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北京モーターショー、中国自動車産業の変化を反映
2014年04月23日08:15
約2000社の出展企業、1134台の展示車、23万平方メートルの展示面積、118台の世界初公開車種(うちグローバル企業の世界初公開車種が31台、アジア初公開車種が45台、コンセプトカーが71台、新エネ車が79台)。これらの確かな指標は、北京国際モーターショーを「世界最大」の玉座に押し上げた。賑やかなモーターショーは、中国自動車産業のどのような発展すう勢と、構造の変化を反映しているのだろうか?人民日報が伝えた。
◆中国ブランド、逆境のなか力強く前進
奇瑞汽車の尹同躍董事長(会長)は、「今回のモーターショーでは、新たなコンセプトカー『concept α』、『concept β』を展示し、国内初の自動車設計理念『Chery Design』を発表した。当社の未来の製品設計の方針が、徐々に明確になっている。当社の戦略転換の初歩的な成果を示す『艾瑞沢7』と『瑞虎5』は、今年に入ってから販売台数がうなぎ登りになっている。当社の戦略転換は収穫期を迎えた。3年に渡るモデルチェンジで強い圧力を受けたが、これは今や当社の自信に変わりつつある」と語り、中国ブランドの現状をひとつの側面から明らかにした。
中国ブランドの乗用車の今年第1四半期の販売台数は6.6%増に留まり、乗用車全体の増加率(14.7%)を下回った。市場シェアは、前年同期比で2.6ポイント低下した。市場の調整、合弁ブランドの低価格戦略を受け、中国ブランドはデザインや技術面で大きな進歩を実現したが、直面する競争環境は悪化を続けている。いかに調整・モデルチェンジ、改革・革新を進め、ブランド・製品・品質などの弱点を早急に補い、市場に対する敏感な反応を発揮し、3・4線都市で入念に取り組み、コスト面などの優位を活かすかが、中国メーカーの直面する大きな課題となっている。
奇瑞汽車や吉利汽車と同様、一汽集団や東風汽車などの国有企業も、自主ブランドの発展に向け気を抜いていない。一汽集団の徐憲平総経理は、「急成長はもはや存在せず、全体的に低成長の時代に入った中国自動車市場において、合弁ブランドとの激しい競争に直面する当社は、より厳しい情勢を迎えている」と語った。
プジョーシトロエングループ(PSA)の14.1%の株式を取得した東風汽車は、国産化と提携を共に強化する新戦略の最新の成果を示し、業界を盛り上げた。そのうちPSAへの投資後で初となる戦略車種、「東風風神L60」量産型コンセプトカーは、PSAの先進的なプラットフォームを採用した。同プラットフォームはフレキシブルなモジュール化生産を実現し、同時に世界水準の製造能力と高品質を誇る。また東風汽車はハイエンド乗用車市場に進出する旗艦車種「東風1号」コンパクトカー、初のSUV「AX7」、「東風風行」シリーズ初の3ボックスファミリーカー「S50」といった、3つの世界初公開車種を展示した。
◆グローバル企業、中国市場に全力で攻勢
トヨタ自動車の伊原保守副社長は、「世界の自動車年間生産・販売台数は約8800万台に達しており、そのうち中国が2200万台を占めている。将来的に世界の自動車販売台数は1億台に達する見通しで、毎年1200万台追加される生産・販売台数のうち、800万台が中国となる。ゆえに当社が世界一の自動車メーカーになれるかは、中国自動車市場での業績にかかっている。当社の中国における製品ラインナップ、特にコンパクトカーは十分に豊富とはいえない。今回のモーターショーで、一汽トヨタと広汽トヨタはそれぞれ、最新のコンパクトカープラットフォームに基づく新型カローラとレビンを発表した。これは当社のコンパクトカー市場の新製品戦略の始まりに過ぎない。当社は将来的に、中国現地の需要に合った、さらには現地で開発された製品、特に小型SUVとクロスオーバーを多く投入する」と話した。
かつて中国自動車市場の「革新のけん引者」であった広汽ホンダは、長年の沈黙後、再び動き出した。ホンダは4月18日の新車事前発表会で、都市型SUVのVEZEL、第3世代フィット、新型クロスツアーなどの新車を発表した。広汽ホンダの郁俊執行副総経理は、「研究開発・製造・技術・ルート・サービスなどのモデルチェンジとアップグレードの強化により、当社は2014年に過去最高の状態を整えている。そのうち当社の自動車研究開発公司の研究拠点は、2014年末に全面的に竣工する。同拠点はコンセプトデザイン、外観デザイン、完成車の試作、実車テスト、部品開発などを含む自動車全体の独立開発能力を持つ。同拠点は当社がより多くの、新しい、競争力を持つ中国専属製品を開発する支えとなる。また『e動未来』計画により、当社は販売とサービスの面で、事業・フロー・管理方法の変革を起こし、顧客との交流、マーケティングのデータ化詳細管理を重視し、デジタル化時代における顧客の製品・サービスに対する個性化された需要に応じる」と述べた。
伝統的なグローバル大手のほか、ジャガー・ランドローバー、インフィニティ、アキュラ、ルノーなど中国国産化を控えているブランドも注目を集めている。英国トップクラスの高級車メーカーのジャガー・ランドローバーは主力製品を出展し、同社の先進的なデザイン理念、先進的な科学技術、ブランドの深い含意を示し、未来に向け新たなページをめくった。ジャガー・ランドローバーの高博大中華区総裁は、「当社の中国での発展は、すでに持続可能な成長の新段階に入っている。当社はさらに将来を見据え、中国社会に貢献するため力を尽くし、中国市場に対する長期的な約束を全面的に実現する」と表明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年4月23日
http://j.people.com.cn/94476/8606423.html
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