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来年度予算の成立
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52566238.html
2014年03月20日 在野のアナリスト
安倍首相が『笑っていいとも』に出演するそうです。日枝フジTV会長と昵懇であり、凋落する視聴率の挽回を狙って、また落ちてきた支持率の回復を狙って、と双方の思惑が合致した形です。閉会中ならまだしも、会期中に現首相がバラエティにでるなど異例で、人気とりとの批判すら生じそうですが、メディアは自分のところにも…と考え、批判もできないのでしょう。
来年度予算が成立し、記者会見も開かれましたが、笑みを浮かべて話し始めるなど、ソフト路線の強化とみられます。集団的自衛権の問題など、強硬路線が定着することを恐れ、イメージだけでもソフトにしておきたい。逆にいえば、就任当初は強気で、誰彼ともなく噛み付いていましたので、政策的にもそれと同一の路線をとり易かったのですが、それを一新して外交も柔軟に、という路線に転換した。その原因は、米国に怒られた、という点が情けないのですが、集団的自衛権問題でまい進したくとも、米国に尾を踏まれて前にすすめなくなった、ということもこの路線転換には見え隠れするのでしょう。虎なら尾を踏まれると怒り狂いますが、安倍氏は猫なで声をあげて、尾をふんだ相手にすり寄ることで安寧を得たい、ということのようです。
国会が与党ペース、という話もありますが、国会答弁で安倍氏がうまく反論できているよう、NHKで編集された問題。NHK会長、経営委員、法制局長官などの人事面の問題など、メディアがまったく腰砕けですので、やりたい放題が止まらない、というだけです。野党内の与党協力党の存在なども、国会をスムーズにすすませる原因です。結果的に、国民は『監視役のいない国会』を選択した、と言えるぐらい、保守系に票を与えてしまった、ということなのでしょう。
コメントにもいただきますが、選挙で選ばれた政権だからといって、政治家はフリーハンドで何でもしていいわけではありません。広義でいえば、北朝鮮も日本と同じで選挙で選ばれた代議士により、金正恩氏が元首の地位につきます。しかし誰も、金氏の独裁に正当性がある、とは考えないでしょう。それは選び方に問題があるからで、必ずしも選挙が万能ではありません。選挙でえらばれた正当な政権、というならナチスも同様です。だから国民が文句も言わず、その決定に従え、ということなら、今後の世界は独裁、戦争が頻繁に起こることにもなるのでしょう。
安倍氏の問題で考えれば、異次元の金融緩和と、公共工事とダブルのバラマキをしたために、瞬間的に景気がよくなったように見えましたが、もう失速が鮮明です。安倍氏は賃金の上昇が6000円などと述べていますが、また都合よく大企業で、ベアと定昇の合算が大きくなるところを引っ張ってきて、自らの成果のように語りだしました。しかし全産業でみると、3000円台に留まるところが多く、中小が出揃うともっと下がる、と見られます、これでは恩恵どころか、負担ばかりが増えることとなり、さらに景気が悪化することにもつながりかねません。
世界経済のリスクは、中国ではなく日本、というコラムニストまで現れました。同意はしませんが、中国リスクが顕在化したとき、日本はより景気鈍化の影響を受けやすく、長期低迷に陥りやすいことは間違いなく、それを引きおこしたのも安倍ノミクス、ということはいえるのでしょう。それも国民の選択、といえばそのとおりですが、そのとき国民が声を挙げられないようでは、国民はいつまで経っても搾取されるばかり、となってしまうのでしょうね。
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