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年金の完全理解と大改革(5) 甘い汁を吸った人はどうしたか?  武田邦彦 
http://www.asyura2.com/14/hasan85/msg/797.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 2 月 23 日 17:50:00: igsppGRN/E9PQ
 

年金の完全理解と大改革(5) 甘い汁を吸った人はどうしたか?
http://takedanet.com/2014/02/post_4e7a.html
平成26年2月18日 武田邦彦(中部大学)


音声解説


ところで年金課長は次のようにも言っている。
「厚生年金保険基金とか財団とかいうものを作ってその理事長というのは、(150兆円もあるので)日銀の総裁ぐらいの力がある。そうすると、厚生省の連中がOBになった時の勤め口に困らない。」


厚生省の幹部は年金のお金を国民から集めると天下りに困らないと言っている。その通りだ。事実を整理してみよう。


1)年金局長と事務次官を経験したK氏は、全国社会保険協会連合会などに天下りして、退職金7000万円のほかに3億5346万円を受け取った。
2)年金局長、社会保険庁長官を経て天下ったY氏は退職後、2億4339万円を受け取っている。
・・・・・・・(無数)・・・・・・・・・


年金のもともとの目的は国民の老後を守ろうとしたものだが、現実には「40年後には貨幣価値が変わって、どうせなくなる」ということで、厚生省の幹部が数億円のお金を退職後に受け取り、全国に保養所を作り、回収の見込みのない公的機関にお金を融資した(先回に説明した)ということなのだ。


ここで、少し考えてみよう。 年金が始まるとき、「積み立て型年金」で始まった。それは「自分が若いころ積み立てて、自分が老後に受け取る」ということだった。本当はそんなことは日本社会ではありえないのに、国民はそれを選択した。


専門家に騙されたともいえるが、民主主義だから決めるのは国民だ。国民は最初から以下のような年金制度を選択したと言える。国民の責任である。


1)「自分が貯めて自分がもらう」という方が良いような感じがして積み立て型年金を選んだ、


2)そうすると40年後には10分の1になっている(賃金ではベースアップを求めているのだから、インフレを望んでいて、年金はデフレを希望しているので、国民は自分自身の行動が矛盾している)、


3)年間20兆円ほどの年金の規模で、厚労省の幹部1000人が一人2億円をもらっても、合計で2000億円にしかならず、年金支給総額の1%(100分の1)にしかならないので、目立たない。天下り推奨のような制度だ、


4)貸付先は公的機関なので焦げ付くのは決まっている。


これらのことはすべて簡単なことなので、国民が理解できないということはない。だから、最初から「国民は欲が出て、損を承知で年金を始めた」ともいえるし、政府の方は「どうせ、国民は未来を考えていないから、積み立て型と言えば年金を開始できるだろう」と考えたと思う。


ここで数回引用した年金課長の談話は、当然のことを言っている。それを「本当の年金」にしなかったのは誰だったのだろうか?


 

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コメント
 
01. 2014年2月23日 18:51:06 : rN2UvCWe5M

ちょっと前までの日本は、今の中国やアジア、アフリカ、中東の途上国と同じ、官による搾取が当たり前の腐敗国家だったということ

そうした昔の政治家は、小沢世代が最後のピークだが、今でも、監視が緩い組織では随意調達や、恣意的規制と天下りのセットなどの形で税金の搾取は続いている



02. 2014年2月23日 19:00:53 : rN2UvCWe5M
>国民が理解できないということはない。だから、最初から「国民は欲が出て、損を承知で年金を始めた」ともいえるし、政府の方は「どうせ、国民は未来を考えていないから、積み立て型と言えば年金を開始できるだろう」

あと官僚や政治家だけの責任ではない

最初から、当時の高齢者は、負担なしに給付を得られ、損は次世代につけ回すマルチ商法と同じネズミ講システムだった

そして、選挙権のない次世代を搾取するようなネズミ講システムは、民主主義国家では、無いほうが珍しい 


03. 2014年2月23日 20:13:05 : 1sxjKJ1KKI
政府が借金できるのは民主主義に違反するだろう。なんせ金が必要ならいくらでも民意に問うて増税でまかなえる。反対されればそれまでだ。それが民主主義というものだろう。民意を通さない借金は政治家や官僚の個人腐敗によるものだ。国民がその尻拭いをするのはおかしい。ロス茶や69フェラなど金融業者の罠に落ちてはいけないよ。


04. 2014年2月23日 20:24:36 : rN2UvCWe5M
>政府が借金できるのは民主主義に違反する

だから本来は、赤字国債の発行は禁止されていた

それが愚民と政治家のバラマキ要求に応える形で形骸化していったということだな


05. 2014年2月23日 21:04:07 : 1sxjKJ1KKI
>バラマキ要求に応える形

これがいまいち不明。赤字国債発行に抵抗する議員が落選したという事か。
しかし赤字国債反対を公約に掲げる議員なぞ聞いた事も無い。あるいは公衆の面前に晒されない様にマスコミ等が動いていたのか。


