37. 母系社会 2014年3月08日 09:02:15
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●自由主義者=資本主義者は、バブル崩壊後の住専問題や金融不安の時、 資本主義の<理念>、つまり、資本主義を正当化する唯一の<大儀>である 「自己責任論」を、あくまでも守ると主張し、最後まで血税投入に反対 すべきだった。自由主義者であるなら、三菱東京UFJ銀行やトヨタのような大銀行・大企業 だろうが、政府が血税投入して救済するようなことには絶対反対する義務 があったのである。 ★なぜなら、常日頃、彼ら自由主義者は「自己責任論」で、社会主義勢力に 対して、「資本主義=自由主義」経済を正当化してきたからだ。 ところが、日本の自由主義者だけでなく、資本主義の守護神=本国たる アメリカの自由主義者も、常日頃、「自己責任論」で資本主義を正当化 しながら、実際に大銀行や大企業が倒産しそうになる危機が起きたら、 「自己責任論」を放棄して、血税投入に賛成してしまったのである。 つまり、ソ連の「スターリニスト」だけでなく、アメリカの自由主義者も <政治的詐欺師>だったのであり、これは、資本主義経済としては「モラル・ ハザード」の問題だが、実は、国家にとって最も大切な<国家理念>= <国家の大儀>の破産だったのである。 ★★つまり、自由主義者=資本主義者が唱えた「自己責任論」も、単なる 空論=イデオロギーに過ぎなかったのである。 ★政治思想=政治理念としての「ソ連型社会主義」=「国家社会主義」も 破産したが、「自由主義=資本主義」も既に、政治的には破産したのだ。 ★現在の日本や欧米諸国は「理念なき国家=大儀なき国家」であり、 理念や大儀が消滅した社会・国家は必ず腐敗・堕落し、最後は滅亡する。 ★なぜなら、大人が子供たちに、自分たちの国家や社会の「正義=大儀」 を教えられないから、子供たちは理念なき社会、大儀なき社会に生きる ことになるからだ。理念や大儀が無い社会は、人間の社会ではない。 今でも「規制緩和」しろと新自由主義を唱えている学者・政治家どもは、 「自己責任論」が破綻したことさえ自覚していないアホか、破綻したこと を自覚しながら、マスゴミが隠蔽しているのでトボケている<詐欺師> なのである。 ●理念や大儀の無い国家・社会は、単なる「法治」だけの国家・社会で あるから、大人は子供に、<法律だから守れ>としか言えず、子供は <法>を成り立たせている「正義=大儀」が理解できないと、なぜ法律 を守らねばならないか理解できないから、必然的に・・・ ★★<法律に違反しなければ何をしても良い>と考えるようになる★★ ところが、国家・社会は<法律>だけでは維持できないのは明白である。 なぜなら、全ての反社会的行為を事前に法律化することは不可能であり、 法の制定は、必ず「後追い」になるから、常に「手遅れ」で、被害者は 救済されないし、詐欺師は生き延るのである。 (原発事故・ビットコイン詐欺など) 国家・社会の秩序を維持するには、<法>は無くても、社会的に軽蔑や 非難されたりすることを、一般的に抑制する「社会的規範」が必要なので、 「社会的規範」の源泉となる「理念=大儀」無き社会は必ず腐り、破綻する。 国家・社会が掲げる「理念=大儀」は「社会的規範」を生み出し、何千本 もの法律を制定するのと同じ効果を発揮して社会秩序を維持する。だから、 たとえ「自己責任論」のような「人間社会=共生社会」にそぐわない理念 であれ、それなりの秩序を形成して社会の破綻を先延ばしする効果ぐらい はある。 ●現代国家は、太古から続く「共生的共同体」(家族・親族・友人・地域 の共助関係)と、経済的「市民社会」(金が全ての「会社社会」)を基盤 にし、その上に一種の幻想である「政治的共同体」が覆いかぶさった 多層構造の存在である。 この「政治的共同体」が理念として掲げる「自由主義」(資本主義) や「平等」(社会主義)などの政治理念で、国家としての<正当性>を 対外的にも対内的にも主張し、極一部の特権階級の利害を、あたかも 国民全体の利益であるかのように偽装して、支配体制を維持する 「幻想的共同体」である。