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アベノミクス頓挫で苛立ち 任天堂から始まるハゲタカ猛襲
http://gendai.net/articles/view/news/148345
2014年2月28日 日刊ゲンダイ
外国人持ち株比率が高い企業/(C)日刊ゲンダイ
任天堂がハゲタカに狙われている。大株主とされるヘッジファンド「オアシス・マネジメント」(香港)のセス・フィッシャー最高投資責任者が任天堂の岩田聡社長に書簡を送り、スマホなどモバイル向けゲームの開発を迫ったのだ。
任天堂は3期連続の営業赤字が見込まれ、株価も低迷している。27日は、ハゲタカの要求に投資家が動揺し「売り」が先行、前日比510円安(マイナス3.92%)の1万2490円と急落した。
「株価は3年前の水準に比べほぼ半分です。昨年来高値と比較しても約20%の下落です。岩田社長は今年1月、<スマホにゲームは提供しない>と宣言した。これがハゲタカには気に入らなかったのでしょう」(株式評論家の倉多慎之助氏)
昨年、米ヘッジファンドのサード・ポイントがソニーに対し、エンタメ事業の分離上場や、テレビ事業のリストラを迫り、ソニーは要求の一部をのむしかなかった。そして今度は、香港ファンドがほえた。
「オアシス・マネジメントは06年に日本航空が大型公募増資をした際に相場操縦を行ったとして、証券取引等監査委員会に摘発されています。筋のいいファンドとは言い難いだけに任天堂が心配です」(市場関係者)
現在、任天堂の大株主トップ10にオアシスの名はない。
「とはいえ大株主でなくては、経営に口出しできません。おそらく信託口などを通じて保有しているのでしょう。それだけに不気味な存在といえます」(ちばぎん証券顧問の安藤富士男氏)
海外投資家は昨年1年間で日本株を過去最高となる15兆円買い越した。外資系証券や信託銀行などを隠れみのにし、正体がバレないようにしながら、日本企業の大株主に君臨しているのは間違いない。
「彼らは、アベノミクス成長戦略の“頓挫”で、株価が低空飛行を続けていることに不満を持っています。上昇の止まった相場にイラ立ち、不満のホコ先を個別企業に向け始めた。こうなるとハゲタカの餌食になるのは任天堂だけではないでしょう」(安藤富士男氏)
海外勢がアベノミクスに乗じて買いまくったのは、「電機や精密、自動車です。こうした業界は物言う株主を警戒すべき」(市場関係者)だ。
そのほか外国人持ち株比率の高い企業は、オンラインゲームのネクソン(92.4%)、コンピューター関連の日本オラクル(84.3%)、ジーンズのリーバイ・ストラウス(84.0%)など(別表参照)。海外企業の日本法人も目立つが、ハゲタカの出方次第で株価は大波乱となりかねない。
◆社名(証券コード)/外国人持ち株比率
◇ネクソン(3659)/92.4
◇日本オラクル(4716)/84.3
◇リーバイ・ストラウス(9836)/84.0
◇MonotaRO(3064)/79.1
◇いちごHD(2337)/77.2
◇中外製薬(4519)/75.4
◇日産自動車(7201)/73.1
◇トレンドマイクロ(4704)/70.9
◇日本ライトン(2703)/67.5
◇ベリテ(9904)/67.5
◇ラオックス(8202)/65.6
◇アサツー(9747)/64.7
◇ドンキホーテ(7532)/64.5
◇オリックス(8591)/62.9
◇ナブテスコ(6268)/62.0
◇大泉製作所(6618)/60.5
◇ミスミG(9962)/60.2
◇HOYA(7741)/58.4
◇アデランス(8170)/58.0
◇ティアック(6803)/56.0
◇スズキ(7269)/47.9
◇任天堂(7974)/47.1
◇ソニー(6758)/40.6
◇富士重工(7270)/33.3
◇キヤノン(7751)/33.1
◇パナソニック(6752)/30.1
単位=%。東洋経済「会社四季報」(14年新春号)を参考に作成
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