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消費増税に踊らされた“余計な買い物”トホホ録〈週刊新潮〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140331-00010000-shincho-soci
Book Cafe 矢来町ぐるり 3月31日(月)11時33分配信
この3月は多くの小売店で売り上げが伸びた。消費増税に踊らされた“駆け込み”だが、果たしてこの時期に買い物をするのが、合理的な消費行動だろうか。
中古車を買った都内のサラリーマン氏の弁。
「消費税が3%上がっても、4月から自動車取得税が2%減税になる。それに中古車の値段は総額表示で、増税されても、値札の価格を上げることはまずない。売れ残った中古車は値下げされるので、慌てて買う必要はなかったと思います」
大手家電店では大型家電が飛ぶように売れた。
「エアコンや空気清浄機などは、季節家電と呼ばれていて、エアコンは冬が終われば、2万〜3万円値下がりするのが当たり前だし、空気清浄機も花粉のシーズン過ぎに、ガタンと安くなる」(大手家電店の販売員)
数千円の税金を節約するより、シーズンオフを狙った方がおトクという。
「液晶テレビは駆け込み需要の反動で、4月以降は在庫が増え、値下がりします。パソコンの価格も同じような動きをします」(同)
値の張る宝飾品の売れ行きも好調だったが、
「指輪やネックレスの地金に使う金や銀などの相場は長期低落傾向にある」(商品先物市場関係者)
だから、もう少し待ったほうが賢明かも。大手スーパーでは、まとめ買いに走る消費者も多かった。
「カップ麺を4ダース買いましたが、賞味期限が7月までしかありません。それまでに何とか食べます」
と買い物に来ていた老人が言えば、タバコを大量買いする愛煙家も。風味が落ちないように、カートンごと冷蔵庫で保存するとか。
経済ジャーナリストの松崎隆司氏はこう語った。
「駆け込み需要を煽るのは売り手の戦略です。必要ないものを慌てて買うのは意味がない。消費税増税で値段が上がると思えても、他の要因で値下がりする商品はたくさんありますよ」
安物買いの銭失いを回避するには、あ、もう遅いか。
※「週刊新潮」2014年4月3日号
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