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黒田日銀総裁の強気発言(在野のアナリスト)
http://www.asyura2.com/14/hasan87/msg/276.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 4 月 23 日 23:37:20: igsppGRN/E9PQ
 

黒田日銀総裁の強気発言
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52580922.html
2014年04月23日 在野のアナリスト

韓国の旅客船沈没に際し、日本のメディアが韓国紙の論調を借りる形で、韓国批判を繰り広げている、という話があります。しかしこれはメディアがよく使う手で、大口の広告主の意に沿い、普段は批判を控えているものの不祥事があると一斉に叩く、という傾向によりそうなります。韓国は観光協会を通じた広告以外にも、安価に韓流ドラマを提供してくれる、言わば上客です。そういう相手だけに、面と向かって批判し難い。さらに言うと、安倍政権では韓国に強硬姿勢が目立っていたので、メディアが韓国批判をすれば、さらに関係悪化が加速しかねない。そうした配慮が、今回の件では箍が外れてしまっている、というのが実状なのでしょう。

日銀の黒田総裁が、衆院財務金融委員会で「13年度のCPIは0.7%より上振れ」として、2%の物価目標に自信を示しました。これを受け、日銀の追加緩和観測が秋より後ろ、と時期が後ズレした印象です。少なくとも見通しの変化があって、追加緩和ですから、冬以降でも驚きはありません。

各紙が4月に入って一斉に行った世論調査で、半数以上が支出は変えない、との結果が出たと報じました。しかしCPIが上昇しているなら、同じ支出では購入量が減っているはずですので、全体として消費は鈍化していることになります。また本当に賃上げが各家庭に行き渡っているなら、支出は逆に増えるはずです。各紙は好意的に報じていますが、実はじわりと景気悪化を示唆している。特にガソリンの暴騰など、消費には深刻な影響を与えているといえるのでしょう。

HSBCが発表した3月の中国PMI速報値は48.3と、節目の50を下回るレベルでした。このところ中国では、農村部や低所得層、零細企業などに恩恵のある策を、次々と打ち出しています。中国共産党や富裕層への批判が相次ぎ、已む無くとっている策ですが、景気対策というより共産党への批判を逸らす目的とみられます。しかしもう一つ、預金準備率の引き下げなどの策は、中国経済の減速をうけて流動性供給に迫られた故であり、規模は小さいものの、中国経済の逼迫も示します。

しかし米企業の好業績も、そのほとんどが中国での売上げが占めるように、中国経済の動向は世界の株価を左右しかねない、重要な問題です。最近の中国は、世界の工場から消費地に変化しつつある、ともされますが、消費するための収益をどこで稼ぐか、についてはあまり議論されません。諸外国の製造業が続々と撤退する中、不動産バブルと公共工事で支えられてきた経済が、どちらも頭打ちから減速に陥る今、消費地としての未来にも暗雲が漂います。つまり中国へ進出している企業も、建機関連が軟調になる一方、今はまだ消費関連の企業業績が好調なので、下支えされているのですが、将来的にはその消費ですら悪化する。それは日米の企業業績にも打撃となる。

中国経済の問題は、世界の企業とも連動してくる。シャドーバンキングの問題が破裂したとき、実は日銀の追加緩和のタイミングではないか? 逆に、それまでに打ってしまうと打つ手をなくし、中国の凋落に引きずられて、日本が泥沼になるだけではないか。今、市場ではそういう話が流れています。つまり追加緩和は、そういう非常事態用の策として温存される、ということです。黒田氏の強気発言の裏にある、そうした思惑に市場が翻弄されているなら、今の市場はやはり脆弱である、ということにもなるのでしょうね。

 

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コメント
 
01. 2014年4月24日 00:00:29 : nJF6kGWndY

海外要因が為替や輸入価格に大きく影響する

新興国の回復が予想以上に早ければ、当然、CPIも上振れる

逆に、米国景気が失速といったマイナーシナリオが実現すれば、追加緩和前倒しの確率は高まる



02. 2014年4月24日 00:17:22 : nJF6kGWndY
>黒田日銀総裁の強気

あと実際は、そう強気でもないかもしれないな
(やはり現時点ではまだCPI2%の1年以内の達成は、ほぼ無理だろう)

財務省は心配して、金融機関のリスクを個人に移行したいようだが、物価連動債の場合、インフレリスクも高まるから

改革や経済成長が期待できない現状では、

長期的には、歳出削減と増税など負担増を、さらに検討していかないとデフォルト確率が高まることになる

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N4H6BX6K50Y601.html
金利高での債券損失減、銀行1%で5.6兆円−異次元緩和受けてと日銀 
  4月23日(ブルームバーグ):全年限で金利が上昇した場合に民間銀行が保有する債券に発生する損失額は、2013年度に入り減少が続いているとの試算を日本銀行が明らかにした。異次元緩和を受けて銀行が債券保有を圧縮させており、金利リスクが減っている。
昨年12月末時点の計算で、金利が1%上昇した際に銀行の債券時価は5.6兆円減少する。日銀がこの日公表した半年に一度の「金融システムリポート」で分かった。この減少額は同6月末では6.0兆円、3月末では6.9兆円だった。金利リスクのピークは12年度末で、大手銀行と地方銀行ともにリスクは低下基調をたどっているとしている。
日銀は13年度初に導入した量的・質的緩和で国債を積極的に買い入れている。これを受けて昨秋にかけ「大手行を中心に円債投資の削減を進めたほか、債券の平均残存期間も短縮化させた」と金利リスク低下の背景について書かれている。金融機関は貸し出しなど相対的にリスクの高い資産を増やしている、ともリポートは記した。
記事についての記者への問い合わせ先:東京 上野英治郎 e.ueno@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Teo Chian Wei cwteo@bloomberg.net;大久保義人 yokubo1@bloomberg.net浅井秀樹, 淡路毅
更新日時: 2014/04/23 17:31 JST


http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N4H3LJ6JTSED01.html
財務省:物価連動債を16年にも個人向けに販売へ

  4月23日(ブルームバーグ):財務省は2016年からの金融所得課税の一体化に合わせて、物価連動国債を個人向けに販売する方針だ。同省は機関投資家向けに昨年10月に5年ぶりに販売を再開。政府・日銀がデフレ脱却を目指すなか、今後のインフレリスクに備えた運用への関心が高まっており、個人向けの需要にも対応する。
麻生太郎財務相が23日午前の衆院財務金融委員会で明らかにした。財務相は「課税上の理由から個人保有が禁じられていたが、16年から実施される公社債課税の見直しによって制限を課す必要がなくなった」と述べるとともに、「個人が物価上昇リスクに備えられるようにしておくことは重要な課題だ」との認識を示した。
物価連動国債は、物価が上昇すると元本が増え、物価が下がれば減る仕組み。04年3月に発行が開始された後、デフレ長期化など投資環境悪化を受けて08年8月を最後に発行を取り止めていた。13年度に6000億円を発行し、14年度には1兆6000億円を予定している。
記事についての記者への問い合わせ先:東京 下土井京子 kshimodoi@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Paul Panckhurst ppanckhurst@bloomberg.net淡路毅, 浅井秀樹
更新日時: 2014/04/23 16:51 JST


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