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http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140216/dms1402160725001-n1.htm
2014.02.16
国交省主導の料金制度で高速道路はますます使いづらくなる
国土交通省は7日、高速道路の料金を混雑状況に応じて変動する制度の検討を表明した。渋滞している路線の値上げや、利用の少ない路線の割引を機動的に実施するという。
混雑状況と料金の情報をETC(自動料金収受システム)やカーナビを通じて運転手に知らせ、別ルートの利用を促して、交通量の分散をはかる。2016年度にも首都圏で導入し、近畿圏にも広げる計画だというが、これが渋滞の解消につながるのだろうか。
05年、小泉純一郎政権は4つの道路公団を6つの高速道路会社に“民営化”した。それなのに、いまだに料金制度は国交省が決めようとしている。しかも、「渋滞したらおカネを返す」というのが普通なのに、逆に「渋滞したら料金を高くする」とはどういうことなのか。民営化は一体何だったのか。
「今、混雑して料金が高いから、下を通れ」なんてことを言わなくても、「○○方面渋滞○km」という情報を出すだけでいいはずだ。高速に入った後に混雑していることがわかり、しかも「料金を上げる」と言われたら、運転する側はたまらない。
このように、人間を物のように扱って調整しようとする国交省の態度は気に入らない。こういうことを考える官僚が役所で昇進するのだろうが、私は逆に、こういう役人こそ市中引き回しをしたい気分だ。発想がまったく消費者目線ではない。ドライバーを“物”としてしか見ていないからだ。
交通に関して、もうひとつ。JR東日本の冨田哲郎社長は4日、東京駅と羽田空港を結ぶ新しい鉄道路線を検討していることを明らかにした。
山手線の田町駅付近と、羽田がある湾岸地区を結ぶ東海道貨物線(現在は休止中)を活用する案が有力で、空港ターミナル地下に駅を新設し、トンネル経由で地上の路線とつなぐ方式を想定している。空港の地下にトンネルを掘る工事が技術的に可能かどうか、費用の算定はどうなるのかなどを今後調査して判断するという。
空港の下にはすでにJR東のモノレールと京急が来ている。ここにさらにJR東の東京駅行きが来れば乗客は混乱するだろう。海外からの客は何をどう判断すれば良いか分からない。この構想はあまりにも自己中心的な考え方だと思う。これで仮に20分で結ばれるとしても、高速道路がすいていれば、やはり20分で行けるはずだ。
実際、私は千代田区の自宅から車で羽田に行くときは、出発時間の1時間前に出て20分前に到着することを見込んでいるのだが、だいたい30分前に着いてしまう。リムジンバスで東京駅から行った場合に比べても、そんなに有利になるとも思えない。
私はこの案はボツにして、モノレールをそのまま東京駅まで延ばすことを提案したい。さらに、かつて私が1995年の都知事選出馬のときに公約したように、新宿まで延ばしたら利便性はさらに向上する。
そもそも現在、羽田へのアクセスが悪いのは、横浜、川崎、世田谷などに住む多摩川沿いの人たちだ。蒲田などを乗り換えなしでつないで羽田へのアクセスをよくしてあげることの方がはるかに重要ではないか。
■ビジネス・ブレークスルー(スカパー!557チャンネル)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。
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