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「賃上げしないなら何らかの対応がある」と脅かす甘利大臣は、レッドカードだ!
http://bylines.news.yahoo.co.jp/ogasawaraseiji/20140312-00033487/
2014年3月12日 11時45分 小笠原 誠治 | 経済コラムニスト
TPP交渉で顔色が冴えない甘利大臣をみて、同情的になっていた私がバカでした。
甘利大臣が、またまたあまりにも酷いことを言っているのです。
では、甘利大臣は何を言ったのか?
その前に、最近賃上げの記事が多いと思いませんか?
私は、幾ら政府が企業に賃上げを迫ろうと、そう簡単に賃上げを呑む企業は少ないと見ていたのですが、このように毎日賃上げのニュースに接すると、何ごとも意志の強さが大切なのだ、なんて思ったりもして‥
但し、その一方で、ひょっとしたらこれはマスコミによる情報操作の一環であって、如何にも賃上げが当たり前の雰囲気を作り出すことによって、政府のやっていることを応援しているのではないか、という思いも。
皆さんは、どうお思いでしょうか?
しかし、この甘利発言に接したことによって、私は、現実はそれほど甘くない、つまり、賃上げに応じる企業はやはり多くはないことを確信しました。というのも、ここに来て賃上げをするのが当たり前になっているのであれば、甘利大臣がそのような発言などする必要もないからです。
甘利大臣は何と言ったのか?
「利益があがっているのに何もしないのであれば、経済の好循環に非協力ということで、経済産業省から何らかの対応がある」
いいでしょうか、甘利大臣は、賃上げに協力しない企業があれば、但し、その企業が儲けているのに賃上げをしないのであれば、政府の方針に従わないという理由で、経産省からお仕置きをする、と言っているのです。
何らかの対応とは何なのか?
少なくても褒められるとか、褒美をもらうということでないのは明らかです。何故ならば政府のやることに協力しないことの代償であるからです。
でも、幾ら政府の方針に協力をしない企業や国民がいたとして、経済産業省によってお仕置きを受けなければいけないものなのか?
この大臣、憲法とか刑法とか、その辺の基礎知識が決定的に不足しているのではないでしょうか?罪刑法定主義も法治国家もデュープロセスオブローも、何も分かっていないとしか思えません。
甘利大臣に拠れば、賃上げの原資は復興特別法人税の減税を前倒しして渡してあるのだ、と。
でも、そのような言い分がまかりとおるならば、法人税を減税した暁には、もっと自民党に献金しろと迫られるのでは? 原資は渡してある、と。
私は、この甘利氏の発言が余りにも酷くて、いちいちどこが間違っているかを説明する気にもなりません。
いずれにしても、賃上げをするかどうかは飽くまでも経営に関わる事項であるが故に、株主でもない政府が何かをいう権利はないのです。
但し、その一方で、多くの労働者は、賃上げが実現するならば、歓迎することを私は承知しています。そして、労働者のなかには、この甘利大臣の発言が筋の通らぬものであることを百も承知でありながら、それでも甘利大臣の発言を支持する人がいるかもしれません。
しかし、もし現政権が賃上げが正しいことだと100%信じるのであれば、それならそれで立法措置を講じて企業に賃上げを迫るのが筋というもの。それが民主国家であり、法治国家のやり方なのです。
甘利大臣にはレッドカードを渡すしかないでしょう。
自民党は昔に戻ったどころか、昔よりも悪くなっているのです。
以上
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