http://www.asyura2.com/14/hasan86/msg/884.html
Tweet |
株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu309.html
http://blog.goo.ne.jp/2005tora
--------------------------------------------------------------------------------
今年に入ってから政府は仕事らしい仕事をしておりませんし、日銀も様子を
伺っているだけで何も出来ないということではないと考えて良いでしょう。
2014年4月13日 日曜日
◆良い様にやられる日本株 4月11日 S氏の相場観
http://ssoubakan.blog102.fc2.com/blog-entry-1781.html
おはようございます。
昨夜の米国株はNASDAQ指数が3%以上の暴落となり、相場全体を大きく冷やしました。
米経済の先行きに対する懸念が出た訳ではありませんが、やり過ぎていたFacebookなどのモメンタム銘柄や、これまたやり過ぎていたバイオ関連の下落が厳しく、これらが大きく相場全体の足を引っ張っている状態の様です。
本来、配当率の悪いこれらの新興銘柄から、配当の良い銘柄への乗り換えなどが主であったのですが、下げの幅が非常にきつく、追証の投げが出て、それがまた追証を呼ぶ悪循環に至っている状態の様です。
昨日も探せばいくつかの悪材料はあるのですが、米経済の先行きに懸念を抱く程のものはありませんでしたし、どちらかと言えば失業保険の申請件数低下など、心強い材料の方が優勢だったように思う位です。
しかし、相場は追証売りの悪循環に至っており、これはもう落ち着くまで見ているしかない状況であろうと思うところであります。
追証売りがどこまで続くのかは、その時の相場によって違うので、何とも言えないところではあるのですが、昨夜のNASDAQの下げは2011年11月以来の大幅なものでありましたし、投げも最終局面ではなかろうかと思うところでありますが、いずれにしても米経済の先行きを懸念した下げではないので、基本的には様子を伺って行くしかありません。
日本株の方ですが、とにかく良い様にやられてますね。
ここのところの下げに理由を付ければ、消費税増税の影響がどう出るか読み切れないとでもすればよいのかとも思うところですが、基本的には今日のSQへ向けての攻防戦で売り方が強かったと結論付ければ良いかと思うところであります。
ですが、これに加えて米国株の不調が加わって来たと言いますか、元々NASDAQは調整色を強めていたので、ある意味では日本株はNASDAQに連動していた様にも思うところですが、そう見えるだけでそんなことがあるはずもないので、これは別物に考えて良いと思うところですが、ここまで下げられると影響は大きくなるなと思うところであります。
3月の配当落ち後の寄り付きが14305円でして、これを当日中に埋めたのは非常に強い相場を表しているとレポートしましたし、今も尚その考えに変わりはないのですが、昨日は終値でこの値段を割りましたし、本日は米国株の不調により更に下落して14000円をも割る様な値動きになりそうです。
14000円割れともなれば、225のPERは14倍割れ目前となりますし、こんな水準まで売るのはどう考えてもおかしいのです。
何故におかしいかと言いますと、これは単純に割安過ぎる値段であると共に、この値段を割り込めば完全にアベノミクスは失敗という結論になると考えて良いからです。
実はもう日本は立ち直れない程の悲惨な状況で、政治的に何もサポートも出来ず、日銀もまた何も出来ない状況なのだとすれば、これはもうどうにもならないと言えますが、今年に入ってから政府は仕事らしい仕事をしておりませんし、日銀も様子を伺っているだけで何も出来ないということではないと考えて良いでしょう。
まあ、あんなに自信たっぷりに緩和は考えていない!なんて言われますと、もうやらない様にマーケットが取ってもおかしくはないのですが、流石に株価がこれ以上値下がりして行きますと、当然のごとく危機感は増すはずなのです。
アベノミクスは失敗だ!もう何も出来ないんだ!と考えるならば、今からでも遅くないので、全株処分でカラ売りでもすれば良いでしょう。
しかし、目先は嵐となっていても、これ程の嵐ともなれば動きは出てくると思うところであります。
手を尽くした挙句、どうにもならないとなってきたならば、売るしかありませんが、去年末にアベノミクスは買いです!と、力強い演説をしてから、ほとんど何もしていないに等しいのです。
