01. 2014年3月29日 17:42:03
: S2UNHcosi6
当方は古い自動車の愛好家なので、趣味の面で論じるのは役不足であろうが、日本メーカーにも関係ある内容なので投稿させていただきます。前置きが長くなりましたが、今回のGMの自動車欠陥問題は奥が深いようです。GMは1970年代以降、北米に輸入される日本車に悩まされてきました。1980年代には経営不振に陥り、経営建て直しが迫られます。しかし当時のスミス会長は財務畑の出身であり、技術面に詳しくなかった。この手の経営者が取りたがる経営手法は、コスト削減です。それで何をしたか。 GMはビッグスリーに共通する傾向として、部品内製率が高かったのです。70%の部品を自社で製造していた。これをやめて外注に切り替えると言うのです。これによりGMは会社を解体して切り売りすることにしました。例えばAC Delcoがそうです。 AC デルコは、GM系の自動車に乗ったことある人なら知っていると思いますが、バッテリーに「Delco」と書いてあります。デルコはGMのバッテリーや電装品を一手に引き受けてきました。 デルコ・エレクトロニクス http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%82%B9 デルファイ・オートモーティブ・システムズ社は、GMの電装品部門として1994年に社内分社化。1997年にAC Delcoのブランドを継承して1999年に株式上場されたのです。しかし2005年に倒産します。 デルファイ・コーポレーション http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E3%82%BA これにより同社のアメリカ国内の24ヶ所の工場が閉鎖されました。また世界各国で生産していた自動車部品の工場も次々と他社に売却されたそうです。一方で南朝鮮(韓国)、中国大陸での現地資本との合弁会社に生産の主力を移していきました。コスト競争力を高めるためです。 今回のGM車の欠陥問題ですが、デルファイの倒産、工場閉鎖、事業売却の時期と重なっていることに注目しています。交換部品に欠陥があったと述べていますが、南朝鮮や中国大陸でつくられた部品でしょう。心当たりがありますよ。 こちらオーストラリアでも生産、販売しているGMホールデン社。ここの小型車が南朝鮮のGM Korea製品です。 韓国GM http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%93%E5%9B%BDGM ここが南朝鮮国内で生産し、オーストラリアに輸入されている小型車にリコールが多いんですよ。これを見て下さい。 Product Safety Recalls Australia Holden http://www.recalls.gov.au/content/index.phtml/itemId/952863 ●さて、ここからが問題です。日本の自動車メーカーがコスト削減のために、南朝鮮や中国大陸の自動車部品を使うようになり、その比率は年々高まっています。実は、ここの製品なのだ。それを反映してか、最近の日本車の低価格車のブレーキランプ切れが増えましたね。以前はそうではなかった。明らかに使用部品の品質の低下が原因です。 アメリカの事象ですが、事故を起こしていないのにエアバックが開いたとか、肝心の事故のときに開かなかったとか、運転者や同乗者の死亡事故につながった例もあるようです。こわいねえ。これじゃますます古い自動車に乗っているほうが安心できますよ。 |