍晋三首相は二十二日、政府の経済財政諮問会議と産業競争力会議との合同会議で「時間ではなく成果で評価される働き方にふさわしい新たな労働時間制度の仕組みを検討してほしい」と労働時間規制の緩和を検討するよう指示した。いわゆる残業代ゼロを一般社員に広げる積りらしい。成果主義を言うなら、全く成果の上がらない「安倍さんあんたの場合はどうなのよ」と言いたい。
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