(意図的に敵国を捏造して、軍事産業に 血税を流して、特権階級で「山分け」する共同共謀正犯どもの社会) だから、現代国家はこの「政治理念=大儀」の実現態として存続可能となる ものなので、ソ連が破綻したのも、官僚が特権階級化して、ソ連の政治理念 であった「社会主義=平等主義」と、現実のソ連社会とが、余りにも乖離 してしまい、大人が子供たちに、冗談でしか国家理念である「社会主義」を 語れなくなったからである。 ●現在の日本は事実上、江戸時代のような「身分制社会=封建社会」に 戻ってしまった。 なぜなら、政府は、中小企業には自業自得として「自己責任論」を適用 するのだが、大企業なら、経済的影響が大きいからと「自己責任論」は適用 されずに血税で救済されるからである。(マスゴミは経営陣の責任を追及し て<社会の木鐸>であるかのように偽装して経営陣をクビにするが、直ぐに 仲間が別の職を用意するので実質的には責任を取らず、デキレースである) しかもこうしたダブルスタンダードを、法律で正当化したため、国家制度 として、公式に「法の下の平等」理念を放棄し、旧ソ連のように大銀行の 社員や大企業社員を、事実上の特権階級化したのである。 ★だから、国家自体が「法の下の平等」理念を放棄して特権階級化させたのは、 原発事故を引き起こした「電力会社」だけではないのである。 ●安倍は、子供の道徳教育を強化すると息巻いているが、「自己責任論」 が破綻したので不可能である。自由主義=資本主義の理念は「自己責任論」 以外には有り得ないからだ。 ★安倍は「自由主義=資本主義」を維持しながら、道徳教育も強化したい なら、「自己責任論」を守るしかない。そのためには、破綻したら血税 を投入してでも救済なければ、国家まで破綻しかねないような大企業は、 事前に「公有化」して、民間企業と区別するしかない。 つまり、中国のような<国家資本主義>=<混合経済化>するしかない。 実は、既に日本や欧米諸国では、政府が自国企業のセールスマンとなって、 自国の商品(原発や新幹線・武器)の売り込みをしているので、日本や 欧米諸国は、半ば「国家資本主義」化してしまっている。 純粋な資本主義(新自由主義)=「小さな政府」=「夜警国家」であれば、 政府が企業のセールスマンとなることなど、絶対に有り得ないからだ。 従って、大企業や大銀行の「公有化」は、日本や欧米諸国が既に、無意識的に 採用している政策=「国家資本主義」化の<自覚化>=<公然化>でしかない。 (特に日本では、大銀行と電力会社がマスゴミや御用学者・政治家に大金を ばら撒いて捏造報道や世論操作しているので、絶対に公有化すべきである。 中国が金融破綻しないのは、金融システムが政府の絶対的な指導下にあるから) ★★つまり、「資本主義=市場経済」を維持したいなら、中国のような <国家資本主義>=<混合経済>化して、日本を滅亡から救うしかない。 あるいは・・・ ★「ハゲタカ・ファンド」の撲滅 ★投機的な短期的取引を抑制するための通貨取引税(トービン税) の導入(「ATTAC」が推進している世界的運動) ★「企業の租税回避」=「タックス・ヘイブン」に協力している 地域・国家への厳しい経済制裁(既に、欧米で課題化している) ★協同組合企業などの「非営利民間企業」の育成・拡充 (スペインの労働者協同組合の集合体=モンドラゴン協同組合企業) などを、欧米諸国を説得=連携して実行し、意識的に資本主義経済からの 離脱の道を探して、本物の「共生社会」を実現する道を探すしかない。 (日本人は自発的に働く世界一真面目な民族だから、「市場システム」 無しでも、高度な経済を維持できる) ★★つまり、「国有化」ではなく「非営利民営化」の道である。 それにしても安倍は、事実上の「特権階級社会=格差社会」である日本を、 大部分が、この「特権階級社会=格差社会」の犠牲者である子供たちに、 何と言って説明し、「正当化」するつもりなのだろうか? ★一方で「基本的人権」を教えながら、一方で「特権階級社会」を正当化 することなど、絶対に不可能なのである。
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