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債券貸借、初のマイナス金利 緩和で国債不足
銀行などがお金を融通しあう金融市場で28日、債券と現金を一定期間交換する債券貸借(レポ)取引の金利が初めてマイナスとなった。日銀が国債を大量に買い入れて市場での流通量が不足していることが背景だ。通常なら国債を担保として預けて現金を受け取る側が金利を支払うのに、国債を預ける側が金利を受け取る異常事態となった。
マイナス金利になったのは日本証券業協会がまとめる東京レポ・レートのうち、3月31日に始まり4月1日に終わる「期末越え」の取引だ。指標金利はマイナス0.011%と、公表開始以来初のマイナスをつけた。
年度末には国債の需要が高まりやすい。決算期末の貸借対照表上に余分な現金資金を遊ばせておくよりも、国債で運用している方が決算上の見栄えが良くなるためだ。取引の担保としての国債需要も根強く、金利を払ってでも国債を確保したいというニーズがマイナス金利につながった。
日銀の量的・質的金融緩和の副作用ともいえる。
日銀は長期国債の新規発行額の約7割を買い入れているうえ、短期国債も毎月数兆円単位で市場から買っている。「流通市場の国債が不足しているところに、年度末の需要が重なり、異例の事態になった」(短資会社)という。市場では「日銀は国債を買い過ぎている」(投資顧問)との声が聞こえる。
年度末を越えれば金利はプラスに戻るとみられているが、日銀の大規模緩和は長期化する可能性もある。国債への需要が高まれば、再びマイナス金利が現れる場面もありそうだ。
[日経新聞3月29日朝刊P.]
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