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コンビニ大手で相次ぐトップ交代、セブン鈴木会長の後任人事に関心高まる〜次男が役員就任
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140405-00010001-bjournal-bus_all
Business Journal 4月5日(土)7時4分配信
セブン&アイ・ホールディングス(HD)の鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO)の次男・康弘氏が3月、同社の執行役員に就任した。同社執行役員の中で最年少となり、オムニチャネル推進室シニアオフィサーを務める。これまで社長の座に就いていたセブンネットショッピングは、3月1日付で中間持ち株会社、セブン&アイ・ネットメディアに吸収合併されたが、康弘氏はセブン&アイ・ネットメディア社長も兼務する。セブン&アイHDが第二の創業と位置づけるインターネットと実際の店舗を融合させるオムニチャネル戦略のかじ取り役を、康弘氏が担うことになる。
スマートフォン(スマホ)の登場により、消費者は家でも移動中でもリアルな店舗とネットの違いを意識することなく購買行動に移ることができるようになった。小売り業者はネットとリアルを行ったり来たりする消費者の行動に即応しなければならなくなった。セブン&アイHDは、コンビニのセブン-イレブン、スーパーのイトーヨーカ堂、百貨店のそごう・西武などグループ全社で扱う約300万点の商品の注文をネットで受け付け、近くのコンビニで受け取れるようにする。さらにコンビニ店員が注文者の自宅まで配達するサービスも想定している。
セブン&アイはインターネットによる物販やサービスの売り上げを、現在の約1500億円から7倍の1兆円規模に引き上げる計画だ。約1000億円を投下して、グループで扱っている全商品をスマホで注文できるシステムを構築する。このオムニチャネル戦略を担うのが康弘氏だ。
康弘氏は1987年、武蔵工業大学(現・東京都市大学)工学部電気工学科卒業後、富士通に入社。ソフトバンクに転職し、孫正義CEOのもとでEC(電子商取引)事業の立ち上げに携わった。99年8月、ソフトバンク、セブン-イレブン、トーハン、ヤフーの合弁会社として設立されたネット上での書籍販売会社、イー・ショッピング・ブックスの社長に就任した。その後、同社はセブンネットショッピングに商号を変更し、3月のグループ再編で親会社のセブン&アイ・ネットメディアに吸収された。
スマホ普及の追い風を受け、ネット通販の市場規模は16兆円と高い成長を続ける中、セブンネットショッピングはアマゾン、楽天の2強の前に大苦戦中だった。そこでセブン&アイHDはグループ各社がバラバラに行っていたネットショッピングサイトをセブンネットショッピングに集約し、グループのネット通販の中核会社とした。そしてネット通販強化策の第2弾が、オムニチャネル事業の推進だった。
●"ポスト鈴木"の最有力候補
そんなセブン&アイHD傘下の主要企業、総合スーパーのイトーヨーカ堂は、戸井和久取締役兼常務執行役員が5月15日付で社長兼COO(最高執行責任者)に昇格する人事を固めた。亀井淳社長兼COOは顧問に退き、鈴木敏文氏は会長兼CEOに留任。戸井氏は敏文氏が宣言した「GMS(総合スーパー)の大改革」を担う。16年2月期末までに正社員を半減し、パート化比率を90%に高める荒業に挑戦する。現在、物流業界で進む非正規社員の正社員化の動きとは真逆である。
セブン&アイHDの今後の最大の焦点は、敏文氏の去就だ。コンビニの生みの親として同社に大きな影響力を持つ敏文氏も81歳になることもあり、敏文氏の後継者は、セブン-イレブン・ジャパンの井阪隆一社長でほぼ固まっているといわれている。
井阪氏は青山学院大学法学部を卒業後、セブン-イレブンに入社。主に商品開発に携わり、商品本部食品部長などを経て、09年5月に生え抜き初の社長に昇格すると同時に、セブン&アイHDの取締役に就任している。
セブン&アイHDの14年2月期連結営業利益は、前期比15%増の3396億円と3期連続で最高益を更新した。業績をけん引しているのがセブン-イレブンであり、同社の営業利益は同16%増えて2575億円と、セブン&アイの営業利益の76%を稼ぎ出した。
セブン-イレブンは、店舗で抽出する1杯100円のいれたてコーヒーが大ヒットした。13年1月末より順次導入を開始し、14年2月末に累計4億5000万杯を売り切った。コーヒーの通年売り上げは450億円規模に達し、現在、1日1店舗当たり平均100杯を売り上げる。同社の好業績を足掛かりにして、井阪氏が次期トップの最有力候補に躍り出た。
そんなセブン-イレブンに次ぐコンビニ業界2位のローソンは今年5月1日付で、玉塚元一最高執行責任者(COO)が、社長兼CEOに就任する人事を固めた。新浪剛史CEOは代表権を持つ会長に就き、新浪氏から玉塚氏へのバトンタッチが行われる。業界3位のファミリーマートも、13年1月から上田準二氏から中山勇氏に社長のバトンが渡った。業界トップ3のトップ人事でセブン-イレブンが最後に残った格好となったが、セブン&アイ・グループの総裁、敏文氏の後任人事に注目が集まっている。
編集部
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