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金投資と金相場ニュースBlog 〜黄金の蹉跌〜
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米財務省が18日に発表した海外中銀や他の公的投資家による1月の対米・財務省証券投資は、5億7100万ドルの売り越しとなりました。
その他、海外の投資家は、株を58億ドル、政府機関債を40億ドル、 社債を44億ドル、売り越しています。今のアメリカの資産バブルを維持しているのは米国内の投機家によるQEと円キャリー・トレードを利用した投機だけという不安定で危険な状態です。
企業収益が伸びないなかでの株価の高騰、所得が伸びない中での不動産価格上昇は明らかにバブルですからいつかは破裂します。
中国の米国債保有額は1兆2740億ドルと、前月の1兆2700億ドルからわずかながら増加していますが、この保有額は官民合わせたものであり、公的機関は隠密に少しずつ売り抜けていると推測します。人民元安の変動幅を拡大したことで今後は介入が減ります。中国の米国債買いはこれからますます細ります。また、中国の当局が短期的に人民元安に誘導しているのは、売却の際に為替差損を軽減させる狙いもあると思われます。
日本もアベノミクスによる円安政策で、アメリカを買い支えようとしているようですが、合理的な判断をする民間の金融機関は危険な米国債を買うことには慎重なようです。
貿易収支の赤字が拡大し、交易条件が悪化し、GDPの85%を占める国内内需企業の収益を圧迫していることでアベノミクスによる円安政策には今後批判が強まると思われます。円安傾向の巻き戻しがあれば日本の米国債買いはさらに減少します。
そして、米露の対立が鋭角化し、ロシアが本格的に米国債を売りはじめると、同じ産油国である中東も米国債を売り始めると思います。原油は有限ですので、それをドルや米国債をいった無限に刷れる紙きれと等価として交換することに慎重になるはずです。
そうなると、誰も買わなくなった米国債を、今の株価を支えている米英の投機マネーとそのマネーを供給するFRBが買い支えるしかなくなります。
米国債、株、不動産市場のバブルとのトレードオフでドルの価値が犠牲になってきました。しかし。それも限界に近づき、今度は、米国債を支えるために株や、不動産市場が犠牲にならざるをえなくなってくると思われます。
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