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クリミア不安で市場の急落
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52565603.html
2014年03月14日 在野のアナリスト
STAP細胞の論文で、コピペや切り張りが悪いことと思わなかった、というコメントが伝わりますが、若干ニュアンスの修正も必要だと感じます。主任研究員は30歳とのことですので、ちょうどWindowsXPが発売され、家庭にも当たり前にパソコンをおくようになった頃、大学に入った組です。つまりネットで調べ、コピペで論文をだす、という手法を取り入れ始めた頃です。その頃はそうすることで評価され、着実に地位を上げることができたのであり、悪いことと本人は意識していなかった。当時はそれを注意する人もいなかった、ということなのでしょう。それが学内や、倫理委員ではなく、一般の科学誌に載り、不特定多数から検証されるに及んで、その手法が批判された。これは日本の大学教育、その全般に対する問題ということがうかがえます。コピペが問題視されだしたのは4、5年前、その前に卒業してしまった小保方氏にとって、批判されたことのないコピペが問題視されるなんて、思いもしていなかったのが本音でしょう。
かばう気はさらさらありませんが、技術立国を標榜するなら、まず大学改革から着手しないと、こうした研究員の質の問題は改善しないでしょう。教授との縁故や気に入られ具合で、研究室に残れる、残れないが決まる今、優秀な研究員を育成するシステムが大事になります。
日経平均は大幅下落です。クリミアで住民投票が開始されますが、その後にロシアへの制裁が発動されるか? そうしたこともあり、売りが嵩んだ形です。すでにロシアからは500億$が流出、とも伝わります。制裁により、資金移動が難しくなる前に、海外に資金を移動してしまおう、という動きが加速すれば、ロシア経済は未曾有の危機に陥ります。逆に、今は欧州が制裁に同意するのは困難、とみられていることが、実際そうなったときのインパクトの大きさを意識させます。
翻ってクリミアの問題とは、例えば中国軍が日本の島嶼部に上陸し、自衛隊の動きを封じた上で、島民に住民投票させて帰属を中国にする、というのと同じです。中国もこの動きに反発するのは、ウィグル族やチベット族など、中国が抱える少数民族で同じことをされれば、領土を切りとられるとの懸念もあるためです。いくら露語を話そうと、民族的同一性を訴えようと、今回のクリミアの住民投票を世界が受け入れることは困難です。制裁の規模、内容はオプションもあるのでしょうが、これで露国が併合などをすれば、ほぼ発動されるとみて間違いありません。
困るのは日本です。やっと外務省が、欧米が制裁に動いたとき、日本がとれるオプションについて調査している段階で、後手を踏んでいます。恐らく安倍政権では、クリミアの住民投票後も露国は動かず、曖昧なまま事態が推移してくれる、日本式解決を願っているのでしょうが、今のプーチン大統領が思い止まる形跡はなく、また日本がそれに独自で汗をかくこともないようです。
クリミアがウクライナからの独立を宣言するのは、ほぼ間違いないでしょう。破綻しかけたウクライナに残っても、いいことは皆無ですから。露国がどう動くか? 日本市場は月曜日ももやもやした展開がつづく、だから売っておけるものは売っておこう、として売りが嵩んだのです。露国からの資金引き上げが、短期的にでもGDPで10%、20%に達したとき、露国経済がどの程度混乱するのか? それを見極めないと、今後の世界経済についての見通しも立てられない、そんな展開になってしまいそうです。クリミアはナイチンゲールが活躍した戦場としても知られますが、今は誰も手当てすることができない、そんな事態でもあるのでしょうね。
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