http://www.asyura2.com/14/hasan85/msg/748.html
Tweet |
日本株、中国発サプライズに再び揺れる[日経新聞]
証券部 竹内弘文
2014/2/20 16:32
午前10時45分、中国発のネガティブサプライズ(売り材料)が東京株式市場を再び揺さぶった。英金融大手HSBCが20日発表した2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が48.3と、前月確報値から1.2ポイント低下し、49.5程度を見込んでいた市場予想も下回ったのだ。中国PMIは1月下旬の世界的な株安の発端ともなっただけに、投資家心理は急速に弱気に傾いた。
日経平均株価は大幅続落し、前日比317円(2.1%)安の1万4449円になった。東証1部全体では9割弱が下落。とりわけ、中国・新興国などに事業依存度の大きい銘柄は売りが膨らみ、機械株や海運株などが値下がり率の上位になった。
コマツと日立建機はともに3%安で引けた。両社とも中国国内の売上高は連結ベースの1割程度にとどまっているが、中国は銅の世界消費量の約4割を占めるなど金属資源の「爆食国」。中国の消費見通しが揺らげば商品市況を通じて、両社の鉱山機械の需要をも左右する。
足元で非鉄金属など商品相場は回復基調にあったために、コマツは昨年末比でみると株価騰落率が日経平均や東証株価指数(TOPIX)を上回っていた。「これまで堅調だった分だけ、PMIの予想以上の悪化を材料に、他の業種より売り圧力にさらされやすい側面もあった」(大和住銀投信投資顧問の門司総一郎経済調査部長)
中国の存在感がグローバル市場で大きいのは海運も構図は同じだ。鉄鉱石や穀物を運ぶ、ばら積み船運賃の総合的な値動きを示すバルチック海運指数は年初から下落傾向にある。中国景気に対する先行き不透明感が高まれば海運市況の一段の悪化も想定される。日本郵船と商船三井、川崎汽船がそろって3%安で引けた。
今回のPMIについて、市場では「(調査対象は中小企業比率が高いため)住宅バブルを抑えるための金融引き締め効果が大企業よりも強く出てしまった」(三菱UFJ投信の石金淳チーフストラテジスト)との見方がある。
ただ、日本株の動揺が長引くとの見方は少数だ。「3月の全国人民代表大会でなんらかの政策対応がとられるのではないかとの期待が市場で高まっている」(岡三証券の石黒英之・日本株式戦略グループ長)という。実際、20日の中国市場は冷静に受け止め、上海総合指数はPMI発表直後も小高い水準で推移した。「日本の中国関連銘柄ばかりが売られ続ける理由は見当たらない」(三菱UFJ投信の石金氏)との指摘もあった。
http://www.nikkei.com/markets/features/30.aspx?g=DGXNMSGD2004W_20022014000000
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。