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雑感。はじまった値上げの動き
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52564314.html
2014年03月01日 在野のアナリスト
集団的自衛権の行使にともなう諸法案を、秋の臨時国会で改正する方向で、安倍政権は動き出しました。あくまで閣議決定に拘り、国会審議は経ずに、質問があれば答弁するということで押し通す安倍政権ですが、国家安全保障基本法という理念、骨格をつくるより前に、関連法の整備にかかるようです。ただ先の報道のとおり、内閣改造を夏にするなら、この関連法は踏み絵として、閣僚になるためにはその法案をのむ、ということが条件となりそうです。
すでに始まっている消費税増税前の値上げ、これは明らかに便乗であり、価格決定権は供給側にあるとはいえ、不透明感の強いものとなっています。しかし政府は、この動きを増税後の景気のおちこみをカバーできる、として容認する姿勢です。この一月の増税に関係ない値上げは、増税後におちこむ企業の売上げもカバーするのなら、騙されているのは消費者、となるのでしょう。
共同通信の世論調査で、原発30km圏内の自治体で、再稼動容認が2割との結果がでました。未定も4割ですが、地元の同意という大義名分は剥落した形です。事故を想定した場合、退避経路を複数準備しておかなければなりませんが、元々が過疎地に原発は立地されているため、そんなところに道路を何本もひくことは、現実的ではありません。空中搬送にしても、風向きによりヘリが汚染される可能性も考慮すれば、ヘリポートも複数必要になってくる。それもまた費用対効果で否定できますし、そもそもそのヘリポートまで行く足も問題となってしまいます。
原発再稼動をしないと電気料金が上がる、というのは嘘です。今でも原発が動いていないので、これ以上の上乗せはなく、原発再稼動をした場合、電気料金が下がるのかどうか? です。しかし電力会社はそれを約束しません。本当に下げられるなら、電力会社ももっと大々的にそう喧伝しているでしょう。ナゼなら、それが原発再稼動の近道だからです。逆にいえば電気料金は下げたくない。ただでなくとも廃炉費用の積み立て不足で、それを補わなければならず、また再処理費用、核廃棄物の処理費用もあって、原発再稼動をしても電気料金は引き下げられないのです。
人間は、価格が上がるときには敏感ですが、下がるときには鈍感です。良い材料より、悪い材料に反応しがちなのは人の性でもありますが、すでに上げ始めた消費税分の価格も同様に、電気料金も決して下がる方向にはない。上がると言われると身構える、それを利用して、国民に政府、企業にとって都合のいい形でのすり込みを行っている、というのが最近の流れとしてあります。もう上がってしまったから、4月の増税のショックは緩和される、電気料金も仕方ないと諦める、というのなら、今後も国民は政府、企業に騙され続ける構図はつづいてしまうのでしょうね。
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