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株式日記と経済展望
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サラリーマンが会社から離れると、社会と何の関係も持っていないことが露呈して、
自己のアイデンティティに悩み、自分の居場所のなさに戸惑うのである。
2014年3月26日 水曜日
◆働かないオジサンの定年後は、寂しい サラリーマンは、社会と直接つながっていない 3月26日 東洋経済
http://news.livedoor.com/article/detail/8669015/
どこの職場にもいる、「働かないオジサン」――若手社員の不満が集中する彼らは、なぜ働かなくなってしまったのか? 「どこの職場にもいる」ということは、何か構造的な問題が隠れているのではないか? ベストセラー『人事部は見ている。』の筆者が、日本の職場が抱える問題に鋭く迫る。
■定年後の生活は、ハッピーか?
『アバウト・シュミット』という米国映画をご存じだろうか。名優ジャック・ニコルソンが演じる主人公シュミットが、勤め先の保険会社の机に座って定年退職日の終業を待っている姿がオープニングである。
シュミットは、仕事一筋のまじめで平凡な男なのだが、定年後には大きな試練に見舞われる。退職後に会社に行くと、自分が作成した引き継ぎ書類がダンボール箱に入れられたままであることを知り、ショックを受ける。その後、妻が急死するが、彼女の手紙を整理していて、妻と親友が不倫をしていたことを知って憤る。
一人娘が連れてきた婚約者は、どうみても彼にはまともにみえない。結婚式のスピーチを終えると、シュミットはトイレにかけ込み、その怒りを爆発させる。
このほかにも厳しい現実が次々と彼を襲う。
シュミットの日常の姿を淡々と描きながら、オジサンのとまどいと孤独を見事に描いている。定年後の厳しさの一端を知り、私にとっては、どんなホラー映画よりも恐ろしかった。
■会社を辞めてから何をするのか?
厚生労働省によると、男性の平均寿命が初めて60歳を超えたのは、1951年のことである。当時の定年が55歳だとしたら、引退後少しゆっくりすると、お迎えが来るというイメージを持つことができた。
ところが最近は、男性の平均寿命は80歳に達しようとしている。60歳で退職しても、20年以上が目の前にある(60歳男性の平均余命は83歳)。およそ半世紀余りの間に、約20年寿命が延びている計算だ。
「定年後の20年の時間を自分で埋めるとすると大変だ」「人生が80年なら、残る人生で、もう1回勝負できるかもしれない」など、人生80年を意識している人が当たり前になってきた。ただ、80歳まで生きることはイメージしていても、その間をどう暮らすかまでは、具体的に考えが及ばない人が多いように思える。平均寿命の伸びがあまりにも急激だったので、意識や生活がそれに追いついていないのだろう。
数年前、私が勤務する会社の退職金・年金制度の大幅な改正があったときに、50代後半の同期が集まったという。そのときには、定年を待たずに退職すると得か損かの議論で大いに盛り上がった。ところが「それでは辞めて何をするのか」の話題になると、急にその場は静まりかえったらしい。
平日の図書館では、定年を迎えたとおぼしき数人の決まった顔ぶれのオジサンが、新聞を読むために朝の開館を待っているという話を聞いた。
私は、活力にあふれ、社会と密接にかかわるシニアの増加を目指すNPOで講演したことがある。講演後の食事のときに、そのNPOの幹事の方が、「定年になって半年間何もしないと、そこから立ち上がるのが大変になる。私もこのNPOに参加して救われました」と話していた。
会社を退職しても、次のステップが見えずに立ち止まったままの人が多いのかもしれない。会社の仕事中心の生活から、成熟した人生への切り換えが求められているともいえる。
■働かないオジサンは、社会と切れている
私が、新入社員のときにいちばん奇妙だと感じたのは、電話をかけたり、書類を作成したりするだけで、給料がもらえることだった。私の実家は薬局を営んでいたのだが、母が閉店後に、毎日の売上金から仕入れに回す分のおカネ、食費、光熱費のおカネなどを封筒に入れて整理していた。
この経験から、個人事業主は社会と直接的につながっているが、会社組織で働く社員は会社を通して社会と間接的に向き合っていることに気がついた。
一人ひとりの社員は、仕事のパーツ、パーツを受け持つ分業制だから、電話を取り次いだり、書類を作成したりするだけで給料がもらえる。会社は、法人という形で、社会と直接つながっているが、そこで働く社員は、会社を通して初めて社会と関係を持っているのである。間接的な関係であると言っていいだろう(右図参照)。多くのサラリーマンは意識していないが、ここは重要なポイントである。
さらに、働かないオジサンは、会社の仕事に対する意味を失っているので、社会と間接的にもつながっていない。切れているといっていいだろう。
それでも会社という枠組みの中にいれば、何とか安心感を得ることができる。しかし会社から離れると、社会と何の関係も持っていないことが露呈して、自己のアイデンティティに悩み、自分の居場所のなさに戸惑うのである。
