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中国・影の銀行がデフォルト 「71兆円」焦げ付きの恐怖
http://gendai.net/articles/view/news/147968
2014年2月14日 日刊ゲンダイ
高層マンションが立ち並ぶ北京市内/(C)日刊ゲンダイ
リーマン・ショックを超える金融危機
ついに中国・影の銀行(シャドーバンキング)がデフォルトした――。13日、衝撃のニュースが市場を駆け巡った。
吉林省の信託会社が発行し、大手銀行の中国建設銀行が販売した高利回り(9.8%)の理財商品が、期日までに償還されなかったのだ。
「償還日は2月7日で、金額は130億円程度と伝わっています。発行した信託会社は、これまでのところ返済不能とは言わず、遅延しているに過ぎないとしていますが、返済のメドは立っていないようです」(市場関係者)
専門家は、「償還期限を過ぎているのでテクニカル・デフォルトと呼びます。今後、発行元が投資家に返済不能と通知したら、本格デフォルトとなります」と話す。そのせいか、大手紙は「デフォルトか」という表現にとどめているが、ロイター通信は「影の銀行セクターでデフォルト」と断じている。
理財商品のセミナーに出席したことのあるマーケットアナリストの豊島逸夫氏もこう見ている。
「中国政府が救済に踏み切る可能性は低いと思っています。何度も救済すると、中国の投資家は、最後は誰かが助けてくれると勘違いしてしまうからです」
影の銀行のデフォルト騒ぎといえば、1月下旬にも500億円規模のデフォルト危機が市場で騒がれた。このときは政府筋と思われる謎の投資家が突然登場し救済に動いたが、今回は、すでに償還日を過ぎている。政府は見て見ぬフリを決め込んだと判断すべきだろう。
となると、130億円の本格デフォルトは避けられそうにないが、これは氷山の一角だ。豊島氏は、「14年末までに推定70兆円の理財商品が満期を迎える」と言う。しかも、そのうち8兆7500億円程度が償還不能だと伝わる。全体の12.5%だ。
中国当局が公表した理財商品の残高は130兆円(13年3月末)だが、米JPモルガン・チェースは4倍以上となる約570兆円(12年末)と試算した。日本のGDPに匹敵する規模だ。もし12.5%が焦げ付くと、71兆2500億円。途方もない巨額デフォルト危機を中国は抱え込んでいる。
「シャドーバンキングは中国人民が投資しているので、世界の金融機関は被害を受けないと楽観視している金融関係者がいますが、それは違う。シャドーというぐらいですから、資金の流れは不明。香港経由で日米欧の資金が大量流入していると見るべきです」(市場関係者)
第一生命経済研究所の西濱徹氏が言う。
「理財商品の大量償還は1月、4月、7月、10月の月末に集中しています。これまでも、こうした時期に危機が浮上してきました」
次の大量償還は4月末。リーマン・ショックを超える金融危機が勃発し、世界恐慌の引き金を引く可能性は高まっている。
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