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http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140323-00010001-bjournal-bus_all
Business Journal 3月23日(日)7時33分配信
近年、ネット通販の拡大が目覚ましくなっています。経済産業省の調査によると、2012年の日本国内のネット通販(BtoC)市場規模は、前年比12.5%増の9.5兆円。小売・サービス業におけるEC化率(小売全体の流通のうち、何%がECで購入したかという割合)は3.11%。すべての業種についてネット通販の市場規模は拡大していますが、特に衣料・アクセサリーについては前年比121.5%と高い伸びを示しています。
こうしたネット通販の拡大は、さまざまな業界に影響を与えています。例えば、ネット通販の勢いに押される格好となっているのが、従来のリアル店舗型小売業です。店頭で製品の性能を確かめたり試着だけして、実際の購入はアマゾンなどのネット通販で、という現象を意味する「ショールーミング」という言葉はすっかり定着しました。
一方、ネット通販の恩恵を受けているといわれるのが物流業界。実際に物流大手のヤマトホールディングスでは、通販関連荷物の増加で主力のデリバリー事業が好調となり、今年度の業績は増収増益が見込まれています。さらにはネット通販の注文翌日配送や即日配送などのサービス向上に対応するため、物流施設のニーズも高まる一方です。2008年のリーマンショック以降、開発が冷え込んでいたこともあり物流施設は不足気味なため、新たな物流施設の設置が急がれ、首都圏や関西圏を中心に最新鋭の大型物流施設が次々に建設、開業しています。
●加速するネット通販とSNSの融合
最近では、個人によるネット販売もかなり容易になっています。例えば、先の東京都知事選に出馬した家入一真氏が共同創業取締役を務めるBASEは、30秒でネットショップを立ち上げられるサービスを運営し、サイバーエージェントから2億円の資金を調達しました。また、NTTドコモもファッション通販サイトの「d fashion」を設立するなど、個人を巻き込んだネット通販プラットフォームも人気を集めています。こうした中、注目されているのが、昨年12月にプレオープンした「LINE MALL」(LINE)の動向です。ソーシャルコマース(ソーシャルメディアを組み込んだネット通販)については、すでにmixiがDeNAと組んで12年に「mixiモール」を始めたものの、あまりうまくいかなかった模様で、事業体制の見直しを理由として今年3月の終了を発表しています。このような先行事例があるにもかかわらず、ソーシャルメディア企業が次々とネット通販に乗り出す理由はどこにあるのでしょうか?
「LINE MALL」についてLINEは、「人と商品との出会い・発見を大切にする」をコンセプトに、消費者が知らなかった商品や、興味関心のある分野の商品と出会う・発見する機会を提供し、新たな商品購入ニーズを創出することに焦点を当てたスマートフォンECサービスと説明しています。
CD・DVDショップのHMV、眼鏡のJINSなど大手企業や人気ブランドが売り手として参加していた「mixiモール」とは異なり、「LINE MALL」では一般ユーザーも出店でき、衣料や化粧品、インテリア雑貨などを幅広く新品、中古品とも扱う。どこでも手に入るコモディティ(汎用品)ではなく、企業や一般ユーザーの出品による"一品モノ"の商品を豊富に揃え、従来の「指名型」ではなく、ユーザーが片手でウィンドウショッピングをするような感覚で、「発見型」の購入体験を味わえることを目指すと、LINEは発表しています。
前出の経産省調査によると、調査対象者のうち、EC機能を組み込んだソーシャルメディアを今後利用してみたいと考えている人の割合は、日常的にソーシャルメディアを利用している人で91.3%、まったく利用していないという人でも40.1%と高い割合になっています。また、商品の比較・検討にあたって、今後どのメディアを利用するかという意向についても、日常的にソーシャルメディアを利用している消費者の91.3%、ソーシャルメディアを時々/ごくたまに利用する消費者の83.3%がソーシャルメディアを利用したいと回答しています。
この調査結果や、BASEのようなサービスによりネットショップ開業が盛んになっていることからも、SNSを組み入れたネット通販は、今後ますます広がりを見せるとみられています。
降旗愛子/株式会社デファクトコミュニケーションズ
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