既にNISAの口座開設数の増加であるとか、年金資金の株式運用比率の拡大指示であるとか、上昇を加速させる材料は準備済みなのです。
後は自信を持って買いに行ける状況を政治が作り出すだけであり、そんなに難しいことではないところまで来ていると思うのですけどね。
とにかく、目先はどこまで下げるか分かりませんが、ここから下を買って取れなければアベノミクスは失敗ですし、日本も大変な不況に見舞われて経済はボロボロになっていくでしょう。
いつも書いている事ですが、株は安い時に買うものでありますし、こうした場面で弱気になっても勝てやしません。
更に下があってもここは戻ってこれる水準と考えて良いので、ここからは本気の買いを考えて行くべきところでしょう。
下げは今日の朝だけか、追証の投げが加速して更に下を見に行くかは分かりませんが、そんなに悲観する様な状況とは思いませんし、引き続き強気で見て行けばよいだろうと考えているところであります。
(私のコメント)
株式相場は、この一年間15000円を上げ下げするだけで動きがありませんでしたが、14000円台を割ってしまいました。円高がまた進んだことが下落の引き金になりましたが、日銀のスタンスが引き締めの方向に動いているからだろう。大規模な金融緩和には副作用が伴うから無闇にはできないのでしょうが、4月からの消費税の実施に伴う消費の落ち込みは避けられない。
店舗における価格表示も外税方式になり、レジで精算する時に消費税の大きさに初めて気が付きます。消費するたびに税金を支払うのだから消費にマイナスに働きます。為替相場も円安株高効果が停滞していますが、円安で輸入物価が高くなり輸出の伸びが見られません。株式日記でも輸出を伸ばすには1ドル=110円から120円が望ましいと書きましたが、101円まで円高になっている。
株式や為替相場などは中央銀行の金融政策で動かせることを株式日記で指摘してきましたが、株式相場は金融緩和のバロメーターなのだ。アメリカの株式が新高値を更新してきたのもFRBの金融緩和のたまものであり、あふれ出た資金はアメリカの株が買われて日本の円が買われる。
日本も同じように異次元の金融緩和の結果、円安株高になりましたが、まだ始めたばかりなのに「まあ、あんなに自信たっぷりに緩和は考えていない!なんて言われますと、もうやらない様にマーケットが取ってもおかしくはないのですが、流石に株価がこれ以上値下がりして行きますと、当然のごとく危機感は増すはずなのです。」と言うようにブレーキがかかっている。
問題は物価動向ですが、輸入物価が高くなってもインフレと言うほどにはなっていない。2%のインフレ率達成にも不透明感が漂っていますが、黒田日銀総裁は追加緩和は考えていないようです。確かに一部ではアルバイトや非正規社員の確保に苦労している所がありますが、これがどこまで広がるかは分からない。
東京を見れば、バブル期並みのビル建設ラッシュですが、人手不足や資材の値上がりで問題が起きている。しかし景気の過熱感はなく株価も再び低迷し始めた。円高が株安の原因となり逆資産効果で反動が来るのかもしれない。20年も続いたデフレ不況は消費を低迷させて現金で持っていることが一番の投資法だった。
だから異次元の金融緩和でインフレにすることで景気の回復を図るのがアベノミクスの狙いですが、始めて1年足らずで追加の金融緩和は考えていないというスタンスになった。確かに円安株高で資産効果が出て高級品が売れるという効果が出ましたが、株は一部の人しか持っていないが土地などは値上がりすれば資産効果は大きい。
しかし値上がりしているのは三大都市圏だけであり、地方の土地価格は値下がりしてる。三大都市圏から全国の土地価格が上がるようになれば、金も動くようになりますが、高速道路や新幹線は大都市と地方との格差を広げるだけなのだろう。国際空港にしても成田がじり貧になって羽田が新国際線ラッシュでわいている。
オリンピックなどの東京の再開発などで超高層マンションがブームですが、東京はどこも建設ラッシュだ。だから景気の過熱を心配する向きもあるようですが、建設ラッシュからの広がりが期待できるのだろうか。地方でも中核都市づくりが求められていますが、モデルになるような地方都市はまだできていない。
アベノミクスは踊り場にさしかかっていますが、もう一段の金融緩和で1ドル=110円から120円までの円安株高に持っていくべきだろう。そうなれば株価も20000円近くまで上がる可能性があり、海外からの株式投資も入って来るだろう。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。