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2014-03-10 19:21:10
本日はお金の話しをしてみたい。
財務省が本日10日発表した1月の国際収支状況(速報)は経常収支の赤字が1兆5890億円となり、現在の算出基準となった1985年以降で最大だった。
以前にものべたが、筆者は円安の根っこにあるものは、基本的には日本の貿易収支の赤字が膨張し続けていることと無関係ではないと思う。円安になったなら輸出が延びるはずだがそうならないで、輸入が拡大して大幅な赤字になった。
日銀は日本国債を買いまくり、市場に超低金利のカネを大量に市中に流したが、景気はよくならないし、日銀マネーを利用するほど資金需要も起きていない。それを象徴するように、本日のニュースは「GDP 0.7%増に下方修正」、下方修正に大きく効いたのは個人消費と設備投資の伸び悩みだという(NHKニュースほか)。
話しは変わるが、もう昔の話しになったが堀江貴文氏(通称:ホリエモン)が、
「お金で買えないものはない」、「人の心もお金で買える」、「女はお金についてくる」などと言った・・・。
「人の心もお金で買える」と決めつけるのは傲慢かもしれないけれど、おおまかには当たっている。完全にそれを否定できる人は、誰もいないだろう。
新自由主義(市場原理主義)⇒グローバリゼーションは「金融資本主義:マネー至上主義」と言って差し支えないだろう。
IMFの3年毎の調査資料によれば、日本のバブル直後の1992年4月における世界の1日当りの外貨の取り扱い高はドルに換算して880億ドルでしたが、昨年の4月時点では5兆ドルになっている。
5兆ドルは1usドル100円として換算すれば、500兆円になる。日本の年間GDPは約480兆円だから、日本のGDPよりも大きなマネーが毎日世界を飛び交っていることになります。リーマンショックで一時静かになっているかにみえたが、金融資本主義は暴走しているのである。
前回最後のほうで、次のように記述しました。
「我々は、変動相場制の世界の中で生きている。いまさら変動相場から逃れることはできない。だが、問題は実体経済と関係なく投機の対象としてカネ儲けの道具に使われていることである。しかも円高にすることで、計り知れないほどの巨額のマネーが日本から流出したと推測できることである。」
これを、充分に理解した人は少ないかもしれない。その辺のところを、具体的に説明してみたい。
カワセレート1usドル 150円のとき1万ドルは150万円になります。
1usドル100円になったときは、この150万円はusドルに換算すれば1万5000ドルになります。
もっとスケールを大きくして考えてみてください。
レート1usドル 150円のとき、1兆ドルは150兆円です。円高になって1usドル100円になったときは、この150兆円はusドルに換算すれば1兆ドル→1・5兆ドルになります、つまり1兆ドルは1・5倍になったということを意味します。
以上の事象を総括すれば、
ドルを生活基盤にしている側からみると、外貨として保有していた「円」は円高になる度合いに応じて儲かる仕組みであり、逆に円安は損することになります。
ところで日本の株式は、約2割を外国人株主が保有しているそうですが、取り扱高の6割以上が外資だそうです。つまり、外資の売買がそれだけ激しいということです。日本の株式相場はカワセ相場同様に、外資が相場の主導権を握っていることを示しています。
外資にとって円安はデメリットのはずですが、彼らにとって「円安」のデメリット分以上に株価が上昇してくれれば、儲かることになります。
現実の円の動きと株価の動きをみると、
2012年10〜11月ころから、日本の株価とカワセは見事に連動して、円安になるに従って株価(日経平均)は上昇しました。
2012年の10〜11月ころ1usドルは79〜80円前後でした、それが2013年末には105円台になりました、約105/80=1・31倍:31%の円安です。
株価(日経平均)は2012年の10〜11月ころ9000円前後でした、それが2013年末には1万6291円となり、16291/9000=1・81倍:81%高です。
ところが、
本日(3/10 15.00)カワセは1usドル103・17円でした、2012年の10〜11月ころ80円に比べると29%の円安、本日の株価(日経平均)は15,120円でした、2012年の10〜11月ころの株価9000円に比べて68%高となり、円安・株高にも陰りがみえてきたということです。
以上は、経済現象という立場から記述しました。株取引は自己責任です、あまり参考にしないでください(苦笑)。
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