02. 2014年4月22日 20:19:58
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日本株続落、金融中心に午後崩れる−業績不透明、重要日程前 2014/04/22 15:52 JST 4月22日(ブルームバーグ):東京株式相場は続落。企業業績に対する不透明感や中国株の軟調が心理的な重しとなり、午後の取引で崩れた。一部アナリストが業績や株価に慎重スタンスを示した証券株やその他金融株が下落。鉄鋼やパルプ・紙、海運、電機株なども下げた。 TOPIX の終値は前日比8.90ポイント(0.8%)安の1162.50、日経平均株価 は123円61銭(0.9%)安の1万4388円77銭。 みずほ投信投資顧問の青木隆シニアファンドマネジャーは、「日本経済に対する不安と政策失望感が日本株に資金が入ってきていない要因」と指摘。日本銀行の企業短期経済観測調査(短観)では、大企業全産業が今期の増収減益を見込んでおり、「業績鈍化がコンセンサスの中で、実際どの程度の鈍化になるのかを見極めたい」と話した。 国内では今週から企業業績が本格化するほか、あすは米国のオバマ大統領が来日し、中国の製造業購買担当者指数(PMI)の発表、25日は日本銀行の金融政策を占う消費者物価の発表など重要イベントを控える。様子見ムードが強い中、きのうに続き方向感を欠き、午後後半に下げ幅を広げた。 安川電下落、不安高める一因に 3月短観によると、大企業全産業の2014年度計画は売上高が前期比1.1%増、経常利益は2.3%減。「数量の伸びが期待できない中で原材料や人件費などのコストが増加する」と、みずほ投信の青木氏は予想する。きのう3月決算の主要企業で先行して決算を発表した安川電機は、今期は営業増益計画ながら、アナリスト予想を下回って急落。これから本格化する決算に対する不安感を高める一因になった。 「日本株は売られ過ぎの反動による株価修正が続いているものの、米日の企業決算を見極めたいとの手控えムードがある」と、マネックス証券の広木隆チーフ・ストラテジスト。さらに、23日の中国PMIについては「最近同指数で株価が振れているため、警戒感がある」としている。 業種別で下げが目立ったのは証券やその他金融などの金融株。バークレイズ証券では、証券セクターについて株価調整は進んだが、現時点で収益環境好転の兆しが見えず、当面は軟調な株価が続くと分析。野村ホールディングスと大和証券グループ本社の目標株価を下げた。また、野村証券ではきのう規制緩和期待から人気化したカード・消費者金融業界について、リスク要因を注視するとし、弱気の投資スタンスを確認している。 東証1部の売買高は16億5249万株、売買代金は1兆4420億円。値上がり銘柄数は286、値下がり1397。業種別33指数はパルプ・紙、証券・商品先物取引、鉄鋼、海運、銀行、その他金融、電機、倉庫・運輸など31業種が下落。ゴム製品と食料品の2業種は高い。 売買代金上位では、アイフルやオリエントコーポレーションが反落。三菱UFJフィナンシャル・グループ、村田製作所、新日鉄住金、日立製作所も下げた。半面、大手4行が無担保融資を実施すると22日付の日本経済新聞朝刊で報じられた東京電力が上昇。信越化学工業、ブリヂストン、JTも上げた。 http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N4EKXM6K50Y501.html |