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構造改革の深化、中国経済は今年も安定
2014年02月14日14:28
昨年末から現在に至るまで、新興国は資金の外部流出、通貨の急落、物価上昇、景気悪化などの変動を受けている。多くの人が中国経済を懸念し始めており、不動産バブル、地方債務、シャドーバンキングなどの問題を誇張し、国家が一刻も早くマクロ政策により経済を刺激することに期待している。専門家は、「中国はその他の新興国と異なり、経済の基本面は全体的に良い方向に向かっており、刺激により市場を救う必要はない」と指摘した。人民日報海外版が伝えた。
◆刺激策の必要はなし
米国経済が回復を続け、量的緩和策(QE)の規模縮小が続けられている。しかし一方の景気が上向けば、もう一方の景気は下向くものだ。資金の大幅な撤退を受け、新興国は昨年末から年初にかけて激変を繰り返している。
この半月に渡り、アルゼンチン、トルコ、ウクライナ、インド、ベネズエラ、インドネシア、南アフリカ、ブラジルなどの新興国の通貨が急落している。1月29日から2月5日の1週間だけでも、64億ドルの資金が新興国の株式市場から流出した。これらの国は措置を講じ、資金流出を緩和しようとしているが、これは経済発展を抑制し、金融リスク管理能力を弱めた。
中国は新興国の重要な一員だ。市場では、「中国は今回の変動で打撃を受ける。政府は一刻も早く景気刺激策を講じ、市場を救うべきだ」という悲観的な声が上がっている。
これに対し、中国国際経済交流センター情報部の徐洪才部長は、「刺激策の必要はまったくない。中国経済の基本面は良好で、情勢はそれほど悲観的なものでなく、大きな問題が生じることはない。今年1月の輸出入額はドル建てで10%以上増加している。好調だった昨年1月からこれほど高い増加率を実現できるとは予想外であった」と指摘した。
徐部長は、「このほど政府とHSBCが発表した製造業購買担当者景気指数(PMI)はやや低下したが、経済全体の安定運行の流れは変わっていない。中国は現在輸出が好転し、収益率が高まっている。金利は米国などの国を上回り、資本は中国に向かい流れている。最近の外貨買い入れポジションは大幅に減少しておらず、今年第2・3四半期に減少したとしても悪いことではない。これは中国が国際収支のバランス化を求めているからだ」と説明した。
◆その他の新興国より好調
中国とその他の新興国の状況には大きな違いがある。ドイツ銀行大中華区チーフエコノミストの馬駿氏は寄稿文の中で、「市場の中国に対する判断は間違っている。中国経済の基本面は、大多数の新興国より健全だ。米連邦準備制度理事会が2014年に資産購入規模を縮小しても、中国はその他の新興国より上手く対応できる」と指摘した。
馬氏は、「まずその他の新興国の通貨と比べ、人民元の過去数週間の推移は最も安定的で、2014年も安定維持が期待できる。次に、中国のマクロレベルの基本面は、多くの新興国よりも堅調だ。中国の2013年第4四半期のGDP成長率は7.7%に達し、通年の7.5%の目標を上回り、過去数四半期内の変動幅も0.2%から0.3%の間となった。2013年12月のCPI上昇率は2.5%となり、今後数カ月も約2.5%の水準を維持する見通しとなっており、これまでで最も安定した時期になる。中国の2013年の経常収支は約2%の黒字という健全な状態を維持し、2014年も黒字を維持することは間違いない。中国の外債がGDPに占める比率は8.8%となっている。その他の景気が低迷している国(ブラジル、ロシア)、巨額の経常赤字を計上している国(トルコ、南アフリカ、ブラジル)、物価上昇率の高い国(アルゼンチン、インド、インドネシア)と比べ、中国のデータは非常に有利だ」と分析した。
馬氏は、「また、その他の新興国と比べ、中国の政治情勢は安定的だ」と強調した。
◆三頭立ての馬車のバランス化
専門家は、「これまでと比べ、輸出の未来の経済成長に対する貢献度は低下し、投資の力も低下するが、消費が安定的に拡大するだろう。新たな情勢の中、中国経済の発展は『三頭立ての馬車(輸出・投資・消費)』のバランスを整える必要がある」と指摘した。
中国東方証券のチーフエコノミストの邵宇氏は、「投資という原動力のアップグレードのカギとなるのは、効果的かつ的を絞った投資だ。都市化の深化はこれまでの半都市化に代わり、新たな成長の立脚点になる。消費拡大のカギは、所得の合理的な分配と全面的な社会保障・安全ネットワークの構築だ。輸出を拡大する要素の一つ目は新しい市場の形成、二つ目は製品の品質と技術力の向上、三つ目は通貨の輸出による通貨戦争への参戦だ」と指摘した。
徐部長は、「現在の投資は安定を維持するべきで、大規模な投資は必要ない。また投資構造を改善し、国民生活、モデルチェンジ・アップグレードが不足している分野、省エネ・排出削減・環境保護などを重視するべきだ。投資の拡大により構造改善を促し、経済成長の質を高める必要がある。貿易会社は取り組みを強化し続ける。経済をけん引する消費の影響力を強化する。企業の海外進出を促し、グローバル分業に積極的に参与させ、提携先とのウィンウィンを実現させる」と提案した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年2月14日
http://j.people.com.cn/94476/8536094.html
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