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http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140220-00010003-biz_dime-nb
@DIME 2014/2/20 12:45 DIME編集部
アデコグループがパートナーとして参加し、フランスおよびシンガポール、アブダビに拠点を構えるビジネススクールであるINSEAD(インシアード)と、シンガポール・ヒューマンキャピタル・リーダーシップ研究所(HCLI)が「Global Talent Competitiveness Index(GTCI)」に基づく調査を実施した。GTCIは、「いかに各国が人材を魅きつけ、成長させ、留めさせる能力を有するか」などといった人材に関わる指標を48のカテゴリーにより評価、人材の質に基づいた各国の競争力を測定したもの。各国が時間軸に沿って国の進化をモニターし、他国と比較することで、国の競争力を測る指標として役立てられるよう、主に行政機関や企業に対して提供することを目的としている。この調査は、世界の人口の86.3%および世界のGDPの96.7% (現在の米ドルに換算) を占める103ヶ国を対象に実施。調査の結果、スイス、シンガポール、およびデンマークが、GTCIのランキングでトップ3を占めた。なお、日本は21位だった。
■GTCIトップ10
1位:スイス
2位:シンガポール
3位:デンマーク
4位:スウェーデン
5位:ルクセンブルグ
6位:オランダ
7位:イギリス
8位:フィンランド
9位:アメリカ合衆国
10位:アイスランド
主にヨーロッパ諸国の国々が、GTCIの結果の上位を占めている。トップ10に含まれるヨーロッパ以外の国は、シンガポール(2位)と米国(9位)の2か国のみとなっている。上位にランクインした国々は、長年にわたる質の高い教育への取り組み (イギリス、スイス)、移民の歴史 (アメリカ合衆国、オーストラリア)、有能で才能のある人財を育て、魅きつける明確な戦略 (シンガポール) など、共通する多くの要素を備えている。
1位のスイスは、ほとんどの数値において高スコアとなったが、人材を魅きつける力に関しては18位だった。ヨーロッパにおいては、北欧諸国が最も人材競争力が高いという結果となっている。デンマークは、行政機関の透明性や効率性などが、他の北欧諸国よりも優れているという結果に。さらに、デンマークは、労働市場の柔軟性や社会保障の面でも北欧の近隣国より優れた結果となり、第3位となった。
GTCIの結果は、人材の豊富な地域や、その地域で競争力を高めている要因を示すと共に、現地において雇用を創出し、人材を採用・育成しようとするグローバル企業を誘致するためには、国家規模で正しい人財戦略をとることが極めて重要であるということを示唆している。アデコアジアのCEO、Christophe Duchatellierは以下の通り述べている。
「世界経済の中で存在感を増すアジアにおいて、何が人財競争力に貢献するかを理解することはますます重要となっています。現在、高度なスキルをもつ労働者の需要は、タレントプールをはるかに超えています。例えば、中国は2020年までに2,000万人以上の大卒労働者のスキルギャップに直面する恐れがあり、インドネシアの熟練労働者の需要は現在の5500万人から、2030年までには1億1300万人にまで増加する見込みです。どのような戦略が人財の開発やリテンションに最も効果的かを知らなければ、このギャップを埋めることはできません。GTCIは、アジア諸国が時間軸に沿った進歩をモニターし、業績を近隣諸国と比較するのに役立つベンチマークとして活用されると確信しています」
ちなみに、GTCIのモデルおよびランキングは、ユネスコ(国連教育科学文化機関 / UNESCO)、世界銀行、および世界知的所有権機関 (WIPO)を含む一連の信頼できる国際的な情報を基に作成されており、GTCIモデルは、欧州委員会の共同研究センター (JRC) による厳格な監査試験に合格している。
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