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米ファンドの言いなり ソニー平井社長に「トップ失格」批判
http://gendai.net/articles/view/news/148029
2014年2月17日 日刊ゲンダイ
平井社長の「後継」も浮上/(C)日刊ゲンダイ
ソニーの平井一夫社長(53)は引責辞任すべきだ――。マーケット関係者から、痛烈な批判が噴出しはじめた。
平井社長は今月上旬に業績の下方修正を発表。当初300億円としていた最終黒字を、一転して1100億円の赤字とした。
「巨額赤字だけでも責任重大ですが、それ以上に許せないのは、ソニー株を約7%保有する米投資ファンド、サード・ポイントの言いなりだという点です。平井社長が決断したパソコン事業の売却やテレビ事業の分社化は、サード・ポイントが突きつけた要求そのものだからです」(市場関係者)
サード・ポイントは1月下旬に、「パソコンとテレビ事業のリストラに向けた真剣な努力が必要」とソニーに改革を促している。昨年、同ファンドはエンターテインメントの分離上場を迫ったが、このとき平井社長は拒否した。ところが、今回は“丸のみ”だ。
「サード・ポイントは他の大株主と連携を深めているといいます。要求を受け入れなければ、6月の株主総会を乗り切れないと判断したのでしょう。それにしても平井社長は腰が引けている。ソニーOBからは単なる保身だという批判に加え、辞任を要求する声が高まっています。もはや“社長失格”でしょう」(経済ジャーナリストの真保紀一郎氏)
大手格付け会社S&Pは今月14日、ソニーの格付けを「BBB」から「BBBマイナス」に引き下げた。その前には、ムーディーズが投機的格付けとなる「Ba1」に格下げしている。
ソニーと同じく、市場に「負け組」の烙印を押されたパナソニックやシャープは、ここへきて業績が回復傾向にある。「ソニーのひとり負け」(証券アナリスト)では、経営トップの手腕に疑問符が付くのは当然だ。
「次期社長の候補もチラホラ聞きます。最有力はネット接続会社ソネットの前社長で、現在ソニー執行役の吉田憲一郎氏(54)です。財務に強く、出井伸之元社長の時代に社長室長を務めた人物です」(真保紀一郎氏)
ソニーの大胆リストラの総仕上げは、社長交代かもしれない。
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