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契約社員800人を正社員登用でも…スタバ従業員の“現実”
http://gendai.net/articles/view/news/148341
2014年2月28日 日刊ゲンダイ
拡大路線/(C)日刊ゲンダイ
ネット上のこんな書き込みが、現実を物語っているのだろう。
<正社員1800人、非正規2万人で、800人増えたところで…>
サラリーマンの憩いの場、スターバックスコーヒージャパンが4月から契約社員800人をすべて正社員にするという。悪い話とも思えないが、ある現場スタッフは「正社員が計2600人になるといっても、アルバイトは2万人もいる。1割の正社員を9割の非正規が支えるという構図は、ほとんど変わりません」と冷ややかだ。
スタバに5年間勤めたという20代の元アルバイト店員はこう言う。
「私がいた店舗は正社員の店長が1人、契約社員が3人、アルバイトリーダーが3人で、残り四十数人がただのアルバイトでした。昼は主婦、夜は学生が多く、入ってすぐの時給は830円、研修が終わって850円、最終的には950円にまで上がった。アルバイト教育には熱心で、実際、店を回しているのはベテランバイトです。正社員の店長は、いなくても特に問題なかった。残念ながら私はリーダーにはなれませんでしたが…」
スタバは現在、全国に約1000店あって、今後も毎年数十店規模で出店していくという。拡大路線を支えているのは間違いなくアルバイトだろうが、「バイトから社員登用という話は、現時点ではありません」(同社広報担当者)。
それに正社員になって身分が保障されたからといって、すべてが“バラ色”でもない。「かつてパート社員5000人の正社員化をブチ上げたユニクロの3年後離職率は47%。正社員とは名ばかりで、サービス残業など体のいい労働強化というケースもままあります。転勤も断れなくなるし、時給換算したら、逆に給料が下がるんじゃないかなんて不安を漏らす契約社員も少なからずいます」(経済ジャーナリスト・岩波拓哉氏)
同社は正社員化について「スタッフのやる気を高め、接客レベルを上げる狙いもあります」(前出の担当者)という。いい宣伝にはなっただろう。
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