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日銀総裁 「2%の物価目標」に理解求める:CPIだけでなくGDP成長率とペアでなければダメでしょ!
http://www.asyura2.com/14/hasan86/msg/460.html
投稿者 あっしら 日時 2014 年 3 月 21 日 02:27:38: Mo7ApAlflbQ6s
 


 アベノミクスとやらが実施されて以降これまでのところ、賃金は上昇せず、円安の影響を受けて物価だけが上昇しているというのが日本経済の実状である。

 黒田日銀総裁は、「賃金が上昇せずに物価だけが上昇することは普通には起こらないことが、過去のデータからも裏付けられている。賃金のベースアップが復活しつつあることは非常に注目すべきことだ」と説明したそうだが、20年近く続いた日本の長期デフレも、戦後世界では日本だけで、インフレ管理が中央銀行の主たる課題となっている戦後世界では普通起こらないと考えられていた経済事象である。(バブルの形成と崩壊は考えられていた経済事象)

 デフレの異常性はともかく、現状の日本を見ればわかるように、低いインフレ率ならば、賃金が上昇しないままでも達成される可能性もあるから黒田総裁の説明は不十分である。
 このようなケースでは、利益率はともかく販売の量的不振で業績が悪化したり、業種間でまだらの業績になったりで、GDPの成長は見込めない。低レベルのスタグフレーションと言える経済状況である。

 もう少しましなケースは、投資の増加が物価上昇を支える状況である。
 賃金水準が同じでも、公共投資や設備投資が増大すれば、物価が上昇する可能性は高い。この場合は、それほど高くはないがGDPの成長が見込める。

 黒田日銀総裁の話が何より胡散臭いのは、「賃金が上昇せずに物価だけが上昇することは普通には起こらない」というだけで、“物価の上昇を超える賃金の上昇が普通は起こる”とは言っていないことである。

 物価上昇に追いつかない賃金上昇であれば、賃金下落よりも物価下落が急なデフレのほうがいいと思うのが多数派である。

 また、物価の上昇も、円安に伴う輸入物価の上昇が国内販売価格に反映したことを意味するGDPデフレータの上昇が同時に達成されなければGDPの成長は難しい。

 いずれにしろ、物価(CPI)上昇だけを目標にし、名目・実質のGDP成長率やGDPデフレータを目標にしないような政策は意味がない。

============================================================================================
日銀総裁 「2%の物価目標」に理解求める[NHK]
3月20日 20時46分

日銀の黒田総裁は、就任から1年となる20日、東京都内で講演し、物価の上昇が国民生活に悪影響を及ぼすのではないかという見方について、「賃金が上昇せず物価だけが上昇することは普通は起こらない」と述べ、日銀が目指す2%の物価目標への理解を求めました。

この中で、黒田総裁は、去年、日銀が導入した2%の物価目標と大規模な金融緩和策について、「これまでの政策はデフレの定着を防ぐ観点から十分ではなかった。金融政策の目的は物価の安定を図ることで、それを数字で定義すると2%となる。グローバルにも2%程度がよいという考えは一般的だ」と述べました。

また、物価の上昇が国民生活に悪影響を及ぼすのではないかという見方については、「賃金が上昇せずに物価だけが上昇することは普通には起こらないことが、過去のデータからも裏付けられている。賃金のベースアップが復活しつつあることは非常に注目すべきことだ」と述べ、日銀が目指す2%の物価目標への理解を求めました。

そのうえで黒田総裁は「重要なことは変化を恐れず、デフレ脱却後にふさわしい企業経営や生活の在り方を模索することだ」と述べました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140320/k10013137051000.html


 

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コメント
 
01. 2014年3月21日 03:37:17 : nJF6kGWndY
>アベノミクスとやらが実施されて以降これまでのところ、賃金は上昇せず、円安の影響を受けて物価だけが上昇している

そうかな

円高デフレ時代に比べて、失業率や企業倒産は?


>物価(CPI)上昇だけを目標にし、名目・実質のGDP成長率やGDPデフレータを目標にしないような政策は意味がない

と言うか、政策が間違ってたら、何を目標にしてもダメだろうし

そもそも、ゲンダイなどマスゴミみたいなマイナス面だけを捉えた批判だけしても無意味だから

中銀に何を期待し、現実に何ができるかを考えた方が良いだろうな


FRBはインフレ率と失業率を重視しているが、そうした指標が無意味ではないから

今後は、フォワードガイダンスを変えるかと思えば、

早期の金利上昇まで口にし始めた


02. ピッコ 2014年3月21日 04:45:28 : ldyqn.PAmBFfI : fxVfV500Wg
>賃金が上昇せずに物価だけが上昇することは普通には起こらないことが、過去のデータからも裏付けられている。

日銀黒田による異次元金融緩和でこれだけ円の価値が安くなれば、輸入大国日本ではその理由だけで物価が上昇するのは当然なこと。 ”異次元金融緩和”という普通にはやらないことをやった結果”賃金が上昇せずに物価だけが上昇する”という普通には起こらないことが現実に起きているのだ。 日銀黒田は、自らが行うアベノミクスによる景気の実感を未だ感じられないでいる大部分の国民の姿を見るのが怖くて、街中を歩いて人々の暮らし向きの様子を自分の目で確かめる、というようなことをやっていないのではないか。

