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消費税8%の衝撃。4月に大反動が到来?実は4月のほうが、3月より安かった?(東洋経済)
http://www.asyura2.com/14/hasan86/msg/811.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 4 月 09 日 08:13:37: igsppGRN/E9PQ
 

今回、4Kテレビの購入は見送った(撮影:尾形文繁)


消費税8%の衝撃。4月に大反動が到来?実は4月のほうが、3月より安かった?
http://toyokeizai.net/articles/-/34878
2014年04月09日 ブラザー・キム  東洋経済


「あれま〜、お客さん、3月の5分の1以下ですか。えらい減り方ですね〜」

「ええ、4月頭までは3月のお客さんの運送が残ってても、来月はそうとう暇なんですよ」

これは先日、久しぶりに日本に拠点を構えることにしたグローバルエリートの弟子である私が、消費税増税前に買い物をしまくったときの、運送業者さんとのやり取りである。

このたかだか3%の増税なわけだが、心理インパクトと消費者行動に与えた影響は極めて大きかった。日頃、集団心理に巻き込まれず冷静な判断をモットーに生きている私だが、3月はベッドやらテーブルやらテレビやらホームシアターセットやら、実に多くの家具を買い替えてしまった。しかし4月に入ってからは、食事代とか必要最小限の買い物以外は極力控えている。そして今後もしばらく、何も買わないことだろう。

■ブルーレイレコーダーと4Kテレビは不要?

なんでもかんでも買い替えた私だが、そんな中でも私が冷静に買わなかったのはブルーレイレコーダーである。これは、そもそもこれだけテレビ番組が面白くないうえ、Youtubeで何でも見れるのに、テレビ番組で録画する価値があるコンテンツがあるとは到底思えないからだ。笑っていいとものみならず、すべての番組を終了しなければならないほど、今のテレビ番組の質は終わっている。

あと、“高モノ買いの銭失い”を繰り返してきた私だが、4Kテレビも買わなかった。そもそもしばらく4K放送がされないのでテレビの画質は当面同じなうえ、現行のハイビジョンでも立派すぎるほどきれいであり、これはデジカメの画素数が500万画素くらいからもうそれ以上上げられても画質の差を全然感じず、1500万画素とか言われてもファイルのサイズが大きすぎて逆に大迷惑を被ったことに相通ずる、“別に上げても仕方ないスペックへの無駄投資”な気がしている。

ただし世の中的にはこれら“あまり必要なさそうなもの”も3月の駆け込み需要ラッシュで、かなり売れたという。これは裏を返せば4月の増税以降、そうとう先の需要まで先取りして消費されたということである。

■グローバルエリートの弟子が目撃した、3月駆け込み需要

実際のところ、私が3月に回った店はどこも忙しくて忙しくてたまらない、という感じであった。表参道の私が好き好んでいる無垢材の家具屋さん、カグラではソファをオーダーしたら6月くらいまで待たなければ生産が間に合わないという。大塚家具も運送業者さんが多忙なため、3月中旬に買っても到着は4月の2週目まで待たなければならないというありさまであった。

ヨドバシカメラで買ったホームシアターセットも10日経ってもまだ運送業者がいっぱいいっぱいということでまだ家に届いていないし、実は世の中の多くの会社が、運送会社がフィーを2倍に上げるなどの強気に出ることで、コスト構造の見直しを迫られている(なお余談で応援させていただくと、ベッドマットは日本ベッドというメーカーのシルキーポケットがきわめて快適なので、親愛なる読者の皆様もぜひ日本ベッドで日頃の激務を癒してほしい)。

ただしこれは多くの人が思っているように、この消費拡大は長続きしないだろう。というか、4月から6月にかけての四半期の消費の急激な落ち込みと、その数字が見え出す7月ごろの株価低迷が心配である。いや、観測値はもっと早くでるので株価の反応ももっと早いかもしれない。

