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世界のエリートが重視 「小さな成功」より「一流の失敗力」
http://gendai.net/articles/view/life/148818
2014年3月19日 日刊ゲンダイ
落ち込むばかりではいけない/(C)日刊ゲンダイ
「いまグローバル企業では、小さな成功を積み重ねるより、大きな失敗を経験した人の方が評価される傾向にあります。失敗や挫折から学んで人間力を磨く力が『失敗力』。これが身についている人ほど、次により大きな成功につなげることができるのです」
こう言うのは、今年1月に「世界のエリートの『失敗力』」(PHPビジネス新書)を上梓した作家・コンサルタントの佐藤智恵氏だ。
佐藤氏はアメリカでMBAを取得。新刊では海外の一流コンサルタント会社などで働いた自らの経験と、世界の一流大学の授業や一流企業の社員へのインタビューをもとに、「失敗から学ぶこと=失敗力の重要さ」を説いている。
「MBAを取るためにコロンビア大学経営大学院に入学して驚いたのは、授業の多くの時間を“失敗を学ぶ”ために費やすこと。OBで大富豪のウォーレン・バフェットやスターバックス創業者のハワード・シュルツなど多くの著名なエリートたちが講演に来ましたが、皆決まって失敗談を語るんです。仕事に多少の失敗はつきもの。失敗を恐れてコンフォートゾーン(自分が楽だと感じる領域)に安住するより、失敗を恐れず挑戦し、失敗してもそこから立ち上がれる者こそがグローバル人材にふさわしいと考えているからです」
ハーバードやスタンフォードなどでも同様。グーグルやマッキンゼーといった一流企業には「失敗したことのない人間はダメ」という風潮すらあるという。
「経済が停滞している国は失敗力が弱い。その点、アメリカがいろいろ問題を抱えつつGDPを増やし続けられているのは、失敗力が強いからです」
■「後悔するだけ」「謝るだけ」は、だれでもできる
大きな失点なしに、いつも“85〜90点評価”の男は出世街道のトップ集団の一人だろう。だが、挫折をバネにして復活する知恵を持つ男となると、そうはいない。正体を知りたくなるし、魅力的だ。
「今回、日本の企業では三井物産、三菱商事、電通、ソニー、トヨタ自動車のエリートの方々を取材しましたが、どこも失敗力を重要視し始めています。かつては失敗が許されない減点主義が趨勢(すうせい)でしたが、変わってきていると思います。この風潮が広がれば、日本は絶対に変わると思います」
そうはいっても、いまの日本で失敗を評価してくれる上司などめったにいない。それが現実ではないのか。
「そんなときは、自らが一流の“失敗力”の持ち主になればいいのです。失敗した時、ムダに後悔したり、ただ謝ったり、責任転嫁したりしない。それで終わりにせず、なぜ失敗したのかしっかり敗因分析して、自分はこう対応していると上司に説明する。すると、上司の見方も変わるし、周りも変わってくるはずです」
部下が失敗した時も上司の失敗力が生きてくる。
「フォローも一流であるべきです。まず、感情的に叱ってはダメ。一緒に何が悪かったのか考え、落ち込んでいたら“おまえのミスぐらいで会社は潰れないよ”などと励ましてやるんです。自分の失敗談を伝えるのも効果的。数多くの失敗があるから今の地位があるんだと。居酒屋などでざっくばらんに語って聞かせてみてはいかがですか」
失敗の経験をムダにしない――、それが「失敗力」を身につけるスタートラインだ。
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