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あなたはどっち? 全力で引き留められる人 力ずくで追い出される人
http://gendai.net/articles/view/life/148789
2014年3月18日 日刊ゲンダイ
突然の中途採用ブーム
■社員の退職防止ビジネスも登場した
転職市場が空前の活況だ。リクルートキャリアによると、3月の中途採用求人数は、前年同月比26%増の7万6231人。IT、建設業を中心に中途採用熱がヒートアップしている。そんな中、転職希望者を引き留める商売まで出始めている。
中途採用、つまり引き抜きの現状はどうなっているか――。
人事ジャーナリストの栗原昇氏によると、「社内にヘッドハント部隊が存在する会社もある」と言う。
「外部のヘッドハンターを使うのではなく、凄腕ヘッドハンター軍団を丸ごと雇い、他社の優秀な人材の引き抜き合戦を行っているのです」
一方、優秀な人材を他社に持っていかれる恐れもある。それでは困ると、多くの企業はリテンション(必要な人材の引き留め策)に余念がない。
ある企業幹部が言う。
「当社では、優秀な人材の残留条件ではかなり譲歩します。1人だけボーナスを完全業績連動にしたり、同じ会社に勤務する妻ともども海外に駐在させてくれといった要望にも応じた。社費でMBA留学、副業の許可、2〜3カ月の有給特別休暇など、あらゆる手で引き留めます」
先日の東芝の研究データの不正持ち出しではないが、韓国、中国企業による日本人技術者の引き抜きも相当に激しい。一時期、三洋電機やパナソニックのリチウムイオン電池の技術者の海外流出が問題になった。その引き抜き条件は「一説には、給与は3年で1億円。住宅完備、会社雇いの運転手で送迎する好待遇」(転職支援企業関係者)だったようだ。
これを受け、“防御会社”まで生まれ始めた。人材サービス大手「インテリジェンス」の関連会社が、優秀な従業員の退職を防ぐためのコンサルティングを始めるという。
もっとも、前出の栗原氏は「リテンションを必死で行う企業に限って、一方では出来がよろしくない社員は力ずくで追い出す傾向が強い」と言う。
「特定の顧客にだけウケがいいが、他はそうでもない。毎年平均的に成果が出せない。自分のいる事業部の利益やロジックだけで物事を語る。そんな社員はペケです」(機械卸会社・人事担当)
しかし、昔のように追い出し部屋に配転させたり、長期出張など古典的な手法は廃れている。
現在は、営業成績の前年度からの増減、目標数値の達成度、仕事の習熟度などを完全数値化し、「あなたは下位10%です」といった理由で退職を迫るという。
全力で慰留される人はいいが、どちらかというと「追い出される側にいる」ような人は、どうすればいいのか?
「コンサルを入れているような会社の企業研修は、自己啓発ではなく、社員の優劣を見極めるのが主目的になっています。もしも営業成績が悪いのなら、ここで成果を残すしかない。例えば、テーマ・ディスカッションでは協調性のある意見を言い、決して熱くならない。コーチング研修では、受講態度までよくするのです」(栗原氏)
もちろん、居眠りは論外。要するに、いい子になって、同僚やチームのためになっていると会社に思わせるしかない。
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