■第2四半期の消費落ち込みと株価低迷

消費税が上がったときはたいてい同じようなパターンだが、駆け込み需要で一時的に消費が盛り上がり、その反動でしばらく閑古鳥が鳴く。前回消費税が上がったときはまだ日本の構造的経済縮小がそれほど注目されていなかったため、やがて消費も徐々に平準化したが、今回はわけが違う。私の予想だが、多くの消費関連の会社で当初は“消費税増税の影響はミニマム”とか言っておきながら、徐々に下方修正を余儀なくされることになるであろう。

また金融拡大と財政拡大に次ぐ、第3の矢の議論がされているだけで見通しがたたないことに、外国人投資家のみなさんも気づいている。ちなみに外国人投資家が第3の矢に失望し始めていることを、実は政府の内部の人もよくわかっていて、経済特区やオリンピック特需でなんとか成長ストーリーを描こうとしているが、今のところ説得力に乏しく、不発である。

このままでは消費が急激に落ち込み、それを先取りして株価が落ち始めると、過去1年ほど続いてきた“何かが変わりそうだ”という上向きの期待に、冷や水が浴びせられることであろう。

■重税国家なのに、低福祉国家?

そもそも社会保障の破綻を防ぐのが主要目的のひとつであったはずの消費税増税。この程度の増税ではその社会保障破綻の波をピクリとも防ぐことができないばかりか、その増税分のかなりの分が経済対策で使われることになっている。消費税は3%上げても社会保障費の確保には焼け石に水である。

経済対策に関して言えば、非効率な政府の手を通さず減税に回して小さな政府に徹してほしいところだが、重税国家で繁栄した国は歴史上なく、スウェーデンなどの北欧諸国は福祉の充実という裏付けがあるからこそ、高い税率が受け入れられていることを肝に銘じたい。

この重税(特に富裕層に対する重税)に見合った世界水準の行政サービスを提供できているかははなはだ疑問だし、メディアや国民には厳しくモニタリングしてほしいと思う次第だが、残念ながら日本は超重税国家めがけて邁進している。しかも北欧とは異なり、税金が上がる割に社会福祉の水準は低下するという重税・低福祉国家に陥ろうとしている。

■実は消費税増税後の4月のほうが、物価が安いケースも

末筆ながら、最後に明るいニュースをお届けしよう。私は3月末、テレビとかオーディオセットを“消費増税前のファイナルセール!”とかいう踊り文句に踊らされて某大手家電量販店で買いまくったのだが、昨日4月7日、店にどれだけ閑古鳥が鳴いているか、私にいろいろ売りつけた店員さんを冷かそうと思って足を延ばしたら、なんと3月末より値段をぐーーんと下げて、格安で私が買い替えたテレビを売っていたのだ。

そう、量販店も考えている。3月末には増税前で需要が上がるので値段は高く維持でき、逆に4月で消費税増税効果で需要が急減したので、値段を割り引いて需要喚起をしていたのである。

金融の世界に長らく身を置いていながら、この経済学的に常識的に起こりうることを見通せず、大量の駆け込み需要で200万円くらい使ってしまったグローバルエリートの弟子。おまけに日本のテレビ番組の質は最悪だ、とか言いながら60インチの最新テレビをしっかり買い込んだ隠れバラエティ番組ファンの私。

そんな私がわが師・グローバルエリートを超えた、理論を実践できる一流のエリートになるには、まだまだ遠い道のりがあるようである。


 

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コメント
 
01. 2014年4月09日 09:48:32 : m15v9uvVgw
そもそもこれだけテレビ番組が面白くないうえ、Youtubeで何でも見れるのに、テレビ番組で録画する価値があるコンテンツがあるとは到底思えないからだ。笑っていいとものみならず、すべての番組を終了しなければならないほど、今のテレビ番組の質は終わっている。<全くその通り! テレビ局がターゲットとしているのは、
       、家事も育児もロクにしないでバカ番組
        を視聴しているニート専業主婦層だから当然と言える
        育児も外注、食事も出来上がりの暇をもてあましている
        輩を相手にバカ番組を流している
        視聴率を上げる為には仕方がないだろう
        若い男性の未婚率上昇は必ずしも経済的なことばかりではなく
        現代女性の資質低下も大きな原因である。