そう考えると、働かないオジサンの定年退職後の行く末は、厳しくなることが予想される。冒頭に紹介したシュミットも、定年後は、社会とのつながりが完全に切れた状態だった。唯一、彼はアフリカの子供たちを援助するプログラムをテレビで知り、6歳の少年ンドゥグの養父になって、彼に手紙を書くようになっていただけである。(後略)
(私のコメント)
最近は外交問題の記事を連日書いていますが、毎日の生活とはあまり関係のない話であり、政治家や外交官がしっかりしていれば、任せていればいい話だ。しかしながらテレビでは外交を詳しく報道しないし、視聴者の多くは毎日の生活で手一杯だから考える暇もない。だからテレビに出てくる専門家の話を鵜呑みにしてしまいがちになります。
私自身はサラリーマンではなく、ビルやアパートなどの不動産を運用する自営業者なので、自分の時間はあまりあるほどある。しかしカネが無いので動きが取れず毎日をネットで時間を潰すしかない。ネットを見ていればマスコミでは報じないたくさんの記事があるからそれを取り上げて論評しています。
私自身も銀行員を十数年やり、銀行と言う組織に違和感を感じながらの毎日であり、給料はそこそこいいので金を貯めて三十代で不動産業に独立起業した。辞めてから給料がいいのにもったいないとよく言われましたが、それは銀行と言う仕事の実態知らないから言える事であり、10年くらいは社会勉強のつもりでやってもいいが定年までいるような所でない事は言えると思う。
20代30代は体も動くし仕事を覚えるのも早くこなせる様になるが、40代50代ともなると身体も動かず、新しい仕事に対する適用力も無くなって、働かないオジサンになって行く。支店長になるのはごく一部であり、多くが窓際オジサンになってしまう。専門分野も無く一年ごとに転勤や配置換えで慣れた頃にはまた転勤と言った勤務形態であり、人材潰しとしか見えない。
背広にネクタイはしていても労働形態は工場労働者に近く、時間に追われる仕事であり大量の作業を正確にやる事が求められた。伝票と機械との集計が合わないと大量の伝票を手作業でソロバンで集計する。私などは百枚以上の伝票や小切手を印字する作業なども間違いなくできたが、注意力の散漫な女子社員は打ち間違えて探し出さなければならない。
外周りの営業でも、1年ごとに担当地区が変えられてお客の顔と名前を覚えたかと思うとまた転勤だ。こんな仕事は20代なら勤まるが中高年社員にはできない。多くが伝票や書類のハンコを押すだけの管理職となり、会社の外に出れば何の役にも立たないポンコツ社員になって行く。だから私は30代半ばで銀行を退職して独立した。
働かないオジサンとは一日中机に座ってハンコだけ押しているオジサンの事ですが、これでは誰でもバカになってしまう。定年退職までいられても退職した後はなにも出来ない事に気が付くようになる。私の親父もサラリーマンでしたが定年退職した後は何もすることが無く、退職して数年でぽっくり逝ってしまいましたが、幸せだったのだろうか?
やはり仕事が出来て能力のある若者は独立起業を目指すべきであり、自営業には定年が無いから生涯現役で働くことができる。現役で働いているから年金なども当てにすることなく呆けている暇もない。しかし60歳や65歳で定年退職してからでは体力や気力や能力などで無理があるし、新しい仕事を始めるのは無理があるだろう。
学校教育では一流大学を出て一流会社に定年まで勤める事が理想と教えていますが、優秀な若者ほど独立起業を目指すべきであり、若いうちなら失敗してもやり直しはきく。現在では定年退職まで勤め上げる人は僅かであり、40歳過ぎると肩たたきなどで天下りや関連会社に出向などで出されたりするようですが、会社も働かないオジサンばかりになるとそうぜらるを得なくなる。
独立起業ともなると一人で何でもやらねばならず、銀行との交渉や役所などへの届け出や近隣との挨拶回りから、設計相談や法律相談など全部一人でやらなければならない。だから自営業をやっていると何でも出来るようになるから、一人で何でも決められる。サラリーマン時代は何でも上司の許可がいるから何も決められない。これではどんなサラリーマンでも中高年になればバカになってしまう。
東洋経済の記事でも問題にしているのは、60歳定年で退職しても80代まで生きるとして20年近くをどうやって生きて行くのだろうかという事だ。多くが年金でぶらぶらして生活する事になるのでしょうが、仕事の出来る人なら若いうちから独立起業して定年の無い生涯現役で仕事ができるようにすべきだろう。女性でも仕事が出来る人がいますが、不動産業などは女性でも出来る仕事であり、成功している人もたくさんいる。
◆女性で不動産投資をしていると言うと結構珍しがられるし、「怖くない?」とか言われるんですが、勤勉で堅実な女性にこそ合っている投資ではないか 2013年5月12日株式日記
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/e306ce69f10c43fc1620697b847049a3
◆1億円の資産を30代で築いた主婦がいる。「現在の資産は、賃貸マンション3棟と投資用マンション3戸で、不動産が合わせて3億円ほど。」 2013年6月29日 株式日記
http://www.asyura2.com/13/hasan80/msg/654.html
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