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若手逃げ出し、年収大幅減…それでも東電を目指す学生たち
http://gendai.net/articles/view/life/148684
2014年3月13日 日刊ゲンダイ
未曾有の原発事故から3年/(C)日刊ゲンダイ
一体、誰が応募するというのか。未曽有の原発事故から丸3年、東京電力が12日、来年4月入社の新卒採用枠を700人とする人事計画を発表。新卒採用を本格的に再開する。
事故前の東電は例年800〜1100人規模の新卒採用を実施。当時は飛び切りの優良企業で、大卒だけで毎年約4万人が資料を請求し、東大や早慶など有名大の学生を筆頭に約7000人が応募に殺到、「狭き門」を目指したものだ。
■この3年で1500人が自主退職
そんな栄華も「今は昔」で、廃炉作業や汚染水処理など難題山積の中、ピーク時に約3万8000人に達した従業員の人材流出は止まらない。自主退職者数は11年度465人、12年度712人、今年度は12月末までに315人と、実に約1500人が会社を去った。
「辞めた7割が20〜30代の若手・中堅で、うち4割は経営幹部候補や原子力技術者などの中核社員でした。将来にわたって賠償、廃炉、復興の責務を負うには、技能やノウハウを若手に継承する必要がある。そのため、新卒採用に踏み切りました」(東電広報)
■年収140万円ダウン
そうは言っても、事故後の給与一律カット(一般社員20%、管理職30%)は今も続く。平均年収(勤続22年、平均42歳)は事故前の761万円から620万円に減り、かつての高給はもはや望めそうもない。こんな「ブラック企業」を好きこのんで選ぶ学生はいるのか、と思ったら意外と存在するのだ。
「昨年、3年ぶりに新卒社員を募集したところ、約860人の学生が応募。372人を採用し、来月入社する予定です。内訳は大卒120人、高専・専門学校卒38人、高卒214人で、事務系配属の大卒者20人を除けば、皆、技術系で、彼らは工業系学校の出身者が多い。事務系20人のうち女性は6人。どんな大学の学生か? 弊社は『人物本位』で採用しており、出身大の統計は把握していません」(東電広報)
東電関係者によると、新卒者の供給源となっているのは、事故前からパイプのある通信・建築など電気事業に関連する大学の研究室だという。
「彼らにとって研究成果を発揮できる場は電力会社に限られるのでしょう。中には有名企業の内定を蹴って、ウチを選んだ“猛者”もいると聞きました」(東電関係者)
若者のヤル気が、過酷な経営環境に潰されなければいいが…。
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