02. 2014年4月09日 09:56:16 : e9xeV93vFQ
【第132回】 2014年4月9日 熊野英生 [第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト],高田 創 [みずほ総合研究所 常務執行役員調査本部長/チーフエコノミスト],森田京平 [バークレイズ証券 チーフエコノミスト]
消費税増税後に広がる「ヒト・モノ不足」
――熊野英生・第一生命経済研究所
経済調査部 首席エコノミスト
 結局、消費税増税の反動減は心配していたよりも小さかったのではないか。まだ誰も大きな声で言わないが、筆者はそのように感じている。

 消費税の反動減で怖いのは、食料品や日用品ではなく、自動車と家電製品である。トイレットペーパーをどんなに買い貯めても、せいぜい1年で家庭の在庫はなくなる。ペットボトルの水・清涼飲料やコメ、酒、たばこも、多かれ少なかれ短期間の在庫でしかない。

 しかし、自動車や家電製品は、一度駆け込みで買ってしまえば、消費者は平均10年近く買い換えない。内閣府『消費動向調査』(2013年3月)によると、耐久消費財の平均使用年数は、冷蔵庫10.8年、エアコン11.6年、自動車7.9年と長い。耐久消費財のストック調整圧力こそ、景気に長期にわたる悪影響を及ぼす。

 個々に見ると、自動車販売は1997年のときよりも販売の伸び率こそ増えたが、1月にピークを付けた後、2、3月は伸び率が鈍化した。家電製品は、冷蔵庫、エアコンの駆け込み需要は目立ったが、他の家電製品への広がりはあまり見られなかった。

消費税増税後に始まる
「不足経済」への転換

 筆者の関心は、もっと先の経済情勢である。もしも反動減が大したダメージでなければ、2014年後半から2015年の成長力はどのくらいになりそうか。

 先々を見極めようというとき、1つのキーワードは「不足」になろう。すでに人手不足感の強まりはかなり大きい。現在の失業者数は233万人(2014年2月)と、2007年以来の低水準である(図表1参照)。

 2009年7月のピークである364万人から、毎月▲2.4万人のペースで失業者が減っていき、現在の失業者数は当時の3分の2の人数に減っている。最近の失業率低下は、駆け込み需要に反応した部分は少ないと考えられるから、反動減の影響も小さいだろう。


 現在(2014年2月)の失業率は3.6%である。賃金が上がり始めると、考えられる失業率水準は3%台後半であると算出されるから、今以上に失業者数が減っていくと、いよいよ賃金上昇が進んでいく完全雇用の領域に突入していく。

 もちろん今までは、労働力不足という需給要因が賃上げには働きにくいと考えられてきた。今後は、そうしたバイアスを跳ね返していけるかどうかも課題になる。

非製造業のほうが大きい
もう1つの設備投資不足

 最近になって顕在化してきた変化として、設備ストックの不足感がある。製造業の稼動状況については、2014年1月時点ではリーマンショック以降で最も高い稼動率になっている。製造業のみならず、日銀短観では3月調査で非製造業の設備判断DIが「不足」超過となっている。大企業よりも中小企業の方が不足感は強い(図表2参照)。


 現在の設備不足の背景にあるのは、様々な要因だ。たとえば建設業では、経済対策による受注が積み上がったことで建機が不足している。通信では、スマホなどの普及でデータ通信量が増えて基地局を増やさざるを得なくなっている。ソフトウェア開発でも、需要が増えて、人手だけでなく設備不足を訴える事業者が多くなっている。

 様々な分野で、今まで以上にインフラが足らなくなって、繁忙度が高まるような事態が生じている。エコノミストの間では、消費税の反動減を過度に警戒する雰囲気があるが、筆者は、むしろ、水面下で進行する雇用・設備の不足感が、そのうちに大きな問題に発展していきそうなことに注目する。