>重要なことは変化を恐れず、デフレ脱却後にふさわしい企業経営や生活の在り方を模索することだ。

少子高齢化の日本は、国の形からしてデフレ(経済の収縮)なのだ。 デフレの経済は今の日本にとっては自然なことであり、デフレ不況にならないように知恵を絞り、うまく減量して、日本の経済を健康でスリムな体型にしていくことが大事だと思う。 インフレ(経済の膨張)政策であるアベノミクスは時代錯誤であり、日本の財政、国民の生活のグレードを大きく棄損して終わることになる。


03. 2014年3月21日 05:44:22 : nJF6kGWndY
>>02 日銀黒田による異次元金融緩和でこれだけ円の価値が安くなれば

これも、何度も批判した良くある(政権にとってはプラスなw)誤解だが

今の為替水準は日米の経済格差と、海外経済低迷、原発停止と地政学的要因による資源価格高騰による経常赤字要因などでほぼ説明できる

あくまでも、異次元緩和は、期待(投機)変化のきっかけに過ぎず、その円安効果や資産効果も一時的なものに過ぎないと言ってよいだろう


金融経済がわかってない変な人に騙されない方が良いよ


http://news.livedoor.com/article/detail/6166297/
注目エコノミスト「2012年は1ドル=50円時代が到来する」

2011年、EU(欧州連合)崩壊の危機、アメリカのデフォルト危機などで通貨問題は大きく揺れた。2012年、ドルの行方はどうなるのか。今、最も注目されているエコノミスト浜矩子氏が予測する。

* * *
筆者はドル高修正の流れはいよいよ最終局面を迎えると予測する。財政恐慌の危機はギリシャという周辺から始まり、次第にEUの中心へと向かっているが、最終的には本丸アメリカへと向かう。

振り返れば、ドルと金の交換停止を宣言した1971年8月の「ニクソン・ショック」により、事実上ドルは基軸通貨の地位から退位を余儀なくされ、1985年9月のプラザ合意によってドル安が世界の合意となった。こうしたドルの落日にとどめを刺したのが2008年9月のリーマン・ショックだった。

加えて近年、アメリカ自身が、ドルが基軸通貨たることを放棄し、ドル安を露骨に望んでいる。それを物語るのが、オバマ大統領が10年初めの一般教書演説の中で「向こう5年間で輸出を倍増させる」と宣言したことだ。

さらに2011年の一般教書演説では「今後、世界で誕生する雇用機会は全てアメリカで生まれ、新たに起こるイノベーションは全てアメリカで起こるものでなければならない」と発言した。あからさまに?アメリカ良ければ全て良し?と宣言したのである。

筆者はこれまで、ドル高修正の象徴として、いずれ「1ドル=50円時代」が到来すると予告してきたが、2012年にはその数字がいよいよ現実のものとなっていくだろう。1ドル70円を割れば一気に加速がつき、60円を割って50円へと向かう。その時、名実ともに、完全に、ドルは基軸通貨でなくなる。

たとえて言えば、バスタブの栓を抜くと最初はゆっくりと水が減っていくが、最後に「しゅるん」と音を立てて消えていく。その「しゅるん」の瞬間ドルの完全な落日がやってくる。

EUもアメリカも破綻は避けられない。リーマン・ショックは金融恐慌を引き起こし、それを食い止めようとして財政が出動した。そのことで財政恐慌が起こり、それがまた金融恐慌をもたらすこうした金融恐慌と財政恐慌の無限ループが垣間見えたのが11年で、それが本格化するのが12年である。

ちなみに、日本が世界最大の債権国、アメリカが最大の債務国であるのに対し、ユーロ圏全体で見ると債務、債権はほぼバランスが取れている。とすれば、ユーロが今後も存続していると仮定して、円とドルの間にユーロが位置するのが適当であり、1ドル=50円時代における円の対ユーロレートは70円台ぐらいになっていくと思われる。

※SAPIO2012年1月11・18日号


04. 2014年3月21日 07:34:48 : eIOVJ5hpOU
 「日銀はいつからスーパーマンになったのか?」という本を書いた人が先日、日経のTVに出ていました。本が司会者に紹介される時、彼はわざわざ「スーパーマンじゃないって言ってるんですよ」と念を押していました。
司会者と解説者はどうもいやいやながらこの本の紹介をしていたようだった。彼はこの本でアベノミクスがあったから株価が上がったのか?違うだろ、もっとよく考えてみてくれ、と言っているようだった。
だが、そういう人を日経がわざわざゲストに呼んだことの意味は大きいと思った、なぜなら日経新聞・TV東京自身がアベノミクスの効果に疑いを持っていることを証明しているようなもんだからだ。なにより今の株価は、アベノミクスが終わっていることを雄弁に語っていると思う。

05. ピッコ 2014年3月22日 03:46:48 : ldyqn.PAmBFfI : HA74MAQKaw
>>03.

「経済は生き物」というけど、予期せぬさまざまなことが起きて予測というものは往々にして外れたりするものだ。 黒田日銀による異次元金融緩和もその一つ。  リーマン・ショック後の財政の立て直しのためのアメリカによる大規模な金融緩和が始まり、その当時の国際社会の雰囲気から浜氏の「2012年は1ドル=50円時代が到来する」という予測は生まれたのだろう。 そういう状態はひとまず遠のいたけれど、アメリカの経済状態の本当のところが、なかなかはっきりしないことから、浜氏のこの予測通りのことが将来起きる可能性は今でも消えてはいないと私は思う。


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