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覇権争いに終止符…東芝会長退任で完成する「西田シナリオ」
http://gendai.net/articles/view/news/149625
2014年4月19日 日刊ゲンダイ
西田会長、田中社長、佐々木副会長/(C)日刊ゲンダイ
東芝の西田厚聰会長(70)が6月にも相談役に退くという。05年に社長に就任し、09年からは会長を務めている。9年間にわたり、東芝のトップに君臨してきた実力者の勇退だ。
ところが勇退は表向きで、実情は全く違うらしい。
「西田氏が次期会長に指名したのは社長経験のない室町正志取締役(64)。異例中の異例です。何か思惑があるのではないか。業界内は大騒ぎですよ」(業界関係者)
室町氏は、実は08年から副社長として西田体制を支えてきた。一時は社長候補の声もあったが、西田氏は次期社長に佐々木則夫氏(64=現副会長)を指名した。室町氏は常任顧問に退き、サラリーマン人生に終止符を打ったはずだった。ところが13年6月、なぜか取締役に呼び戻されている。
「今にして思えば、会長含みでの復帰だったのでしょう。西田氏は役員定年内規の70歳なので、今年退任するしかない。ただ、西田会長と佐々木副会長の確執は凄まじく、西田会長は、佐々木氏を会長に“昇格”させたくない。自分の息のかかった人物を会長にするため、室町氏を復帰させたと考えるのが自然です」(経済ジャーナリストの井上学氏)
■「西田VS佐々木」のバトルの末
そもそも「西田─佐々木」の対立が激しさを増したのは、3・11大震災後だといわれる。社長時代に原発ビジネスを推進した西田氏に対し、佐々木氏が批判発言を繰り返したという。震災後の原発を取り巻く環境の変化が、2人の亀裂を深めたのだ。
実力会長は佐々木社長(当時)批判を展開した。ネットメディア「現代ビジネス」で語った内容は耳を疑うほどだ。
<「佐々木を社長に指名したのは僕です。選んだ僕に責任がある。そこは認めます。ただ、このままだと東芝の将来がとんでもないことになってしまうと思ったのも事実です。社長を新しい人にかえて、もう一度東芝の再生を図らないと、大変なことになってしまうと」>
昨春、西田会長は佐々木氏を副会長に棚上げし、新社長に田中久雄副社長を昇格させた。
「今回の会長人事で、西田氏のシナリオは完成です。今後は、社長、会長とも思うがまま。東芝は“西田院政”となるでしょう」(井上学氏)
佐々木副会長が反撃に出る可能性も残されている。そうなれば覇権争いは第2幕に突入しかねない。
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