先行きへの警戒感
デフレ意識の残存

 筆者が考える課題は、こうした不足感が設備投資につながりにくいことである。本来は、追加的投資を行えば、企業収益を増やすことができるはずだ。利潤最大化の原則に沿えば、企業は利益を拡大するために必要な設備投資をためらわないと考えられる。

 しかし、そうした原理に沿って企業が行動しない可能性もあり得る。たとえば、一旦投資を実行すると、企業は固定費負担を負ってしまい、将来の景気が悪くなったときに財務体質が圧迫される。企業が将来のリスクを最小限にしようとして、設備投資に極力踏み出さないということになると、既存の設備の不足感は強まり、繁忙度も高原状態で据え置かれる。

 先行きの投資実行に対して企業が慎重化する傾向は、正社員を増員する動きが鈍いことにも見られる。これは、もともと人員不足気味の業種や、雇用の定着率が低い業種に見られる。正社員の増員が進まない結果、すでにいる正社員、パート・アルバイトの人たちの繁忙度が高まることになる。

 おそらく企業のマインドの中には、投資や雇用の実行に際して、不確実性のリスク・プレミアムが根強くあるのだろう。もしも先行きの売上が落ち込むような不測の事態が起これば、振り返って投資拡大・正社員増員を行ったことが重石になる。そうした漠然とした不安感が、前向きな投資を抑制する。

 表現を変えると、こうした先行きへの警戒感は、依然として「日本経済がデフレに舞い戻るのではないか」というマインドの弱さと通じる。この種のマインドの弱さは、アベノミクスが実行された現在でも変わっていない可能性がある。

負のプレミアムを
押しのける後押し

 今後、警戒しないといけないのは、労働需給が引き締まり設備不足が進むのに、賃金が上がらず、設備投資も増えない状況になった場合である。そうした状態は、需給と価格メカニズムの間に連続的な経験則を描けなくなるという、異例の事態である。

 もしも、そうした異例の状態があるのならば、賃上げ促進への政策的な働きかけや、設備投資促進のための税制優遇は、必要以上に行わなくてはいけないことになる。筆者は、人口減少や産業空洞化の圧力などが、そうした負のプレミアムを形成している可能性を警戒する。

 したがって経済政策は、一見景気が良くなったと感じられても、政策支援を怠りなくやらなくてはいけない。


03. 増税反対 2014年4月09日 23:54:14 : ehcoR2LmdzYII : ScYqcWbqvA
 大増税後の景気悪化で物の値段は安くなるのは当たり前の事であって、

今更そんな分かりきった事を言われても「なんだかな〜」って思う。

 まさかそんな事も知らなかったなんて事は無いですよね・・・


04. 2014年4月10日 06:57:03 : 2vRVnvRAag
この人自分が賢くないないことをよく理解している。

その点は立派であっる。


05. 2014年4月10日 12:09:32 : aRaMblMbh2
【第132回】 2014年4月9日 熊野英生 [第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト],高田 創 [みずほ総合研究所 常務執行役員調査本部長/チーフエコノミスト],森田京平 [バークレイズ証券 チーフエコノミスト]
消費税増税後に広がる「ヒト・モノ不足」
――熊野英生・第一生命経済研究所


ドアホ!


失業率低下は日本人賃金が外国人技能実習生と変わらなくなったことの
裏返し。

設備投資はせず海外企業からのOEM調達で調整。


従来の経済指標が実態を表さないことに気がつかないエコノミストよ。

水は高きから低きに流れる。

グローバル経済の行く先は日本人総貧乏。

日本国株式会社社長は経営建て直しに人件費抑制、
つまりは国民所得の一層の抑圧と
製品価格の値上げ、つまりは消費税増税に走ることになる。

敵は日本国株式会社役員、つまりは官僚にある。


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