06. 2014年2月24日 00:39:17 : rN2UvCWe5M
>赤字国債発行に抵抗する議員が落選
>あるいは公衆の面前に晒されない様にマスコミ等が動いていたのか。

そうではない

昔から、問題になっていた


バブル崩壊後、景気対策に公共事業を拡大したから、必然的に、建設国債という名目の赤字国債が増えていった

借金王の小渕の頃がそのピークだが、BS不況は厳しく、税収は低迷が続いた


そして、デフレ不況の定着後は、公共投資削減で、建設国債という誤魔化しも効かなくなり、公式に赤字国債が期限を定めて特例として認められるようになる


赤字が減少したのは、小泉時代、海外景気が堅調で輸出ドライブができた時だけだが、それも一瞬出終わった

厳しい不況と少子高齢化進展による、税収の低迷、社会保障の膨張と、甘い想定の外れなどが続き

当然、緊縮などできないから、なし崩しに赤字国債の増発が続いた

その最悪期が、民主党政権時代だ


最近は、QEと財政拡張による景気と税収回復、そして消費税によって、財政は改善に向かいつつあるというのが現状だが

決して、今後の見通しは甘くはなく、今のような過剰な社会保障は持続不可能で破綻することだけは確実だな



07. 2014年2月24日 00:52:19 : rN2UvCWe5M

正確には、既に60年代には存在し、財政の改善で、停止していたのが、

90年代復活し、その後は、米国のように、毎年、膨張が止まらないということだな

まあ、赤字国債とQEは、一種の資産課税だから、GDP比で適正水準であれば、外部からのショックによる経済危機不況時には、経済や雇用にとってプラス効果は大きい

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E4%BE%8B%E5%85%AC%E5%82%B5%E6%B3%95

もちろん、アルゼンチンみたいになったら悲惨だが、国民の民度が低い場合は、いずれにせよ破綻を避けるのは難しいだろう

http://www.iima.or.jp/Docs/newsletter/2014/NL2014No_7_j.pdf
アルゼンチンは、2002年に債務不履行に陥った。その際国際通貨基金(IMF)から緊縮政策を求められ、深刻な不況を招いた。当時の記憶がまだ生々しく、緊縮政策に及び腰になったと考えられる。しかし、隣国チリも1980年代に同じような経験をしたが、その後はマーケットメカニズムに基づいた自由で開放的な経済を建設している。マクロ政策も極めてオーソドックスである。アルゼンチンがヘテロドックス政策を好む理由は、通貨危機の記憶だけではない

 アルゼンチンを理解するには、更に歴史を遡る必要がある。安易な介入主義に傾きやすいアルゼンチンの政治体質は、ペロン元大統領が残した負の遺産と解釈できる。ペロンの時代(1946〜1955)、アルゼンチンは高所得国であり絶頂期であった。ペロンは当時の蓄えを使い、労働者の地位向上に努めた最初の大統領であった。これがペロン人気の理由である。ペロンの経済政策は、ファシズムに源流を持つ統制主義であった。後半は経済状況も悪化したが、経済破綻に至る前にクーデターで失脚したため、良き時代の記憶だけが残った。そのため、その後も苦境に陥る度にペロン時代への郷愁が高まる。国民はペロン的な政策を求め、またペロン人気を利用したい政治家が安易にその要求に応える。ヘテロドックスな政策が頻発する理由は、この点に求められよう。

 旧東側諸国の例から明らかな通り、統制経済は長期的には停滞に陥るというのが世界的な経験である。市場経済にも限界はあるが、なるべく介入を控え、市場メカニズムに経済を委ねることが高成長につながる。隣国チリは、ルールを定めそれに準拠することで政治的干渉を防ぎ、経済政策の透明性を高めた。チリは良き成功例である。

 アルゼンチンも同じような努力が求められるが、前途は厳しい。アルゼンチン人は法やルールを軽視する傾向があり、遵法意識が低い。その最大の理由は権力者が司法当局を抱き込んでいて、司法の独立、執行が不十分であるからである。経済を立て直すには、法の支配の確立という根本的な原則から始める必要がある。


08. 2014年2月24日 02:43:35 : FfzzRIbxkp
日銀の公開オペの金額を見ましたが、

2013年は1月〜2月末で518億円でしたが、
2014年はすでに1847億円 も
指数連動型上場投資信託受益権(ETF)と不動産投資法人投資口(J-REIT)の買い入れをしてます。

それでも この株価。税金が外国人投資家に流れているだけじゃなくて、
税金横領金持ちにも流れて、グッチやエルメスが混んでいるもよう。

30万円以上もするような買い物をあの混雑でするというアブノーマルさは、労働の対価として獲得したお金じゃないからですね。


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