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消費増税まで1カ月 横行する「実質値上げ」の“トリック”
http://gendai.net/articles/view/life/148318
2014年2月27日 日刊ゲンダイ
消費者の目をごまかすあの手この手/(C)日刊ゲンダイ
消費税増税まであと1カ月。じわじわと値上げラッシュが広がる中、イケアや無印良品など価格を据え置く会社もちらほら。消費者としてはそういう企業が増えることを願うばかりだが、一方で値上げはしないものの、商品の中身を減らす「実質値上げ」が横行しているのでダマされてはいけない。
食品大手の明治は、価格据え置きのまま、ブルガリアヨーグルトの「プレーン」に砂糖を付けるのをやめた。担当者は「消費者のニーズの変化とヨーグルトの改良によるもの」と強調していたが、ならば砂糖分の値下げをしてもいいのではないか。
高級アイスでおなじみのハーゲンダッツジャパンは、4月から主力の「ミニカップ」を値下げして、「クリスピーサンド」を値上げする。だが、7月にはミニカップの内容量を120グラムから110グラムに減らすため、ミニカップも実質値上げになるというからくりがある。減量を3カ月遅らせるのはなぜか。実にわかりにくい。
牛丼チェーンの「なか卯」は今月、牛丼をメニューからなくし、新たに「牛すき丼」の販売を始めた。値段は280円の牛丼に対し、新商品は350円。「どちらも並行して販売すればいいのでは?」と聞いてみたところ、担当者は「独自のブランドを押し出したい。割高感を感じるのであれば牛すき丼を選ばなければいい」と強気の姿勢だった。
値上げ事情に詳しい千葉商科大非常勤講師の辻井啓作氏はこう話す。
「企業は利益を上げるために、いろいろなトリックを使います。消費者はブランド品のような高級品ならば、比較的値上げを容認してくれますが、生活必需品に対しては増税でも視線が厳しい。企業は値上げしづらいだけでなく、価格競争自体も激しくなります。そうなると、減量したり、別の商品を出したりして、利益を確保するしかないわけです。今後も『実質値上げ』は増えていくと思いますよ」
4月以降、価格トリックはますます巧妙になりそうだ。
【おもな実質値上げ】
◆会社/商品/内容/時期
◇ハーゲンダッツ/ミニカップ/10グラム減/7月
◇森永乳業/クラフト スライスチーズ/1枚減/3月
◇Jオイル/ラーマ(マーガリン)/45グラム減/2月
◇なか卯/牛丼→牛すき丼/280円→350円/2月
◇明治/プレーンヨーグルト/砂糖の添付終了/2月
◇花王/メリットシャンプー/500ミリリットル→480ミリリットル/2月
◇雪印メグミルク/ネオソフト(マーガリン)/20グラム減/昨年10月
◇亀田製菓/柿の種/20グラム減 /昨年10月
◇日本ハム/加工品62品目/5〜11%減/昨年7月
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