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巡った世界遺産は513 夢のために会社辞めた夫婦の決断
http://gendai.net/articles/view/life/149398
2014年4月12日 日刊ゲンダイ
提供写真/旅ブログ「世界遺産イェーイ!」
会社を辞め、世界遺産を巡る旅に出た夫婦(共に37歳)がいる。マチュピチュ、莫高窟、果てはガラパゴス諸島やイースター島まで、現在登録されている981の世界遺産のうち、4年間で513件を制覇した。なぜ彼らは会社を辞めてまで旅に出たのか?
中肉中背の典型的な日本人。2人ともさほどワイルドな印象はない。
「2人とも新薬の治験データを解析する統計の仕事をしていました。僕は妻との交際が旅のきっかけ。妻は見た目と違って学生時代にインドへ一人旅するような猛者なんです。ただ、会社を辞めない限り世界遺産巡りは不可能だし、30歳までには子供も欲しい。じゃあ、30を前に会社を辞めて2人で世界遺産旅行に行こうと」
旅の模様をつづったブログ「世界遺産イェーイ!」は、情報が整理されていて、ガイドブックより実用的だ。
気になるのは4年間の旅の軍資金だ。
「僕たちは家とか車といった資産に興味もないし、結婚式もジミ婚。お互い、月に8万弱は貯金し、7年会社勤めしたら白サイが1頭買えるくらいまで貯まっていました。僕は29歳でコンサルティング会社に転職し、仕事に忙殺されていて無理して節約しなくても貯金できたというのもあります。仕事自体はプロジェクト制なのであっさり辞められました。コンサルティング会社って人の出入りが激しく、それが後の人脈になるっていう考え方なんです」
サラリーマンとして働き、社会常識と潤沢な軍資金を持って旅に出たバックパッカーは珍しい。
「統計の仕事は、需要の割に人材不足な専門職なんです。旅から戻ったらまた同じ職で企業に属すつもりでいました」
そして予定より遅れて31歳のとき世界遺産の旅に出る。
「スタンプラリーを回るように世界遺産を攻略していきました。4年の間にはさまざまな珍事件にも遭遇し、肺炎で入院し、治療費が100万円超えなんてこともありました。海外旅行保険のおかげで助かりました」
■再就職は難航したがそれに勝る経験
現在、ご主人は約半年の就職活動期間を経て、大型量販店の本社に勤務している。
「最後にロシアを回る予定が、妻が妊娠し旅に終止符を打ちました。再就職は、どうにかなると思ったらそうでもなかったですね。面接に呼ばれた会社はベンチャーやITなどしかなかった。面接官に〈何で脂の乗った時期に働かなかったのか〉って聞かれ、なかなか理解してもらえない。再就職までは時間がかかりました。仕事を辞めて私たちのように旅に出たいっていう人がいたら、僕は止めるかもしれません(笑い)」
旅ブログは話題になり、「世界遺産イェーイ!! バックパッカー夫婦が見たこれがホントの世界遺産513」(扶桑社)として単行本化された。本を読めば、いかに世界遺産の旅が驚きや感動に満ちたものだったかがわかる。世界遺産の旅で得られた経験は、帰国後の苦労にも勝るようだ。
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