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巨大だろうが何だろうが、時流に取り残さた組織は自壊する。むしろ、巨大であることが足かせになって存続の危機を招く。
激変する世の中では巨大な組織ほど存続が危うくなっていく
http://www.bllackz.com/2014/03/blog-post_28.html
2014年3月28日 Darkness - ダークネス
どんな組織でも、まだ発展途上の小さいうちは力がなく、資金力もない。目立つこともなく、社会的な影響力もなく、信用もない。言わば、何もない。
しかし、悪いことばかりでもない。
小さいということは機動力があるということである。世の中の変化に即して機敏に対応し、行動することができる。
また、小さいがゆえに過去とのしがらみもなく、場合によっては劇的な方向転換も可能になる。
今のビジネスモデルを全部捨てて、まったく新しいビジネスモデルを取り入れることができる。小さいがゆえに、柔軟な動きが可能になる。
巨大な組織では、そうはいかない。巨大であるが故に、既存の部署や事業に悪影響が及ばないかどうかを見極める必要があるので、必然的に意思決定が遅くなる。
その結果、動きは格段に遅くなる。しかもあちこちのしがらみや関係をつぶさないために、方向転換ができないことも多い。できても、中途半端なものになってしまう。
■巨大な組織が崩れ去るのはどんなときなのか?
もちろん、巨大な組織は資金力、信用力、影響力は半端ではないので、「駄目になるまで」は世の中に君臨する。
では、巨大な組織が駄目になるときとは、どんなときなのか。それは、言うまでもなく、世の中が激変するときである。
世の中は、退屈なまでに平凡で平穏な日常が続く日の方が多い。平凡な日常というのは、昨日と同じことを今日も明日もやっていればいいという日々のことを言う。
新しいことをしなくてもいい。同じことをやっていればいい。巨大な組織はこのような状況の中では非常に強い。無敵だと言ってもいいかもしれない。
しかし、世の中は永遠に「平凡・平穏」であるとは限らない。晴天がいつしか嵐になるように、世の中は突如として新しい変化が生まれて、一挙に世の中が変わることもある。
たとえば、インターネットの爆発的流行もそうだし、スマートフォンの爆発的流行もそうだ。
インターネットが私たちの目の前で、次々と世の中を激変させている現象は誰しも分かっていることだった。
しかし、すべての企業がインターネットにシフトできたわけではない。巨大企業はインターネットにシフトできずに、凋落している。
たとえば、世界中で多くのメディア企業がインターネットという時流に乗れずに衰退した。
それまで言論の世界で君臨していた巨大新聞社は「紙の新聞」というビジネスモデルを捨てることができず、方向転換も中途半端で、衰退を避けられなかった。
■既得権益を守りたいという意識が致命傷を招く
マイクロソフトはウィンドウズOSで市場を独占したが、スマートフォンには出遅れてしまった。スマートフォンに方向転換ができなかった。
マイクロソフトが出遅れたのはなぜか。スマートフォン市場が大きくなったら、相対的にPC市場が縮小する。そうなると、これまでの既得権益を失う。
マイクロソフトにはスマートフォン市場を大きくしたくないという意向が働いたのだ。
その結果、アップルやグーグルに先んじられてしまい、スマートフォンという新しい波に乗り損ねた。
世の中が激変したとき、巨額の資金と影響力を持つマイクロソフトですらも一瞬にして「過去の企業」になってしまうという事例が目の前にある。
かつてマイクロソフトはその巨大な影響力で「恐竜」に喩えられていたが、皮肉にも実際の恐竜も環境の激変で地球上から滅んでいる。
恐竜は地球の気候が温暖だったときまで、身体のサイズをどんどん巨大化させて地球を支配していた。しかし、やがて地球の環境が激変して寒冷化していくと、その巨大な身体が気候に対応できなくなって滅んでいった。
大きな変化が来ると、それまでの巨大な存在は滅びる。
巨大であることが足かせになって変化に対する対応ができなくなってしまい、今まで歯牙にもかけていなかった小さなものに取って代わられる。
激動の時代になると、その巨大さが仇になってしまう。これは、世の中の常なのだ。
だとすれば、これから激動の時代が来るのであれば、現在の巨大で影響力のある組織は、ことごとく存続の危機に陥ってもおかしくないと言える。時流に乗れなくなった組織の崩壊など一瞬だ。
激動の時代になると、巨大であることが不利になる。
■誰もが「大きな共同体」に帰属したがる
多くの人は、実は巨大な組織に帰属するのが好きだ。誰もが「大きな共同体」に帰属したがる。
世界中どこでも、ほとんどの学生が「就職するなら巨大企業へ」と考えて、実際にそういった企業を就職先に選ぼうとするのを見ても分かる。
また、多くの人々は、そういった企業で働くことを「安定を得る」という言い方をする。
・小さなものよりも、大きなものの方が安心できる。
・大きなものの一員であることで安心感を感じる。
・だから、より大きな組織・共同体に帰属したい。
しかし、世の中が激変してその方向性が意味をなくしたとき、巨大なものは一瞬にして斜陽になり、身動きができなくなってしまう。
時代から取り残された組織は、遅かれ早かれ規模を保つことができなくなり、影響力も減退し、自壊の道を歩む。
安定を得るどころか、いつ組織が自壊するのかと不安から逃れられなくなっていくのだ。
現在、私たちの目の前にそびえている巨大な組織を見て、そこに帰属したら安心が得られると思い込むのは、ほどほどにしたほうがいい。
グローバル化した社会の中で、世の中の激変のスピードと規模が激甚なものになっている。世界の構造は大きく変わろうとしており、国際社会は激震している。
その中で、巨大な組織がその優位性と影響力をいつまでも保てると思う方がどうかしている。激変の時代に巨大であることは、有利でも何でもない。
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